今日あたり、うちの近所(@千葉)は桜が満開。東京より少し遅い。
玄関を出て徒歩1分のところにある桜並木は、いつもはほぼ人通りがないのに、平凡な住宅地にしては大勢の老若男女がそぞろ歩いていた。数日間しか咲かない花のためにこうやって並木を作るんだから、ほんとにみんな桜が好きなんだな〜と思う。
ただここの桜は、背景のどぶ川やらマンションやら老人ホームやらが邪魔で、いわゆる桜の名所といわれるようなところにはとてもじゃないけどかなわない。でも歩きながら花の枝が何重にも重なって背景が見えないポイントを見つけるのはなかなか楽しい。
この立体感や、揺れる感じ、光の加減を写真に撮ろうとしても無理だし、ましてや、絵に描くのは本当にむずかしいと思う。
ならばこっそりひと枝折って持って帰りたい衝動にかられるけども我慢する。
桜ってほんとに桜餅みたいな匂いがする。当たり前か。

桜並木の脇に、モクレンの花が咲いていた。
そういえば小学1年生か2年生のときに庭のモクレンを切ってもらって学校に持って行った。
当時、教室の花瓶に飾る花を、子どもたちが順番に持って行く習慣があった。それが当番制になっていた時もあった。
花を持って行くと、先生が丸いシールをくれて、一覧表に貼った。よく花を持って行く子は一覧表を見ればすぐわかるようになっていた。
子どもだったから、そんなものなのだろうと思っていたが、もやもやする気持ちもあった。
花を持って来た子を褒めるのはいいけど、それは親が育てた花なんだろうし、買ってまで持っていく必要はないし、持って行かない子がダメってことでもないし。
田舎だったので、当時は集合住宅が珍しく、庭や畑のある家に住んでいる子がほとんどだったせいもあるんだろうけど、いま考えると、ちょっと信じられないような話だ。