今日中にソウルに戻るため、午前中には仏国寺と石窟庵を回りたい。
朝9時頃チェックアウトしようと思ったら宿の人の姿が見えない。しばらく待ったが、仕方がないのでドアに鍵を差したまま出て行くことにした。
路線バスに乗り30分ほど、まずは仏国寺へ。
8世紀に建てられたこのお寺は、その後の時代の仏教弾圧で廃寺となり、近代になってから再建された。でも、この階段は、創建当時から残っているもの(国宝)。たしかに古い。
↑本殿。1765年に再建されたもの。中でお坊さんがお経をあげていた。
↑中庭にある、多宝塔。これも国宝。
↑回廊にはびっしりとピンクの提灯がぶら下げられていた。
駐車場に戻って、別のバスに乗り換え、さらに山奥にある石窟庵に向かった。
くねくねした山道で、運転も荒く、ぐらぐら振られてしんどかった。
↑仏国寺のものと同様に、わりと最近作られたっぽい山門。ちょっと景福宮と似た感じ。
↑急な崖ぞいの道を歩いて登って行く。ガードレールなどはない。
↑山肌には雪が残っていた。
↑建物の奥に隠れているのが石窟庵。
この建物は戦後に作られたもの。
中に入ると、奥のほうに白いご本尊(撮影禁止)が見えた。
でも、ガラス越しで、しかもかなり遠くて、いまいち感動しない。
(中尊寺金色堂と同じパターンだ)
わき水を飲んで一休み。美味しかったのでペットボトルいっぱいに汲んで、またバスに乗りこみ(今度はしっかりシートベルトを締めた)、仏国寺の前の駐車場まで戻った。
仏国寺の周辺は公園のようになっていて、よく手入れされて気持ちのいい場所だった。1週間後に来てたら桜が咲いてもっと素晴らしかっただろうなあ。
じつは昨晩から体調が悪く、朝から何も食べられなかったが、ベンチに腰かけて、ぼーっと日向ぼっこしながらカフェラテを飲んでいると、だいぶ元気になってきた。
またバスに乗って慶州中心部に戻り、銀行で両替をしてから、今度はまた別の路線バスに乗った。
↑こんな、まわりに何もなさそうな道路脇にぽつんと降り立った。ここから1キロくらい歩く。
↑歩道のわきに雑草だらけの無人駅があった。
この写真を撮ったすぐあとに、貨物列車が通過した(戦車を積んでいてびっくり)。
↑目的の「良洞村(ヤンドンマウル)」が見えてきた。これも世界遺産。
李氏朝鮮時代の両班の村。戦争のため、韓国には古い建物があまり残っていないので、とても貴重だそうだ。
↑この近くのベンチでまた日向ぼっこ。さっき汲んできた水を飲む。とてもくつろいで、気分が良くなった。
桃源郷のようだけど、作り物ではなく、今も人が住んで生活している。今回の慶州ツアーでは、ここが一番素晴らしいなと思った。
帰りのバスを待っていると、若い女性が4人やってきた。2人だけバスに乗り込み、残りの2人は見送りだった。ここにも若い人が住んでいるんだなあ。
また慶州中心部に戻り、手みやげに慶州名物のお饅頭みたいなのを買った。バス道路沿いに似たようなお饅頭屋さんがたくさん並んでいて、どの店のが美味しいのかさっぱりわからなかったけど、試しに1個買って食べてみたら美味しかったので、その店のを買った(日持ちしないので日本には持ち帰れなかった)。
帰りは、行きより安い高速バスに乗ったら、シートが4列で狭かった。でも乗客が少なかったので隣りの席も使えてこれはこれで良かった。
ソウルに着いたのは夜も遅い時間になってしまったが、バスターミナルまで、イナジンさんと仕事帰りのご主人が迎えに来てくださって、本当に本当にありがたかった。