水害

西日本がものすごい大水害に襲われている。
現実に、あれほど大量の水が、あれほど広範囲に一度に降ってくるものなのか。

昔、水害にあったときのことを思い出した。
中学2年生の夏休みだったが、その日は登校日で、早めに家に帰された。帰るときには、すでに道路に水が上がってきていて、その後あっという間に洪水になった。
川と田んぼと道路がぜんぶつながって、あたり一面、茶色の海のようになった光景は忘れられない。
平日の昼間で、近所にいたのはほぼ女子供ばかり。みんなで避難場所の小学校に向かうことになった。ところが小学校と自宅の間には細い川があって、橋を渡らないといけない。川のこちら側には、他に避難できる建物はない。
橋は周りより少し高くなっているから水面に出ていて、どうにか渡れた。腰まで泥水につかりながら、小学校まで歩いて行った。流れは速くなかったと記憶しているが、もっと小さな子供もいたし、今思えば危ないことをしていた。(今、水害対策のサイトを見たら、水の中を歩けるのは膝くらいの深さまで、溝などに落ちないよう長い棒で探りながら歩くようにと書かれていた)

結果的に自宅は無事だったので、避難する必要はなかったのだけど、当時はどこまで水が上がるかなんて分からないし、もし、木造の家の中で濁流に閉じ込められていたらと思うとやはりおそろしい。
避難するタイミングの判断は難しい。というか、たぶん中学校から帰らないのが一番安全だったんじゃないだろうか。。。あのへんでコンクリート3階建て以上の建物は小学校か中学校しか無かったから。

昨日は実家のあたりで震度5弱の地震があった。
生きていると、いろんな危険が多すぎるなあとつくづく思う。ニュースに流れてくるような大災害にいつ遭っても不思議はないし、事故とか病気とか犯罪とか、世の中にはおそろしいことがたくさんあって、今まで生きのびているのは奇跡みたいなものだ。