あるドキュメント

数年前に、ヘリコプターの事故で亡くなった友だちが、制作に参加していたというドキュメンタリーが放映されたので見た。
テーマは地方の老人の医療だったが、彼女自身は老いを知らず若いままで死んだ。
ドキュメンタリーの良し悪しの基準は知らないが、いい番組だったと思う。

でも、当然のことながら、視聴者にとっては、彼女が死んだことは関係がない。

だからまだ彼女は生きているという言い方もできるかもしれないが、わたしは感傷的になるべきではないと思う。

遅かれ早かれ、人は死ぬものだし、どうにもならないことだってある。
生きている者は年をとっていかなければならない。