アンビバレントなもの

こういうweb日記で、好き嫌いをはっきり表明するのはすごく難しい。
何が好きで何が嫌いかで、その人の人間性が丸だしになってしまう。まあ、こんなとこで自分の人間性を全部さらそうなんて思ってないけど。

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わたしの好き嫌いはほとんどが一瞬で決まる。そして、好きより嫌いのほうがずっと多い。
でも嫌いなことを書くのは自分でもいやなのでなるべく書かないようにしている。
一度嫌いになったものを後で好きになったことは今までなかったから、わたしにとって「嫌い」というのはある意味すごく揺るぎないものだ。
しかし全く根拠がないので、そんなことを日記で書き散らしても何にもならない。
後付けでもっともらしい根拠をつけられないこともないけど、そんな無責任なことは書けない。

でも根拠がなくても、好きなことを好きと書くのは、ハッピーなことだし、大いに結構なんじゃないかと思うのだが、これがまた本当に難しい。
一度好きになったものを嫌いになることはよくあるので「好き」はどうも不確かなのだ。だから、好きもなかなか書けない。

でも、結局のところ、わたしは好きか嫌いかという直感を基準にして生きているので、好きについてももっと確かだと思えるようになりたいと思う。

もちろん、なんとも思わないものもある。これは視界に入っていないということだ。

そしてそれとは別に、好きと嫌いがごちゃ混ぜになって判別不能なものがごくまれにある。
そういうアンビバレントなものが、じつはわたしにとって一番重要なものなんだろうな、という気がしている今日この頃なのであった。