依存症

わたしはふだんから、楽しいことがあると歌い出したり、うれしいことがあるとスキップしたりするほうなので、ミュージカルを見てもそんなに違和感がない。
音楽やダンスの才能がある人だったら、気持ちが高揚したときには、きっと即興で歌ったり踊ったりしたくなるだろうと思う。

それよりも、映画やドラマの効果音楽のほうが不自然なんじゃないかなあ。
ものごころつく前からテレビを見てるせいで洗脳されてしまってるけど、現実には、悲しいシーンに悲しい音楽が流れたりしたら、しらけてしまう気がする。

それにしても街に出るとどこに行っても音楽がかかっている。
特別に音楽が趣味というわけではなくても、音楽がないと寂しいような物足りないような感じがしたりする。
こういうのも一種の依存症みたいなもんじゃないのかな。

ミュージカルの場合は、「気持ちが高揚」→「音楽」だけど、街のBGMの場合は「音楽」→「気持ちが高揚」だ。
音楽は、栄養ドリンクみたいに、うまく使えば効果的だけど、むりやり気持ちを高揚させると後でどっと疲れが出る。

わたしはなるべく静かに暮らしたい。