目の人々 in NY

さて、来週の二日からわたしは自分探しの旅に出るのだけど、はたしてニューヨークに自分は居るのかどうか。たった6泊で見つかるかどうか。

飛行機恐怖症のせいで、行くかどうかずいぶん迷ったり、気が変わらないようにいろんな人に話して逃げ道をふさいだり、早めに作品を宅急便で送ってしまえば、本人はばっくれてもいいのでは…と思ったりしたが、もう宅急便も間に合わないし、自分で絵を運んで行くしかない。というかもう、飛行機が怖いとかいうよりも、作品が仕上がるかどうかでドキドキだ。

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今度の絵のコンセプト。
わたしの絵は見る人に「孤独」を感じさせがちのようで、母にまで「あんた寂しいんじゃないの?」と聞かれたりして、ちょっと心外というか、(まあ、絵は見る人が好きなように感じてもらえればそれでいいんだけど、)わたし自身は一人でいるのが好きでも、孤独というのはなんのことかよくわからない。

で、一枚の絵に一人の人物だけの作品が多いから孤独な感じがするのかな?と考えて、今回は、一枚あたりの人物は少ないけど、何枚かつなげるとたくさん人がいるという形にした。(いつもは絵の画面が小さすぎるし、だいたい、人が増えると描くのがめんどうなのだ。)

これは先月見た鳥居清長の浮世絵に多少影響を受けている。夏の絵でもあるし。
ついでに、ふだんは無視している、遠近法を使ってみた。遠くの人が小さくなるだけだけど。と、言葉で書いてもなんのことやらさっぱりわかんないな…。

もし来月5日から24日まで、なんかの拍子にNYに行かれる方はぜひお立ち寄りください。

「クリ8NY展」
NYCoo Gallery 7月5~24日 火~土曜日/12:00~18:00
レセプションパーティー:7月6日(金曜日)17:00~19:00予定
橋本ポンセ/飛鳥馬俊介/EIZO/鎌田真由美/山田裕司/椎木綾子/高橋彩/植田由貴子/かとうくみ/内野勢津子/岩井里菜/岩清水さやか