鉄の彫刻ワークショップ(1)

府中市美術館で開かれたワークショップに参加。講師は彫刻家の青木野枝先生。参加者は24名ほど。
青木先生のインタビューを前に読んだことがあったので、ワークショップのチラシを見て、これはぜひ参加したいなあと思った。
わたしはいつも平面をやってるし、絵自体にも遠近感というものがない。
立体の展示を見るたびに、面白いなとは思いながらも、彫刻を作る人はいったい何を考えてるんだろうと不思議だった。

が、先生や、そのお弟子さんたち(助手の方や、多摩美の学生さん)はむしろ、絵の中には自分は入り込めないが、彫刻なら自分のいる空間を作れる、作ることで自由になれる、というふうに感じているらしい。おおー、なるほど、そういうものかと、ポンと膝を打った。
ということで、今日のテーマは「自分の居場所を作る」。…すごいテーマだ!!

まず各自、好きなイメージで、45cm四方、1cmくらいの厚さの鉄板を溶断。
ガスバーナーの火力がすごいし、火花がバチバチ散って、けっこう怖い。慣れれば簡単と言われたがそうもいかず、頭の中が真っ白。でも楽しかった。
順番待ちの時間が長かったので、他の参加者や学生さんたちとおしゃべり。小学校の図工の先生とか、もともと彫金をやってた方とか、主婦とか、中学生とか、陶芸をされてる方とか、心理療法士とか、音楽やってる人とか、いろんな人がいた。
ものを作るのは特別なことではないのだ。