世界を包み込みたい

わたしには他人の気持ちがよくわからなくて、自分以外の人間に心があることを忘れてしまうことさえあるけれど、わからないものはわからないままでもいいから、まるごとわたしのなかに包み込んでしまえればいいのにと思う。
わたしは、わたしの居場所を見つけたいのでも、作り出したいのでもなく、居場所そのものになってしまいたいのだ。