命名

今回出展した絵に描いた人物は、おそらく、いまトップページに使ってる絵の、2008年のワンピースの女の子と同一人物だ。
あれもオーパさんで展示した絵(去年の「暦絵」展)だった。この子の登場する絵はわたしとしては明るい雰囲気になる。オーパさんは、風通しがよくて明るいので、それに影響されてるのかもしれない。

で、この白ワンピースにおかっぱ頭の女の子は、どうやら、わたしが冬場によく描く、青いコートに白マフラーのあの子とは別の人物のようだ。

もともと、わたしにはあんまりキャラクターって意識がなかったので、この子には名前はあるの?と聞かれてしばしば困惑したりしていた。(ただ、これは「わたし」ではない、という程度の認識だった)
名前をつけると、ふわふわ浮かんでる人をむりやり地上に引きずりおろすみたいな気がするし、みんなまとめて「目の人」って呼びかたでいいや、と思っていた。

でも、なんとなくキャラクター性があるらしいことが、ようやくわかってきたので、とりあえず、青いコートに白マフラーのあの子のことは「不思議ちゃん」と呼ぶことにした。へんかなあ?

白ワンピースの女の子の呼びかたはまだ考え中。今回の絵は「水玉」というタイトルなので「水玉ちゃん」でもいいんだけど、この子のワンピースは無地だしなあ…。
「はてなちゃん」じゃあはてなダイアリーのキャラみたいだし…。

キャラクターって、気軽に言うけど、すごく高度な概念だと思うなあ。

今回の絵はパソコンで描いて出力したもので、額なしマットつき6000円で販売してますが、初日に来ていただいた別のギャラリーのオーナーさんに「安すぎる」と言われたので、次回からはもう少し高めに値段設定しようと思います。
イラスト全体の相場とかいろいろ大人として考えねばならないことがあるようです。
実際この値段でもなかなか売れるわけではないし、絵の値段ってほんとに難しい。

わたしの場合は、絵の「出版権」を売ることで収入を得ているので、原画そのものを売る必要に迫られているわけではないし(そりゃ売れたら助かるけど)、グループ展は営業の一環なので、最初から、モトを取ろうという気もないのだけど…。
(安い値段で枚数を売ったとしても、よほどたくさん売れないとモトは取れない)
モトってのはようするにほとんどがわたし自身の人件費なんで、よけいなんだかわからん。
まあ、もし欲しい方がいらしたら、今回はお買い得です(笑)。