エミリー・ウングワレー展

今日が最終日なのであわてて新国立美術館に見に行く。わたしはこういう絵はとても好き。生命力、エネルギーのあるものに人は引きつけられる。エネルギーは、思いの強さで、思いの強さは、内的必然性の強さだ。
たぶん西洋哲学なんか知らないアボリジニーのおばあさんがあんなものを作ったんだから、そりゃあ美術界が騒然となったというのも当然だろう。

でも最初にキャンバスに描いた作品からいきなり注目を集めたなんてちょっと不思議だ。
単純に、だれか仕掛けた人がいるということだろうと思う。砂漠の真ん中に住む80歳のおばあさんに特大のキャンバスと制作スペースを与えた人が。
ちゃんと応えたエミリー・ウングワレーもすごいなあと思うけど。
説明文にはアボリジニーのための教育プログラムとしか書いてなかったが、そこのとこをもっと突っ込んで説明して欲しかったな。(それにしても制作点数が3千点から4千点って。千点も差があるのはなぜ。)

そのあと、単行本の挿絵の打ち合わせ。
最初は、このテーマにわたしの絵でいいんだろうか…なんて思っていたのだが、編集さんがものすごく熱心で、うまく乗せられた感じ。これは、いい前兆かも。