トロワグロとガンダム

きょうは新宿のカフェ・トロワグロで打ち合わせランチ。
なにかのサラダと、なにかのグラタンと、なにかのアイスを食べた。複雑な味すぎて説明できないけど、美味しかった。ごちそうさまでした。
わたしは食べるのは速いほうだけど、打ち合わせしながらだとゆっくりになる。ミステリー小説の魅力についていろいろ伺って楽しかった。

それからお台場のガンダムを見物に行った。
正直いってガンダムにはそんなに興味はないが、はたしてわたしは、あれほど大きなオブジェを作りたいと思うだろうか、ということを確かめるだけのために行った。

広場につくと、涼しくなったとはいえ強烈な日差しの中で、ガンダムのまわりを取り囲んだ大勢の人たちが、斜め上を見上げてた。ウジェーヌ・アジェの写真「1911年の日蝕」みたいな光景だった。
ガンダムの首が動いたり目が光ったり煙が噴出したりするたびに、人垣から「うおおお~」って低音の歓声というかどよめきがあがるのが面白かった。

しかし空には雲ひとつなく、まわりにもなにもなくて、大きさを比べるものがない。人間と比べようにも、大きすぎて、かえってよくわからん。
自力でリアルに大きさを把握できるのはせいぜい5~6mくらいが限界なのかも。
ガンダムのまたの間をくぐってみても、やっぱりピンとこなかった。
これ、たぶん室内に置いたほうがもっと迫力が出ると思う。
たとえば、西新宿の高層ビルの吹き抜けとか。てか、ホワイトベースも作っちゃえば良かったのにねー(笑)

でも巨大な建造物には見慣れている現代人が(すぐ近くにはフジテレビもあるし)、あの程度の大きさのものを見に集まるのは、やっぱりガンダムだからこそなのだ。
おそらくマニアにとっては、実物大(なんだよね?)なところが重要なので、大きいとか小さいとか思うことにはたいして意味がないのだろう。(けどさ、中に乗り込めないとつまらなくないの?あれでいいんすか?)

わたしも自分で立体作ってて、自宅で作ってたら大きいと思うものでも、建築に比べたらゴミみたいなものだし、精巧な工業製品とかと比べると、こんなの意味あるのかな?なんて虚無感を覚えるときもあるのだけど、、、
意味があるかないかは、結局わたし次第ってことかな。ま、とりあえず、今のところは自分で大きさを実感できるものがいいみたい。

帰り道、気がつくと海風の砂ぼこりで髪がじゃりじゃりになっていた。