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てんやわんや2

NYに来た。例によって、出発直前にてんやわんや。
飛行機に乗る前に二徹していたので時差とか全然感じない。
大あわてで、しかも大荷物で、空港行きの電車に乗ってから、これからわたし飛行機に乗るんだ怖いよ~、と思ったが、すでに疲れはてていて、現実感がまったくなかった。
空港でオロオロしながら、ああわたしったら、スキだらけだなあと思った。
置き引きするならわたしを狙えば簡単だ。警戒心はすごくあるんだけど、なんだかズレた警戒をしているのだ。

明日が搬入日。まだホテルでやらなきゃならない作業がある。
そのあとのことは明日の晩に考えよう。
へたするとホテルでぼ~っとしてるうちに帰る日になってしまいそうだ。それじゃあ家にいるのといっしょじゃないか。
ああ帰りにまた飛行機に乗るのかと思うとゆううつだなあ…。

目の人々 in NY

さて、来週の二日からわたしは自分探しの旅に出るのだけど、はたしてニューヨークに自分は居るのかどうか。たった6泊で見つかるかどうか。

飛行機恐怖症のせいで、行くかどうかずいぶん迷ったり、気が変わらないようにいろんな人に話して逃げ道をふさいだり、早めに作品を宅急便で送ってしまえば、本人はばっくれてもいいのでは…と思ったりしたが、もう宅急便も間に合わないし、自分で絵を運んで行くしかない。というかもう、飛行機が怖いとかいうよりも、作品が仕上がるかどうかでドキドキだ。

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今度の絵のコンセプト。
わたしの絵は見る人に「孤独」を感じさせがちのようで、母にまで「あんた寂しいんじゃないの?」と聞かれたりして、ちょっと心外というか、(まあ、絵は見る人が好きなように感じてもらえればそれでいいんだけど、)わたし自身は一人でいるのが好きでも、孤独というのはなんのことかよくわからない。

で、一枚の絵に一人の人物だけの作品が多いから孤独な感じがするのかな?と考えて、今回は、一枚あたりの人物は少ないけど、何枚かつなげるとたくさん人がいるという形にした。(いつもは絵の画面が小さすぎるし、だいたい、人が増えると描くのがめんどうなのだ。)

これは先月見た鳥居清長の浮世絵に多少影響を受けている。夏の絵でもあるし。
ついでに、ふだんは無視している、遠近法を使ってみた。遠くの人が小さくなるだけだけど。と、言葉で書いてもなんのことやらさっぱりわかんないな…。

もし来月5日から24日まで、なんかの拍子にNYに行かれる方はぜひお立ち寄りください。

「クリ8NY展」
NYCoo Gallery 7月5~24日 火~土曜日/12:00~18:00
レセプションパーティー:7月6日(金曜日)17:00~19:00予定
橋本ポンセ/飛鳥馬俊介/EIZO/鎌田真由美/山田裕司/椎木綾子/高橋彩/植田由貴子/かとうくみ/内野勢津子/岩井里菜/岩清水さやか

展示番

きょうはギャラリーで展示番だというのになんで雨なのかしら。
最近どうも晴れ女パワーが弱まってきた気がして、なんかショックだ。
テーマが「ジャングル」なので、熱帯っぽくて面白かったけど。

雨なのでお客さんはまばらで、ヒマだったのでNY展の絵について考えてたら、すごくいいアイデアが出てきた。なんとかなりそう。
今回、作品1点だけなのにDMを出すのはなんだか気が引けてしまって、直接会った人に手渡ししただけだったのに、ブログを見たと言って来てくださった方が何人かいらっしゃった。
見ず知らずのブログ読者の方に直接お会いするのってどうにも奇妙で慣れないけど、どうもありがとうございました。雨で、平日だっていうのにものずきだなあ

こうして来てくださる方もいるとわかったし、やっぱりDMも出せばよかったかな…。
今回の絵はこないだ修理したばかりの古いプリンタで無理矢理出力したもので、データが重くて解像度を落としたので、ちょっと荒いのだけど、かえって、シルクスクリーンっぽいような面白い効果になったかもしれない。

途中まで一緒に展示番をしていた瀬知エリカさんは落語に相当入れこんでいるそうなので、今度連れて行ってもらう約束をした。
落語は、ずっと行ってみたいと思いつつなかなか機会がなかったのでうれしい。瀬知さんとは同い年だし、今回の絵の狙い的にも共感できたし、いろいろ話せて楽しかった。

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帰り、ついに携帯を買い替えた。5年2ヶ月使った。その前のも3年使ったし、携帯を持ったのが遅かったので、これでまだ3代目だ。こないだ遊びに来た専業主婦Oのデコデンに触発され、時間ができたらキラキラにしようと思って、シンプルな形のを選んだ。光り物には弱いのだ。

オープニングパーティ

今日はグループ展の初日。
昨日はパニック状態になっていてさんざんへこみまくったので、行きたくないな~と思いながら渋々パーティへ。
でも今日落ち着いて良く見たら、悪くなかったです。パーティも楽しかった。

他の参加者の作品はどれもステキですし、わたしのもとにかく手間はかかってるので良かったら見にいらしてください。
偶然なんですが、来月出る星野智幸さんの『毒身』(講談社文庫)の装丁画とテーマが少し似てます。

原宿ソーン・ツリーギャラリー 合同企画展 『ジャングル』
24日(日)まで 12:00~19:00(最終日は18:00まで)
わたしは金曜に展示番をする予定です。

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ギャラリーのオープニングパーティに出没する、「オープニング荒らし」なる人々がいる、という話を小耳にはさんだ。簡単にまぎれこめるし、タダでビール飲めるしおつまみもあるし、もしかしたら悪気はないのかもしれないけど、名刺渡したりもするし、怖いといえば怖い…。

てんやわんや

明日から原宿ソーンツリーギャラリーで始まる、グループ展の搬入。
今までに描いたことがないサイズで、てんやわんや。
わたしまだ二徹できるんだな…ということがわかった。
しかし、手間をかければいいものが出来るわけではないと反省。下描きの段階ではすごく良くなりそうだったんだけどなあ。でももう、どこをどう直したらいいのかわからなくなってしまったところでタイムアップ。
1年後くらいにまた手をいれたいと思う。

気合い入れ

ホームページでもお知らせしてますが、6/19~24に、原宿のソーン・ツリーギャラリーでのグループ展に参加します。(ちなみに6/19はわたしの誕生日…。)
大人数のグループ展だから、ひとりあたりの作品は少ないのだが、オリジナルTシャツ販売もあるので、その準備も考えると早めに制作しなければ。

クリ8プレゼンツ DAZZLE+thorn tree gallery 合同企画展 『ジャングル』
6月19日(火)~24日(日)12:00~19:00(最終日は18:00まで)
ギャラリー・ダズル/ソーン・ツリーギャラリー

【ギャラリー・ダズル】
川窪美里/征矢朧/松竹司/佐川康子/妃呂麿/3rdeye/西島尚美/高橋彩/しんたに道子/JUN OSON/沼田月光/小塚類子/伊藤ちづる/matsu/椎木綾子/すがのぶひこ/内田文武

【ソーン・ツリー ギャラリー】
くぼたたま/山本恵美/橋本ポンセ/佐々木一澄/瀬知エリカ/岡村透子/カイズユカ/水野夏/木暮奈津子/山崎美帆/しまみらい/岩清水さやか/おおさわゆき/タナベユミコ/深川行敏

去年の個展ではアクリル・ペインティングの作品ばかりだったので、今回は、PCを使って、でもいつもみたいなA4におさまるちっちゃい絵じゃなくて、比較的大きなものを描いてみようという目論みなのだが、はたしてうまくいくのかねえ。
サイズが大きいとデータが重くなるし、プリントや展示法をどうするかも問題。プリントにもけっこうコストがかかるのだけど、原画じゃないからいちおう販売もします。

描きたい絵はすでに頭の中にあるので、あとは気合い!

絵、音楽、小説

今日はイラ通展の在廊当番。
京都で活動されているイラストレーター、タケウマさんとご一緒だった。
わたしは、今、ミステリーズ!で石持浅海さんの小説の挿絵を描いているが、タケウマさんも石持さんの挿絵を描いていて、わたしの大学時代の同期、Ryu Itadani君も石持さんの挿絵をしてるそうだ。

3人のイラストの、ぱっと見てすぐわかる共通点は、下書きをパソコンに取り込んでフォトショップで仕上げた線画であること。つまり描き方が一緒ってことだ。でも作風はもちろん全然違う。Itadani氏はポップでエネルギッシュだし、タケウマさんはシックでおしゃれで、

わたしのは(   )で(   )だ。…空欄に適当な語句を入れよ。

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そうこうしているうちに、絵と音楽のコラボをしたいとおっしゃる方々が突然やってきて、わたしとタケウマさんのインタビューを録音して行かれた。
絵に音楽をつけて(!)、そのうちインターネットラジオで公開するとか…。楽しみ。でも、インターネットラジオって何ですか?

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で、夜はまたまたDRIFFSHOESのライブ(渋谷WASTED TIME)。
今回のドリフシューズはムーさんとA1さんの2人組になっていて、前より落ち着いた感じ。
「唯一のファン」に認定していただいたが、唯一のわけはないでしょう。今日はお客さんがいっぱい入っていたし、楽しかった。

DJ星野さんのパフォーマンスも久々だったし。
で、買ったばかりの前川さんの新刊「夏のしっぽ」にサインをいただいた。ただのファンじゃ。
大学の時の先輩が、ライブドアに転職して前川さんの携帯小説の担当をしてるそうだ。やっぱり世の中せまいのか?

夏のしっぽ

夏のしっぽ

    • 作者: 前川麻子
    • 出版社/メーカー: 講談社
    • 発売日: 2007/02/01
  • メディア: 単行本

イラストレーターだらけの飲み会

今日はギャラリーハウスMAYAの装画コンペ展をのぞいてから、オーパ・ギャラリーのオープニングパーティ。
はじめのうちは名刺を交換したりしていたが、しだいに寒くなって、それに人がいっぱいになってくると、なんだか逆に気力がなくなって、途中からぼーっと大福を食べたりしていた。
でも2次会に流れてアルコールが入ったらがぜんエンジンがかかって、最終的にはなかなか楽しかった。

仕事だと描きたいものが描けないと言ってるイラストレーターさんが多いが、わたしはなぜかわりといつも好きなように描かせてもらってるので、そういう面ではめぐまれてるのかもなあ、とあらためて思った。
まあ、そもそも仕事じゃなきゃ描かないし、描きたいものもとくにないし。

層が厚い…

明日から表参道のオーパ・ギャラリーで開かれるグループ展、「イラストレーターズ通信原画展」に参加するため、作品を搬入。
今回は、去年『別冊宝島 僕たちの好きなゲド戦記』のために描いた絵を、PCで描いたため原画がないので、プリントアウトしたものを出品した(販売もします)。

会期を2回にわけて、50人くらいの作家が1点ずつ作品を持ち寄るわけだけども、なんちゅうか、イラストレーターというのは、いるとこにはたくさんいるもので、こういう状態を、「層が厚い」というのじゃなかろうか。
層の外にいる人から厚く見えるか薄く見えるかは知らないが、層のなかにずっぽりはまってしまうと、うーむ…。

いろんな作品がそろっているのでイラストに興味のある方は楽しめると思います。(わたしは12日の11~15時にギャラリーにいる当番になってます。)

僕たちの好きなゲド戦記

僕たちの好きなゲド戦記

  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2006/07
  • メディア: ムック

暖かい海

今日はグループ展の搬入日だった。
予定の時間には間に合わなかったがドライヤーを駆使してなんとか仕上げた。そのあとお店で額装をしてもらった。わたしには自分の絵を額に入れて展示するという概念が去年までなかったので、額装するのは今回が初めてで、時間もなかったし、大いにあわてた。

タイトルは迷ったが「暖かい海」にした。単なる思いつきである。
べつに海でも川でもプールでもよかったし、暖かくなくたっていいのだが。
「旅の原点」というテーマとなんの関係があるのかはわたしにもわからないが、そんなことは見る人がてきとうに考えてくれればいい。

異次元の旅

来月出展することになった、グループ展のお題は「旅の原点」。
私は、旅の原点とは、単純にA地点からB地点に移動する線のA地点のことで、山でも川でも街でもどこでもいいだろう、と思っていたのだが、、、

友人Kの解釈では、旅とはそもそもどうして始まったのか?という意味であり、ここは日本なのだから「股旅もの」の絵を描くと良いのではないかと言う。
その世界には遠近感とか時間軸とか歴史とか物語とかがある。

なるほどね。しかし私の世界はどこまで行っても2次元なのだ。
そしてどちらの意見もロマンやセンチメンタリズムには関係がないのだった。

なるほど

表参道・オーパギャラリーで開催中の「イラストレーターズ通信」原画展の在廊当番。
私は今まで個展もグループ展もやったことがなかったので、はじめはおっかなびっくりだったけど、なかなかよい一日だった。

他のイラストレーターさんたちはなんでわざわざ展示をするのかなあと思ってたのだが、ギャラリーの方やお客さんたちといろいろとおしゃべりしているうちに、なるほどこれはいいものだなあ…ということがわかった。たいへん勉強になった。