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あ、大丈夫です…

昨日は、落ち込んで一日中ふとんをかぶってた。
一昨日たくさんの人に会った反作用で、いつものことだから大丈夫。
あーあ、髪を切りに行きたかったのになあ。
ダメ人間はダメの十字架を背負ってくしかないし、さっさと立ち直ろう。今日はギャラリーにいる当番だし。

後刻。
今日は平日でギャラリーはすいていたので、お客様と落ちついてゆっくりお話しできた。
どうもありがとうございました。
ヒマな時間には、ウトウトしたり、次の展示のアイデアを練ったりしていた。
こういうときに、なんかひらめいたりするものなのだ。

なにがなにやら

オープニングパーティ&二次会、おおにぎわいで楽しかった。
疲れてるとこに赤ワインを飲んだので、酔いが回ってぼけーっとなってしまったけど…。
(ああでもぼけーっとしてるのはいつものことか。)
おいでくださったみなさま、どうもありがとうございました。
で、また、パーティの準備が楽しくて、みんなでシューマイ作ったり、なぜかバレエの練習をしたり(?)、ボクシングのかまえをならったり(??)、
お酒が入る前からかなりのハイテンションではあった。そりゃ疲れるわ。

『ようこそ先輩』展、搬入

ほうほうのていで、『ようこそ先輩』展の搬入完了。
でも今日はまだもうひと仕事あるのでそれを片付けないと寝られない。
このところずーーーっとお部屋にひきこもってて、途中「あれ…、絵ってどうやって完成させるんだったっけ…」なんて迷ったり、希望と絶望のあいだをうろうろ行ったり来たりしてたので、とにもかくにも、出来上がってほっとした。

なんかいまひとつ構図的にしまりがない気がするが、こういう絵が浮かんでしまった以上、どうしようもない。でもなあ、文字とか入れればよかったかなあ。
今回の絵は去年の個展のDMで使った『雪』という絵の続編みたいな感じで、B2くらいの大きさの、アクリルガッシュで描いた作品。
お題が『雪の山』だったので(工藤礼子さんという方の詩です)。

描いてて思ったのは、去年描いた絵のことはもうすっかり忘れてるなあということ。覚えてるのは漠然とした残像だけで、描き方とか使った色とかはかなりあいまい。
実物を見ればすぐに思い出せるのだけど。
わたしが絵を売らずに手元に置いておきたいのは、忘れちゃうからかもしれない。

明日はオープニングパーティの準備。寝過ごさないようにしなければ!

グループ展の在廊日について

今月27日からの『ようこそ先輩』展では、29日の木曜日に、一日中ギャラリーにいる当番になりました。ご都合がよろしければ、ぜひ遊びにいらしてください。
それと、まだわかりませんが初日にもいるかもしれません。
もし変更がありましたら、またこのブログでお知らせします。(この展示では、カレンダー、ポストカード等の販売はありません。)

来月の『’07』展のほうの在廊日は未定です。
でも初日(19日)の朝が搬入だからその日はたぶん会場にいると思いますが、きっとまた徹夜明けで、ぼーっとうつろな目になってたりするかも…。
カレンダー、ポストカード等は販売させていただくつもりです。
準備が間に合えばですけど。

ではではどうぞよろしくお願いいたします!

リバウンド

今週は、なんかちょっと放心してた。そしたらダイエットのリバウンドがきた。
今朝は、一番古株のサボテンの鉢をひっくり返して割ってしまった。
きゅうに寒くなったので室内に入れなきゃ…と思ってたとこだったのに、こんな時期に植え替えなんて、サボテンに申し訳ない。
さっきふと水槽の温度計をみたら、17℃だった。ありえない。あわてて防寒。でも南の国からやって来たお魚たちはあんがい平気そうだった。

放心してたといってもなにやら切れ切れに考えてはいた。
たとえば、もしわたしがイラストレーターじゃなかったら、家じゅうの家具という家具にデコパージュをほどこし、壁という壁はステンシルの模様で埋め尽くし、ファブリックは当然のごとくパッチワークと刺繍で飾りたて、柱という柱には華麗な彫刻を刻み付けるであろう…という一種の恐怖についてとか。

それから、絵を描くのって微分積分っぽいなあ…とか。全体は絵に見えても細かい部分を拡大するとそれは単なる線とか点とかで、ぜったい他人にはわからないレベルでああでもないこうでもないといじっている、無駄なような無駄ではないような作業の積み重ねという意味で。
数学はもう忘れたんでおおざっぱな考えだけど。

『暦絵』展、搬出

夕方、『暦絵』展の搬出。
DMも出してないのに、見にきてくださった方々、どうもありがとうございました。
もう終わっちゃったけど、これからDM出しますんで。

それにしてもカレンダーがけっこう売れてて、驚いてしまった。
売れると思ってなかったので、はじめは2個しか用意してなかったのだけど、追加しておいてよかった。お買い上げありがとうございました。

あー、展示って楽しいねえ。

心の平静

ああ今週はよく働いた。
あたまボーとしながらオープニングパーティに出る。
今日もたくさんの素敵な方々にごあいさつできた。最近はさすがに慣れてきてパーティだからって緊張したりはしなくなった。
心の平静を保ちつつ、この場にいられる幸せを感じている。

『暦絵』展、搬入

きょうは『暦絵』展の搬入日。またギリギリだ。
もうへとへと。先月のんきにしてたツケがきた、というより直前にならないとエンジンかからないの。

絵のタイトルは『2008年のワンピース』。
仕上がってみたら、サイケというのともまた違った。わたしの中では今までなかった感じの絵になったかな…。
カレンダーはごく単純なペラものです。1年間ぶん見渡せるタイプが好きなので。
でも他の出展者の作品はどれもすごく凝っててかっこよかった。

あーバタバタしててまだDMも出してないな。でも明日からです。よろしければぜひ足をお運びください。

『暦絵』展 オーパ・ギャラリー(表参道)

フリー素材

今日、HPの「おまけフリー素材」のページに、クリスマスカード&年賀状素材をアップしました。
もしよかったら適当にダウンロードして使ってください。
でもね、イラストってタダで手に入るもんなんだ~なんて思っちゃダメですよ。

昨日の続き

昨日の日記を読んだ友人Kからの補足メールがきた。
わたしの絵は、密度と重さがあって、「不思議」で「楽しい」んだそうだ。
友人Kは、みっちりつまってると、嬉しくなるらしい。
密度が高いのを楽しいとか嬉しいとか思うかどうかには個人差があるだろうが、言われてみれば、友人Kの作る芝居も、みっちりいろいろつまっている。こんなところに共通点があったとは~。

でも、わたしの絵は「さみしい」とか「孤独」とか「暗い」とか「怖い」とか言われることのほうが多い。わたしとしてはそれはまったく狙ってないし、そうなのかなあ??という感じだが、これだけ言われるんだから多分そのとおりなんだろう。
今まではそういうふうに言われると、なんかネガティブに受けとめていたけど、言った人はべつにけなすつもりで言ってるわけじゃないのかもしれないので、これからは、さみしくて暗いとこが良いと言ってくれてるんだと思うようにしてみよう。
でも狙ってそうなってるわけじゃないからそこを伸ばすのはなかなか難儀だ…。

本人は孤独どころか今日も「ああわたしには大好きな人がたくさんいて幸せだ~」とかなんとか思ってたりするんだけどな。

***

居場所の話に戻ると、どうもわたしの居場所は、世界とはちょっとズレたところにある。
世界は、わたしとは全く無関係に存在している。それを外から眺めながら、世界との距離感を測っている感じ。

自分もその世界の中に居るのだという感覚がないから、大人になってもなかなか世に出ようと思えなかったし、他人の存在になにかの拍子にはっと気がついてドギマギしたりしている。
前川さんの考え方とはまったく逆みたいで面白いな。
だから、前川さんや、友人Kや、好きな人たちがいるおかげで、わたしは世界とのつながりをどうにか維持できてるんだろうなと思う。

長所を伸ばす

友人Kはここ数日間に「的確に、具体的に褒めることはダメだしよりずっと有効である」ということを身にしみて覚えたらしい。けなすより褒めるほうがお互いに気持ちいいし、苦手をつぶすより得意なことを伸ばしたほうがいいと、得々と語っていた。
なるほど。たしかに、一回目に見たときより二回目のほうが、わたしのコンディションや千秋楽だったことやサービスのアドリブを差し引いても、会話にあったかさがあったし、舞台が生き生きと動いていた。
やるからにはトップスターにならなきゃならないとも言っていた。いつの間にそんなに強気になったんだまったく。

じゃあさ、わたしの絵のどこが長所なのか教えてよ、と聞いてみたら、「密度」があることだという。みっちり描き込んだ部分も、一見余白に見える部分も含めて、工芸的な重量感があると。
まあそうだよなー。だけど、重いのは欠点かと思ってた。いっぱい描き込むと、時間がかかるし、はっきり言ってもうからない。でもようするに、そこを手抜きしちゃダメってことだな。

手抜きとかじゃなく、軽くさらさらっと描ける人はおしゃれでかっこいいと思うけど、それはわたしのやるべきことではないということだ。
たしかに、小説とかの挿絵を描いていても、内容の好き嫌いにかかわらず、空気に重さとか湿気のある話のほうが、やりやすいもの。
そっかあ…、だから怪談話とか合ってるのかもなあ。もっとくどいやつ描いてみようかな。

頭の整理

友人Kの芝居をまた観に行った。今日は、なぜかすごく喉がかわいたけど、楽しかった。つぎはわたしががんばる番だ。負けないぜっ。

***

わたしの絵には独特の世界観があるってよく言われるけど、わたしの場所から見た世界を描いてるんだから、世界観はあって当たり前なのだ。
つまり、わたし=わたしの居場所で、わたしはそこのところでは迷ってない。
世の中に、世界観が同じ人なんているんだろうか。そんな人がいたら困ってしまう。この商売成り立たないもの。

できるからといってやりたくないことをやってると心がダメになるし、やりたくないことが何なのかは、もうはっきりわかった。面白いと思うことはあるんだから、とにかく、形にしていかないとね。
描きたい絵はいくらでも浮かぶので、下描きばかりできてしまって、これ全部仕上げをするのかと思うと面倒くさくてしかたがなかったりする。

だから描くのはいいんだけど、今のままではいきあたりばったりすぎて、まとまりがないので、世に出すにはもうちょっと戦略を考えねば、ってことだ。
それはひとりで考えなければ意味がない。あー、これがもしかしていわゆる孤独ってやつなのかな。はじめてわかった。
だとすれば、そんなの普通のことじゃないか~。

グループ展いくつか

すでにHPでもお知らせしてますが、11・12月のグループ展について、だいたい考えがまとまってきました。なんだかバラエティに富んでます。在廊日は未定ですが、もしお近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。

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『暦絵』オーパ・ギャラリー(表参道)

11月9日(金)~14日(水)11:00~19:00(最終日17:00まで)
井上コトリ/岩清水さやか/おうみかずひろ/柏瀬乃里子/ガムリアンズ/きたざわけんじ/佐々木一澄/サトウコウタ/スガミカ/すぎやましょうこ/祖田雅弘/竹松勇二/どいはやお/ナイスケイコ/内藤亜弥/HITO/藤田ヒロコ/丸山ゆき/溝渕美穂/茂木沙苗/山口マオ

各作家オリジナルの2008年版カレンダーの販売と、その原画の展示です。
昔の「りぼん」のふろくみたいな乙女ちっくなのにしたい!と思ったんですが、さっき下描きしてみたら、なんかちがう…。派手というか、ほとんどサイケ。
わたしりぼんよりジャンプとか読むタイプだったからなあ、という問題でもないか。
まあ、こういうのもたまにはいいかな。

***

『ようこそ先輩』ギャラリー・ダズル(外苑前)
11月27日(火)~12月2日(日)12:00~19:00(最終日17:00まで)
小泉輝代子/上杉忠弘/西島尚美/荒井良二/岩清水さやか/大鹿知子/くぼたたま/井筒啓之/岩井里菜/奥原しんこ/西山亜紀/ユムラタラ

若手イラストレーターが、リスペクトする先輩を指名(!)して、一緒に展示させていただくという、普通逆じゃないの?…というスゴイ企画。
わたしは大鹿知子さんにお願いしました。まったく面識ないんですけど。
それで、大鹿さんから、「雪の山」というテーマをいただきました。絵の具でしっとりと描こうと思います。ちゃんと描けるといいなあ。

***

『’07』ミレージャギャラリー(銀座)
12月19日(水)~24日(月)11:00~19:00(初日12:00から、最終日17:30まで)
岩清水さやか/くまたにたかし/白石佳子/高見亮/綱島ヒロユキ/中岡奈津美/野田英明

’07年の総まとめ。ひとりあたり5mくらいのスペースを使えるそうなので、その広さを生かした大きな風景画を描きたいなあと思っています。
あとそれとは別に、もし間に合えばですが、立体に挑戦してみようかなあと。やったことないから材料から考えないといけないけど…。

***

と、こんな感じです。ではではどうぞよろしくお願いいたします。

今日届いた本

また山本幸久さんの新刊を送っていただいてしまった。
うれしいなー。ありがとうございます!
前の「美晴さんランナウェイ」もすてきなお話で、ヒロインがキュートで、それこそNHKとかでドラマになったらよさそうな…。

渋谷に里帰り

渋谷に里帰り

  • 作者: 山本幸久
  • 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
  • 発売日: 2007/10
  • メディア: 単行本

それと、いつもはとくに挿絵の宣伝はしないのだけど、こんどの小説新潮に描いた挿絵は、1点だけですが、良く描けたというか、自分では、なんとなくなにかがひらけた感じがしたので、
もし良かったら手に取ってみてください。
新潮エンターテインメント大賞の受賞作(←面白かった)の挿絵です。
宮部みゆきさんの選評がまた面白くて、小説以外にも通じる話だったので、遊びにきていた友人Kにも読ませて、そこからあれこれ小難しい話に花を咲かせた。

リッチで、スマートで、モダンで

またまたあきさんと、世田谷美術館「福原信三と美術と資生堂」展へ。
わたしの大好きな、戦前に活躍した挿絵画家・舞台美術家の小村雪岱は、初期の資生堂意匠部に籍を置いていたので、あの歌舞伎「一本刀土俵入り」の舞台装置図などが展示されていた。
それに山名文夫のイラスト原画がたくさん。もー、よだれでそうだった。
山名文夫も大好きで、学生のころはよくマネして描いてたものだ。
他、おびただしい数の香水ビン、ポスター、資生堂ギャラリーのコレクションなど。
常設展では、長谷川潔の版画も展示されていた。今日はすばらしい秋晴れで、砧公園も気持ちよかった。そのあと渋谷の隠れ家的居酒屋で軽く飲む。
あきさんが連れてってくれるお店はいつもとってもおいしいのだ。