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コンサートはしご

今日は、まず、パイプオルガンと歌と童話の朗読による子ども向けのコンサート、「おはなしオルガン」(ミューザ川崎シンフォニーホール)へ。おはなしはグリムの「ロバの王子」で、大鹿さんの挿絵がプロジェクターで上映された。
ロバ君のまつげが長くてかわいくて、けなげで、面白かった。広いホールだったのでオペラグラスを持って行って正解だったが、原画も見たかった…。
ずいぶん小さな子どもが多かったけど、意外と子ども向けの演出ではなかったので、もう少し上の年齢で、せっかくの歌や絵を味わえる子のほうが楽しめたかも。

それから大鹿さんと電位療法の無料体験に行った。
ただ治療用の椅子に座ってるだけなんだけど、こってり眠ってしまった。効果はわからず。
でも頭はすっきりしたので銀座のギャラリーをのぞいて歩く。

夜は、原田さんも合流して「いだきしんコンサート」(めぐろパーシモンホール)へ。
ピアノの即興演奏。指の動きとか、怖いようで、なんだかすごいなあと思った。聴き終わったあと、なぜか原田さんの手の指が開きっぱなしで固まってたのが面白かった。
ヒーリング効果については、正直よくわからず。
どうもわたしはそういうものに対する感受性が鈍いというか、たぶんもともと心身ともにすごく健康なんだろうなーと思った。

芸術ざんまい

今日は、大鹿さんたちと、初台の東京オペラシティに、原田さんのパイプオルガンのコンサートを聴きに行った。
コンサートホールは、ピラミッドの内側にいるみたいな、不思議な空間。
ジュアン・アラン「架空庭園」、デュリュフレ「アランの名による前奏曲とフーガ」など、わたしははじめて聴く曲ばかりだったが、どれもすばらしくて、魔法にかけられたみたいな気分になった。
演奏中の手足の動きがスクリーンに映し出されるのを見るのも楽しかったが、目を閉じてウトウトと聴いていたい気持ちもあって、悩んでしまった。

それから、大鹿さんと、建築家の野上さんと3人で、六本木の森美術館の「英国美術の現代史:ターナー賞の歩み展」を見に行った。
じつはわたしは森美術館ははじめて(なんでだかずっとタイミングをはずしてたのだ)。
とても面白かったけど、企画の性質上、作家ひとりあたりの作品数が少ないので、なんとなく食い足りなさが残った。もっとたくさん見たかったなあ。
わたしはカプーアの作品が好きで、思わずぐっと近寄りすぎて注意されてしまった。
六本木ヒルズの展望台から見た東京のパノラマは、まるでグーグルアースみたいだった。

解散したあと、ひとりで国立新美術館「モディリアーニ展」を見に行った。
じつは国立新美術館もはじめてなのだった(なんでだか)。

モディリアーニって、ゴッホやルノワールくらいの人気があるのかと思ってたが、そうでもないんだな…。けっこうすいていたし、全体にうす暗い雰囲気で、GWがあったせいかもしれないけど展示スペースの広さと作品数のバランスがへんだった。

それにしても、モディリアーニの人物の目の描き方は、ほんとに面白い。
目玉の色素が薄い人って、たしかにあんなふうな感じに見えるもの。
わたしの絵があんななのは、描いてる人物の目玉がいつも黒だという偶然のせいでもある。関係ないけど棟方志功の絵ってゴッホっていうよりモディリアーニに似てるなあと思った。
国立新美術館、5月末からの「エミリー・ウングワレー展」も面白そう。また見に来よっと。

花に聞く

築地本願寺といえばキリスト教テイストの混じったような変わった建築だけど、本堂には古いパイプオルガンもあって、定期的に無料で演奏会を開いている。
今日は、大鹿さんのお絵描き教室でご一緒している原田さんが、「ランチタイム・コンサート」をされるということで聴きにいった。(原田さん曰く、ここのオルガンは古すぎて弾きづらいらしいけど。)

ほのかなお線香のかおりの中、はじめてパイプオルガンを生で聴いた。カッコイイ!
最初は日本人の作った曲で、仏教を通り越して雅楽みたいな不思議ムード。
それからバッハ。バッハを聴いてると、とっちらかった感情が整理整頓されて、少しずつあるべき場所に収まっていくような感覚になる。
そういえば、中学生のときにはじめて買ったCDはバッハのオルガン曲集だったっけ。

それからオーパ・ギャラリーへ。
ほぼずっとお客さまが切れず、オープニングパーティが終わるまでしゃべり通し。
おいでくださったみなさま、どうもありがとうございました!酒井順子さんのコラムの挿絵を描かせていただいている「CREA」さんの、今日の編集部ブログにも記事をのせていただきました。ありがとうございます!

ギャラリーは表参道のあたりなのだけど、神宮球場方面から、プロ野球の開幕戦のすごい歓声が地響きみたいに聞こえてきて驚いた。夕方、雨が降ってきて、桜が散っちゃうかも!とやきもき。

帰りにはさすがにちょっと疲れて、寒くなって、なんとなくもの悲しい気分になった。
なんでかなあ。…明日からもっとがんばろうっと。

ルパン三世 ジャズライブ

あきさんに、またジャズのライブに連れてってもらった。
(目黒・BLUES ALLEY JAPAN、Yuji Ohno & Lupintic Five)
大野雄二(Pf)、江藤良人(Ds)、俵山昌之(B)、松島啓之(Tp)、鈴木央紹(T.sax)、和泉聡志(G)、今井美樹(Vo、飛び入り)

あー楽しかった、最後のほうなんか、カッコよくてドキドキしちゃった。
大野雄二さんの弾いてるときの表情がすごく良かった。
ラッパの人はあれを演奏したらラッパ吹き冥利に尽きるのでは。
音楽の人は、若い人も経験を積んだ人も一緒に演奏してたりするのが素敵。
そのあと「トラットリア・デッラ・ランテルナ・マジカ」で食事。いやはや、すんげー美味しかった。店員さんも柔らかくていい雰囲気。お腹いっぱいだ。誰だダイエットするなんて言ったのは~(笑)おしゃべりもはずんで、また終電ギリギリになってしまった。
帰宅して、こんどは友人Kと長電話。今日はたくさんしゃべった。

素敵なジャズナイト

あきさんに誘ってもらって、ジャズのライブに行った。
(池袋KENNY’S BAR、小杉敏(B) 霧生ナブ子(Vo) 大田寛二(P) 横山和明(D))

お店で前川さんたちともお会いできた。
素敵な演奏&歌(お手本?)を聴いたあと、ナブ子さんのお母様、霧生トシ子さん(音大の先生)の教え子さんたちも次々に参加して、終電まで、にぎやかで楽しかった。
音大って楽しそうだなあ。ああやって演奏できるの、うらやましいなあ。
なんか音の残像が残っている感じがする。

***

全然レベルの違う話だけど、子供のころ、バイオリンを習っていたときは、習った曲しか知らなかったし、好きな曲も目標もなく嫌々やってる感じだった。
もともとへただし、指も動かなくなってるだろうけど、いま弾いてみたら、へたでも楽しいかも知れないなあ。

前川さんのライブ

小説家の前川麻子さんが歌のライブをやるというので、駆けつけた(渋谷WASTED TIME)。
前川さんは今週40歳になったとのこと。
六本木キャラメルで、前川さんと相島一之さんとDJ星野さんで歌ってたのがちょうど10年前だ。あのときも素敵だったけど、前川さんは相変わらず若々しくて、そしてちゃんと40歳に見えるのがますますカッコイイ。
音楽をいつもやってる人たちはわりとユル~い印象があるけど、前川さんの歌はすごく緻密で、ひとつの世界観がそこにある、という感じだった。
一声歌いだした瞬間から、ただ者ではない雰囲気でグッと引きつけられる。
そういう力は誰にでもあるものではないし、努力してできることでもないが、なによりも強い。
ほんとに、何やってもサマになる人っているもんだなあ~と思った。

諸行無常というけども

ドリフシューズが、解散しちゃったよ(泣)。もったいないなあ。
でも、ファンというものは、つねに置き去りにされるものなのだ。はははっ。
そのかわり…なのかわからないけど、8/15と、12/15・16に、なにやら面白げな企画があるらしい。アンファン・テリブル・リターンズ!いまから楽しみ!

依存症

わたしはふだんから、楽しいことがあると歌い出したり、うれしいことがあるとスキップしたりするほうなので、ミュージカルを見てもそんなに違和感がない。
音楽やダンスの才能がある人だったら、気持ちが高揚したときには、きっと即興で歌ったり踊ったりしたくなるだろうと思う。

それよりも、映画やドラマの効果音楽のほうが不自然なんじゃないかなあ。
ものごころつく前からテレビを見てるせいで洗脳されてしまってるけど、現実には、悲しいシーンに悲しい音楽が流れたりしたら、しらけてしまう気がする。

それにしても街に出るとどこに行っても音楽がかかっている。
特別に音楽が趣味というわけではなくても、音楽がないと寂しいような物足りないような感じがしたりする。
こういうのも一種の依存症みたいなもんじゃないのかな。

ミュージカルの場合は、「気持ちが高揚」→「音楽」だけど、街のBGMの場合は「音楽」→「気持ちが高揚」だ。
音楽は、栄養ドリンクみたいに、うまく使えば効果的だけど、むりやり気持ちを高揚させると後でどっと疲れが出る。

わたしはなるべく静かに暮らしたい。

いろいろ

またDRIFFSHOESのライブ(渋谷WASTED TIME)。
今日はドラムが入ってハイテンションな感じだった。
ピアノ弾き語りの小林未郁さん、すてきだった。

***

で、帰宅して、押し入れからテレビを掘り出して配線して、なでしこジャパンの試合(女子W杯予選プレーオフ第2戦、対メキシコ代表)を見た。
岩清水同好会で、なでしこジャパンを応援することになったので…。ワールドカップ出場が決まってよかったよかった。

大切なこと

渋谷Wasted Timeのオーナーさんのバースデーパーティにドリフシューズも出演、ということで遊びに行った。わたしもそろそろやっと曲をおぼえてきた。
トリで演奏した日比康造さんに、なんでだかピックをもらってしまった。
…よくわからんが青春って感じだ。
しかし誕生日ってやっぱり大切なものなのかなとか考えてちゃいけないな。
なんだか楽しそうだったなあ。

絵、音楽、小説

今日はイラ通展の在廊当番。
京都で活動されているイラストレーター、タケウマさんとご一緒だった。
わたしは、今、ミステリーズ!で石持浅海さんの小説の挿絵を描いているが、タケウマさんも石持さんの挿絵を描いていて、わたしの大学時代の同期、Ryu Itadani君も石持さんの挿絵をしてるそうだ。

3人のイラストの、ぱっと見てすぐわかる共通点は、下書きをパソコンに取り込んでフォトショップで仕上げた線画であること。つまり描き方が一緒ってことだ。でも作風はもちろん全然違う。Itadani氏はポップでエネルギッシュだし、タケウマさんはシックでおしゃれで、

わたしのは(   )で(   )だ。…空欄に適当な語句を入れよ。

***

そうこうしているうちに、絵と音楽のコラボをしたいとおっしゃる方々が突然やってきて、わたしとタケウマさんのインタビューを録音して行かれた。
絵に音楽をつけて(!)、そのうちインターネットラジオで公開するとか…。楽しみ。でも、インターネットラジオって何ですか?

***

で、夜はまたまたDRIFFSHOESのライブ(渋谷WASTED TIME)。
今回のドリフシューズはムーさんとA1さんの2人組になっていて、前より落ち着いた感じ。
「唯一のファン」に認定していただいたが、唯一のわけはないでしょう。今日はお客さんがいっぱい入っていたし、楽しかった。

DJ星野さんのパフォーマンスも久々だったし。
で、買ったばかりの前川さんの新刊「夏のしっぽ」にサインをいただいた。ただのファンじゃ。
大学の時の先輩が、ライブドアに転職して前川さんの携帯小説の担当をしてるそうだ。やっぱり世の中せまいのか?

夏のしっぽ

夏のしっぽ

    • 作者: 前川麻子
    • 出版社/メーカー: 講談社
    • 発売日: 2007/02/01
  • メディア: 単行本

ケーキ、絵、音楽

“Konditorei SPIELEN”の紙袋のイラスト追加のため、ケーキをスケッチに行き、まだお店では出していないという、スフレをいただく。
たいへん不思議な食べもので、とても絵には描けません。

それから、樋上公実子さんの個展に行った(ピンポイントギャラリー)。
偶然なのだけど、わたしは樋上さんのお菓子のイラストが好きで中高生の頃、MOEに載っていたイラストをよく凝視していたものだった。

***

それから、前川さんの現ご主人・ムーさんことナカムラテツオさんとそのお仲間の新バンド、DRIFFSHOESのライブ(渋谷WASTED TIME)。
ドリフだから5人組なのかと思っていたら4人組だった。
カッコよくて楽しくてあっという間に終わってしまったが、ブッキングを担当している前川さんはまだまだ不満みたいだった。(前川さんは、長さんの役はムーさんだと言ってたけど、じつは前川さんなのでは…。)
わたしは、すごくよいライブというのを見たことがないのでわからないが、DRIFFSHOESがめざすのはかなり高いとこなのだろう。
これを機にちょっとライブハウス通いでもしてみようかなと思ったり。

BGM2

展示の時にかけていた音楽は、友人Kに選んでもらったのだけど、何の曲かとよく聞かれたので書いておきます。

  1. 「トロイメライ」川畠成道 盲目のバイオリニスト、力強くて良かった。
  2. 「野生の思考」菊池成孔 カッコ良かった。
  3. ブルガリア・ベトナム・アフリカの民族音楽、キング・クリムゾン から友人Kが編集したもの
  4. わたしの手元にあった「Come Into My Parlor」ジャネット・クライン

友人Kに頼んだ時点で絵は全然できてなかった。
「無印良品のBGMから余裕感を抜いて少々切羽詰まった感じ」と変な注文をしたのだが、想像以上に良く合っていたなと思う。

世界の気くばり王

アンドレ・リュウとヨハン・シュトラウス・オーケストラのコンサートに行った。
夜の東京国際フォーラム(のロビー)はワクワク感があって良い。
わたしは派手でわかりやすいのは基本的に好きだ。
エンターテイメントというのは、気くばりのことなんだろうな。

BGM

今日はギャラリーに展示の打ち合わせに行ってきた。
絵は出来てなくても、段取りについては自分なりに考えてたつもりだったが、けっこう見落としもあった。BGMなんかも考えないといけないのね。

本当は無音がいいんだけど、それも素っ気ないような気もするし。
でもなあ。へんにこだわりたくないし、こだわろうにも音楽はよく知らない。
わたしの中では、わたしの絵の音のイメージっていうと、歌舞伎の、太鼓のドロドロドロドロ…って音で風や川の流れをあらわすやつ(効果音)とか、
または、………(無音)………ポチャン…………パリーン!………とか前衛的な感じ。

ふだんそんなの聴いてるわけじゃないし、一日中聴いてたら、つらかろうなー。

もっと客観的に考えると「禁じられた遊び」「ディア・ハンターのテーマ」みたいのがハマりそうではあるのだが、ベタすぎて滅入る。
あんまりおセンチにならないで、からりとやり過ごせる音楽がいいなあ。