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銚子小旅行

ちょこっと銚子に一泊旅行へ。
同じ千葉県内なので、電車も予約などせずに、Suicaで行けて気楽。
銚子駅を降りて駅前広場に出ると、建物が低くて空が広くて明るい印象の町だった。
ここのところずっと天気が良くなかったし、天気予報も二転三転してどうなるかと思っていたが、1日目は見事に晴れて暑すぎるくらいだった。

貸し自転車で漁港や犬吠埼灯台、屏風ヶ浦とひと通り回った。
とくに君ケ浜は絶景だった。もう海水浴客もいなくて海を独占できた。波うちぎわで遊んでいたら、脱ぎ捨てた靴が流されそうになって焦った。
こんな綺麗なところだったら日がな一日でも眺めていたいなあと思った。雨の心配がなければ、もっとのんびり景色を見て回りたかったなあ。。。

泊まった旅館は古かったけど温泉も気持ち良く、魚介類も美味しくて良かった。醤油の産地だけあって、甘さよりも塩っぱさ寄りの味付け。
千葉は素朴でおおらかな土地柄で、ホスピタリティはあまり洗練されてない。観光客向けの施設や文化的な楽しみは少ないし、お土産類も充実しているとは言えない。でもそんなのはもともと期待してなかったし、これだけ景色がきれいなんだから、余計なものはなくていいと思う。

1日目の夜、月にカサがかかっていて、明日は雨かなあと思っていたが、運良く日の出の時間帯は雲が薄くなっていて、太陽が昇ってくるのを見られた。
まんまるなオレンジの太陽が水平線からのぞいて、あっという間に高く上がっていくのを眺めるのは素晴らしかった。快晴じゃないおかげで、光が雲をふちどるのも面白かった。

そのあとは曇ってしまったけど、旅館の前の岩場に降りて、小さな巻貝やイソギンチャクやウチワサボテンを観察したり、近くのひなびた漁村をぶらぶらと散歩したりした。マッチ箱みたいな小さな平屋建ての家々が、まるで貝が波から身を守るように密集していた。
長崎鼻という、海に突き出た地形のところにドラム缶のような煙突のような白い塔が建っていて、なんだろうと近づいていくと、地元の方があれも灯台なんだよと教えてくれた。

ヤマサ醤油の工場に寄って、自分で焼いたおせんべいにいろんなお醤油を塗ったのと、特製の醤油焼きそばとつみれ汁、醤油ソフトクリームを食べて締めた。(醤油ソフトクリームは1日目にも食べた。醤油と知らなければコーヒーみたいな味で、香ばしくて美味しかった)

昼過ぎには雨が降り出した。朝も早起きだったので、無理せずに帰りの電車に乗りこんだ。

隅田川花火

花火大会が台風のせいで一日延期になり、アートラボのパーティの日程も変更になった。

わたしは、毎年恒例になった、綿あめ屋さんを開店。
今年はコツを覚えたのか、けっこう大きめの綿あめを作れるようになった。
しかしおもちゃの綿あめマシンなので、一度コゲつくと、そのあとはなかなかうまくいかなくなる。きれいに作れるのは10個くらいが限界かな。今回は小さい子連れできたお客さんもいて、喜んでもらえて良かった。

それからみんなで両国橋近辺までゾロゾロと移動。そのあとはばらけて、各自、好きな場所で好きなように鑑賞することになった。
きょうは台風一過で空が澄んでいて、そのわりにそれほど暑くはなく、花火鑑賞にはちょうどいいコンディションだった。でも思ったほどの人出はなく(やはり日曜日では厳しいんだろう)、比較的ゆっくりと見ることができた。人ごみに行くのは嫌だなあと思っていたので、とても得した気分だった。
花火も毎年新しい趣向が凝らされている。あれだけたくさん観客がいたらやりがいがあるだろうな、と思った。

真夏のおでんランチ

来日されたパクさんと社長さんは今日夕方の便で帰国されるそうで、その前のランチに同席させていただくことになった。
森下さんたちは、和牛のステーキをご馳走しようと考えていたらしい。しかし、牛肉は韓国でも食べられる。それよりおでんを食べてみたい。という社長さんのリクエストにより、急遽「ギャラリーから遠くなくて、真夏のお昼時(しかも今日は祝日)に営業していて、それなりに高級感のあるおでん屋さん」を昨晩みんなで検索しまくり、やっと浅草の「き介」というお店を見つけた。ところが予約が取れず、わたしが先に行って開店前に並んで席を確保する段取りになった。

浅草駅に降りたつと、まわりはもう外国人観光客でいっぱいだった。こんな真夏におでん屋に並ぶ人なんていないだろうと思いながら、12時の開店時間の15分くらい前にお店の前に着くと、先客が中に入っていくところだった。急いでお店に入ると、1テーブルだけ空いていて、どうにか席を確保することができた。おでん以外の食べ物もいろいろあったが、とにかくおでんが食べたいということだったので、おでんづくしで注文した。
で、食べてびっくり。おでんって真冬にコンビニで買ったり、居酒屋で一品頼んだりというイメージだったけど、ここのはめちゃくちゃ洗練されたハイレベルなおでんだった。あっさりしていて夏に弱った胃にも良さそうだ。どのタネも美味しかったけどわたしはとくに厚揚げが好きだったなあ。ふわっとろっとしていて。あとトマトも良かった。
社長さんはこれでもかというほど大量にからしをつけて食べていた笑

パクさんはじつは午前中にも浅草に来ていたようで、ドンキホーテでお土産に「サロンパス」と「キャベジン」を買ったとのこと。そういうものがウケるのか!わからないもんだなあ。。。
その後上野の美術館をご案内することになっていたのだが、これも自分たちで好きなように見て回りたいということで、結局、おでん屋さんの前で解散ということになった。
おもてなしって難しいっすね。。。

森下さん菅間さんと仲見世のほうをぐるりと歩いて、梅園で粟ぜんざいを食べてから、アートラボに戻り、暑さが和らぐのを待ってから帰宅した。

パク・ヒョンス展/森下泰輔展

アートラボで開催中のパク・ヒョンスさん、森下泰輔さんのW個展のパーティへ。
なんとなく、甘いものより肉と炭水化物かなあと思い、カツサンドを差し入れ。

4月に続き、パクさんとZeinxenoの社長さんが来日された。
パクさんの作品は、本来はもっと大きいもの中心だけれど、輸送の関係上、今回は小品のみ。でも世界的に活躍されている作家さんだけあって、作品の重みと完成度がすごい。写真だとエアブラシで描いたようなやや古い感じにも見えるのだが、実物は素晴らしい質感だった。
アートラボの空間が、まるで美術館のような格調高い雰囲気に変わってしまった。
昨日、今日と、今年で最高に暑い感じだけど、アートラボの自転車を借りてどこかに行ったり、二人とも東京観光を満喫されているようでなにより。

森下さんはアートラボのディレクターで、いつもとてもお世話になっている。でも考えてみたら個展を拝見するのは初めてだった。
森下さんのトレードマークになっている、バーコードモチーフの作品。その時代を表すような偶像を背景としてバーコードが浮かび上がる。偶然、数年前からK-POPアーティストを背景としたシリーズを制作されていて、今回の展示につながった。
バーコードは、平成初頭の1990年ころに登場したそうで、まだ子供だったわたしは当たり前のものとして受け入れていたけれど、あの模様によって情報や流通がコントロールされることは、当時はかなり衝撃的なことだったようだ。今から思えば、情報化社会の先駆けだったのだろう。そういうお話を改めて聞けて面白かった。

わたしも韓国滞在中にあちこち美味しいお店に連れて行っていただいたけれど、先日韓国に行った森下さんと菅間さんはもっと盛大な接待攻勢を受けたそうで、どうお返しするべきか頭を悩ませていた。
今夜も森下さんのいきつけのお寿司屋さんを予約していたのだけど、韓国の方々は日本にいる親戚やお仲間と水入らずで過ごしたいらしく、パーティの後は早々に解散することに。
で、代わりにわたしがお寿司にありついてしまったという。。。すっごい美味しかった。。。

チェリス・ミッシェル展

アートラボでやっていたチェリス・ミッシェルさんの展示を見に行く。

アメリカ出身で、英国、カナダと移り住み、ここ数年は熊本県天草で制作されていて、次はイタリアだったかスペインだったか(聞いたんだけど忘れてしまった)で暮らすことになっているとのことで、日本を離れる前の記念の展覧会だそう。
そういう生活、憧れるなあー。

キリスト教をベースに持ちながら日本の禅の思想の影響も受けているらしい。
女性の視線でLGBTの問題を扱った作品と、日本の風景を描いた作品があったけど、とにかく絵自体がものすごくうまくて、地塗り無しのキャンバス地を生かした表現が見事だった。

しかし外国人は禅の思想大好きだよなあ。
日本に暮らしていると全く意識しないけど、外国人の視線で見ると、なにげない風景の中にも、禅を感じられるものなんだろうか。

六本木アートナイト

來迦結子さんと、六本木アートナイトに遊びに行った。
毎年やっていることは知っていたけど、わたしは行ったことがなかった。知り合いも参加しているし、一度見ておこうと思った。

昼間から出かけたので、のんびりとランチしたり、街のあちこちで行われている展示やイベントを探して歩くのは楽しかった。
(六本木というわりに全体的に意外と地味かな〜という感じはあったけど)。

一番楽しかったのは、広場の芝生の上に透明ビニールの風船でできた巨人(ほんとにでかい)「空気の人」がよこたわっている作品。そのまわりで、凧揚げみたいにして、小さな透明人間をふわふわと遊泳させてるのを、モヒート飲んだりしながらぼけーっと眺めるのが気持ちよかった。
観客たちが巨人と同じポーズで仰向けに寝転がって、上から写真撮影するという企画があったので、喜んで参加した。

六本木ヒルズで行われていた開会式のショーは、会場が狭すぎてよく見えなくて残念だった。
暗くなってから国立新美術館の入り口前で行われた、ドイツから来た「光の巨人」のパフォーマンスは早めに行って場所取りをしたのでよく見えた。こちらの巨人は3メートルくらいの大きさで、真っ白に光っていて、数人がかりで動かす操り人形。ペーソスの漂う音楽も素敵。
新美の建物の窓をカラフルな布で彩ったインスタレーションがちょうど背後に見えて、とてもきれいだった。

「光の巨人」も「空気の人」も、もちろん簡単にできるものではないとは思うけど、発想自体はとてもシンプル。でもとてもインパクトがあって、小難しくひねったものよりも、ストレートにぐっとくるなと思った。

夢の国の半分

16年ぶりくらいにディズニーランドに行った(妹と子供たちと)。

昔は気づかなかったことがいろいろあった。
ベビーカー置き場があることなんてまったく目に入っていなかった。
パレードは前のほうで場所取りをしないと子供には見えない。
子供連れだと並ぶのも大変だし、マンツーマンで大人がついていないと乗り物にも乗れないし、本当になにかと制約が多い。

昔は自分が勝手に楽しむだけだったけど、子供を楽しませるのには、ディズニーのスタッフだけじゃだめで、夢の国の半分は保護者のがんばりで出来ているのだな、と思った。

パレードのとき、ビニールシートに座って靴を脱いだら、くつ下にでっかい穴があいていた。後ろに並んでた人たちに見られただろうか。現実に引き戻してしまったかも知れないと思うと申し訳なかった。
しかし、昔よりダンサーの人数がかなり減ったような気がする。今でもあれだけ行列ができるほど賑わってるのに。

ディズニーランドは、いま35周年だそうだ。
わたしが初めてディズニーランドに連れて行ってもらったのは5周年のときだった。千葉県に住んでたのになかなか行けなくて、当時は不満だったけど、いま思うとしかたない。まだ京葉線が開通していなくて、電車を乗りついで浦安駅からバスで行ったのを覚えている。ファストパスがなかったから、乗り物も2時間待ちとかだった気がするし。
今はチケットもネットで買えるし、だいぶ便利になった。でも大人はやっぱり大変だ。

魂コレクション/放置 欲望 フェティシズム

歯科検診のため、前に住んでいた千歳烏山へ。
帰りに上北沢で降りて、コンディトライ・シュピーレンさんに寄った。
店主の岡田さんにご挨拶して、ティラミス(美味しかった〜)とお茶をいただき、差し入れ用のクッキーを買った。
展覧会の差し入れなので、賞味期限が長いクッキーにした(他にもいろいろ頂き物があると思われるので)。このクッキーは小さめで食べやすいし、美味しくてお気に入り。それに箱にわたしのイラストのシールが貼ってあるし。
本当は韓国に行くときにも手みやげにしたかったんだけど、上北沢まで買いに行く余裕が無かった。それで相談してみたら、今度の時は宅急便でお願いできるそう。「今度の時」があるといいんだけど。。。
週末にはパンも販売しているとのこと。わたしが行くのはだいたい平日なので、初めて知った。それも食べてみたいなあ。

***
それからアートコンプレックスセンターのRáykaさん改め來迦結子さんの個展へ。
「魂」は、去年作り方を教わった「どこでも宇宙」をさらに発展させたもの。ものすごい数の作品を壁じゅうに貼り付けたインスタレーションだった。ブラックライトを使って演出したり、やりたいことをやったという感じで楽しかった。

そのあと、アートラボの菅間さんの個展へ。
外科医だったお父様が残された、古い医療器具と絵画を組み合わせたインスタレーション。中には刃物などもあったのに、不思議とあたたかく、居心地のいい空間だった。今まで見た中でアートラボの空間をいちばん生かした展示だった気がする。
菅間さんは搬入のときに怪我した腕をギプスで固めていて痛々しかったが、とても元気で幸せそうだった。

アンパンマンミュージカル

妹と子供たちといっしょに、アンパンマンミュージカルなるものを見に行く。
アンパンマンは「黄金の炎」とかいう、なかなか抽象的なものを守るために戦っていた(炎が無いと、パンを焼けなくなるし)。
ばいきんまんよりえげつない、なんだかよくわからない化け物みたいなやつがでてくると、会場中の子供らが一斉にパニックになり泣いたりわめいたり、まるで地獄のようだった(笑)。
恐怖心って本能なのかなあ。たしかに、よくわからないものって怖いよなあ。
見終わった後は近くの公園で遊んだ。全力で走り回ったのは久しぶり。

***
解散したあと、一人でうろうろしていたら、アートラボの森下さんから連絡をいただいた。
Zeinxenoギャラリーの社長さんと、アーティストのパクヒョンスさんがアートラボでの展示の打ち合わせのために来日されていて、これから飲みに行くとのこと。
居酒屋につくと、2016年のKIAFのときにお会いした孫さん(広島在住)も同席されていた。孫さんは通訳のためにわざわざ広島から来てくださったそうだ(広島からなら東京よりソウルのほうが近いかも)。社長さんの兄弟だと言われて真に受けていたら、本当の兄弟ではなくて親友という意味らしい(たしかに苗字が違うもんな)。むずかしい政治の話題が多かったけど、孫さんが話上手な方だったので、とても盛り上がっていた。

帰国

きょうが旅の最終日。
空港までイナジンさんが車で送ってくださった。
うしろの座席で、最後までずっとお嬢さんと遊んでいた。

飛行機は大の苦手で、行きの便に乗る前はいつもビクビクしているのだが、帰りはもうどうでもいいやという気分になる。
帰りの便は格安航空会社のエア・ソウル(アシアナ航空とのコードシェア便)。
格安なので、搭乗手続きにやたらと時間がかかったり、乗り場が遠かったり、少しずつ不便がある。でも、あとは帰るだけだからなんでもいい。
窓が小さめだったけど、機内はきれいだったし、座席のモニター(地図を見たいので、無いと困る)もあった。
アシアナのサイトで予約したせいか、機内食も出た。


↑パンと野菜のサラダと果物だけのベジタリアン弁当。見た目の通りの味。飲み物は水。

日本上空まで来たときにはもう真っ暗で、夜景がとてもきれいだった。
福島のあたりで南にターンすると、窓から見える満月が眩しく、やがて、茨城から牡鹿半島あたりまでの光のラインが明るく浮かび上がった。
今度は飛行機の絵を描いてみようかなと思った。

東大門市場

個展は今日で終わり。作品を片付け、ギャラリーに預かっていただく作品を残して梱包し、一昨日買ったキャンバスと一緒にEMSで発送した。
そのあと副館長さんに梨花女子大学に連れて行っていただいた。
梨花女子大学の「梨花」の発音が中国語だと「お金が増える」という意味に聞こえるとかで、中国人観光客が多いんだそうだ。なんだそりゃ。

大学の建物は有名な建築家の作品でかっこよかった。大学のまわりにもわりとおしゃれなお店が集まっていて、タイ料理屋さんでランチした。日本で食べるタイ料理とくらべるとちょっと甘みが強かった。韓国風にアレンジされてるんだろうな。これはこれで美味しい。

近くにやたらときれいで広いギャラリーカフェがあって、そこでやっていた展示を見た。なんかアキバっぽい感じの絵が展示されてるなーと思ったら、韓国人の作家さんだった。


↑ギャラリーカフェの隣の小さな公園の片隅に、慰安婦像があるのを見つけた。

地下鉄の駅まで送ってもらって副館長さんと別れ、ひとりで東大門に向かった。
ザハ・ハディド設計のデザインプラザに行くと、申潤福と鄭敾という李氏朝鮮時代の画家の展覧会をしていた。
去年少し韓国の美術を勉強したときに申潤福の名前は覚えていた。当時の風俗をイラストレーション的に生き生きと描いた画家だ。鄭敾はごつごつと力強い山水画だった。
展示は絵の数が少なくて、絵を元に作られた映像がメインだった。それもまあ面白かったんだけど、絵のほうをもっとたくさん見たかったな。

それから、東大門市場へ。すっかり市場が好きになってしまったので。

こちらは南大門市場よりずっと広くて、どこまで行っても市場が続く。一つ一つの店も大きく、観光客向けというより、プロ向けという感じだった。

建物の1階に入っている帽子屋さんや洋服屋さんなどのお店だけでも大変な数だったけど、それより面白かったのは、その上のフロア。
生地屋さんや、洋服のタグ屋さんや、あらゆるアパレル材料の店が並ぶフロア。
もっと上の階は、一つ一つの小部屋が工場になっていて、ミシンが並び、大勢の職人さんが作業している。縫製だけでなく、Tシャツのプリントをしている店もある。ここで出来たものを下の階で売っているということなのだろうか。繁華街のど真ん中にこんな工場があるとは!


↑食べ物屋さんもあった。万国旗が可愛い


↑「ソルビン」でかき氷を食べてひと休み。
ふわっふわで、冷たさをあまり感じない。たぶん二人分の量なんだけど、ペロリと食べてしまった。


韓国滞在最後の晩ごはん。
サムギョプサルを作ってくださった。おーいしーい!!
お店で食べるものだと思ってたけど、お家でできるとは!


韓国風餃子とビール。
まくわ瓜、食べたことなかったけど美味しいくだものだった。
イカの味のスナック菓子も美味しくて食べだすと止まらない。
これが日本でも売ってたら買っちゃうな。

国立現代美術館・ソウル館

南大門市場があんまり楽しかったので、ひとりでもう一度行った。
迷子になるかと思ったけど、実際の広さはそんなでもないので、何回かぐるぐるまわるうちにだいたいの位置関係は把握した(たぶん)。

昨日は気がつかなかった、包装用品とか、画材店とか、クラフト用品店なんかも見つけた。生花売り場では花を寝かせて積み上げた状態で売っていた。
アクセサリー売り場には狭いブースがたくさん並び、お店の人たちがその場でパーツを組み合わせてせっせと商品を作っていた。仕事しながら出前を取って食事しているようで、そこらへんに食べ終わったお皿が置いてある。

あまりにも通路が狭いし、物が多すぎるし、そこでなにか物色しようとか、買おうとかいう気分にはならない(それほど安くもないし)。写真を撮っておけばよかったんだけど、すごく撮りづらい。でも、労働環境としてはむちゃくちゃだけど、熱気というか、パワーがほんとにすごいなと思った。
昨日のかぼちゃの針刺しを追加で5個と、おもちゃを2つ買った。

そのあと、景福宮の隣の国立現代美術館・ソウル館に行った。
映像の展示が二つ行われていて、ひとつは20世紀前半に韓国に生まれた4人の女性の歴史に翻弄された人生を再構成した作品、もうひとつはイラン・イラク戦争で息子を亡くした母親とベトナム戦争の被害者の女性を撮った作品。どちらも女性がテーマだ。
そういえば、国立現代美術館・果川館でも、メインの2つの展示はどちらも女性の作家だった。

韓国では#Me Too運動がかなり盛り上がっているようだし、女性のパワーが強いんだなあと思った(それは抑圧が大きい反動なのだろうか?)
副館長さんのお宅に行ったとき、なぜ日本では#Me Too運動が盛り上がらないのかと聞かれて、うまく答えられなかったのが気になっていた。

日本人だって、生まれてから一度もセクハラを受けたことがない人は少ないと思う(受けたことがないという人は、自分がセクハラをしている側かもしれないと考えたほうがいい)。
ちょっとした言葉だったり、行為だったり、習慣だったり。意識的だったり、無意識的だったり。子どものころから、嫌な目にあいながら、だんだんうまく受け流す方法を身につけていく。受け流すのに慣れても、傷つかなくなるわけではない。それはおばさんになっても続く。(セクハラをするのが男性とはかぎらないし、受けるのが若い女性であるとも限らない)

小さな嫌なことが日常にありふれすぎていて、誰を非難すればいいのかよくわからなくなっているのも、大きな運動になりにくい理由のひとつじゃないかと思うんだけど。。。

敵が誰なのかわからない、というのは他のいろんな問題でも言えることだと思う。敵がわからなければ、パワーのぶつけどころもわからない。
それが日本のアートに大きなムーブメントが起こりにくい理由でもあるのではないだろうか?


↑コムタン。イナジンさん一家と、Zeinxenoの近くのお店で夕食。

Zeinxenoで先週も行われていた現代アート講座が今週もあり、イナジンさんが受講しているあいだ、近くのカフェで、小学校1年生のお嬢さんとお絵描きしたり粘土遊びをしたりゲームをしたりしながら待っていた。1時間半くらいだったけど、楽しくてあっという間だった。今回の滞在中にだいぶ仲良しになれた気がする。

南大門市場

きょうは、副社長さんに、南大門市場に連れて行っていただいた。
南大門市場には2009年に行ったことがあったが、市場の間の道路を歩いただけ(写真の奥に写ってるのが南大門。2009年は南大門が火事で焼けた後だったので、修復された門を見るのは今回が初めて)。
一昨年は美術館めぐりで忙しかったし、今回は3度目の韓国だしお土産は必要ないなと思って、市場にはあまり興味がなかった。

でも今回は副館長さんが、建物の中に入って、おすすめのルートを案内してくださった。それで、道路脇の店じゃなくて、建物の中こそが面白いんだということを思い知った。

建物の中はフロアごとにインテリア、ファブリック、伝統工芸、おもちゃ、アクセサリー、洋服、食器などの小さな専門店がぎっしり集まっている。どの店も品物がごちゃごちゃとうずたかく積み上げられ、細い通路は迷路のよう。建物と建物の間は渡り廊下で繋がっている。案内なしで一人で入って行ったら迷ってしまうかもしれない。

あんまり楽しくてキョロキョロしまくり、写真を撮るのも忘れるほどだった(店員さんとの距離があまりにも近くて撮影しづらかったのもある)。とはいえ、べつに欲しいものはない(笑)ので、かぼちゃの形の針刺し(なんとなく、草間彌生のかぼちゃみたい)を1つ買っただけだったけど。

夕方、イナジンさんと待ち合わせて、大きな画材屋さんへ。今回の個展には、一昨年この店で買い込んだボックス形キャンバスをメインに使った。それが好評だったので、また同じのをまとめ買いした。


↑夕食のチャジャンミョン。日本のジャージャー麺とはちょっと違う。甘くて、麺がやわらかくトロトロした食感。

それから郊外にある大きなスーパーマーケットに連れて行ってもらった。
薬菓(菊の形のお菓子。なんか癖になる)、チヂミの粉(イナジンさんが使ってたのと同じの)、テチュ茶(ナツメのお茶)、サムジャン(甘辛いお味噌。お刺身やサムギョプサルにつける)、アートラボへのお土産用のお酒などを買った。自分で食べてみて気に入ったものばかり。パッケージさえ覚えておけば、たぶん日本でも買えそうだけど。

サムスン美術館Leeum

イナジンさんは4月にZeinxenoで個展をする(個展の直前なのに、わたしはこんなに長くお世話になっているのだ)。
今度の個展のための新作を見せていただいた。今まではほとんど白か黒のモノトーンだった、動物の赤ちゃんシリーズの背景は、可愛らしいタンポポ模様で、かなり雰囲気が変わった。春らしくてとても素敵(個展を見られないのが残念)。

一晩寝たらけっこう元気になったので、今日はイナジンさんと一緒にサムスン美術館Leeumに出かけることにした。

美術館に行く途中、アンティーク家具屋さんが立ち並ぶ通りを偶然見つけ、ちょっとのぞいたりもした(米軍基地があったせいで、アメリカから来た家具がたくさんある)。かなりお安くて驚いた。似たようなのを東京で探したら、桁ひとつ違っても不思議じゃない気がする。ただちょっとでかいけど。

サムスン美術館Leeumはその名の通り、サムスンの創業者一族のコレクション。建築もすごくかっこよかった。
企画展はやっておらず、韓国の陶磁器を集めた常設展と、世界の現代美術を集めた常設展を見た。
陶磁器ももちろん良かったが、現代美術は、要点をしっかり押さえているというか、有名どころのものはひと通りそろえているようで、とても良かった。

常設展のほかに、館内のあちこちにメディアアートや彫刻、インスタレーションが展示されていた。


↑鏡を使ったインスタレーション。

美術館を出たあと、イナジンさんと別れてZeinxenoに行くと、副館長さんと、以前副館長さんのお宅にホームステイしていたというタイ人のCAさん(すごい美人!)がおしゃべりしているところだった。

副館長さんが、ギャラリーのすぐ近くにある大統領官邸の見物に連れて行ってくださるというので、3人で連れ立って出かけた。


大統領官邸の向い側にある展示館では、大統領の椅子に座って記念撮影ができる。インスタ映えってやつかー。

そのあとまたひとりで景福宮周辺のギャラリーを回った。
展示の準備中はほとんど歩かない毎日だったが、こちらに来てからは毎日2万歩近く歩いている。


イナジンさんが作ってくれた夕ご飯。イカの和え物、辛くて美味。まだ食欲が回復せず、あまり食べられなくてもったいなかった…。

世界遺産めぐり

今日中にソウルに戻るため、午前中には仏国寺と石窟庵を回りたい。
朝9時頃チェックアウトしようと思ったら宿の人の姿が見えない。しばらく待ったが、仕方がないのでドアに鍵を差したまま出て行くことにした。
路線バスに乗り30分ほど、まずは仏国寺へ。


8世紀に建てられたこのお寺は、その後の時代の仏教弾圧で廃寺となり、近代になってから再建された。でも、この階段は、創建当時から残っているもの(国宝)。たしかに古い。


↑本殿。1765年に再建されたもの。中でお坊さんがお経をあげていた。


↑中庭にある、多宝塔。これも国宝。


↑回廊にはびっしりとピンクの提灯がぶら下げられていた。

駐車場に戻って、別のバスに乗り換え、さらに山奥にある石窟庵に向かった。
くねくねした山道で、運転も荒く、ぐらぐら振られてしんどかった。


↑仏国寺のものと同様に、わりと最近作られたっぽい山門。ちょっと景福宮と似た感じ。


↑急な崖ぞいの道を歩いて登って行く。ガードレールなどはない。


↑山肌には雪が残っていた。


↑建物の奥に隠れているのが石窟庵。


この建物は戦後に作られたもの。
中に入ると、奥のほうに白いご本尊(撮影禁止)が見えた。
でも、ガラス越しで、しかもかなり遠くて、いまいち感動しない。
(中尊寺金色堂と同じパターンだ)

わき水を飲んで一休み。美味しかったのでペットボトルいっぱいに汲んで、またバスに乗りこみ(今度はしっかりシートベルトを締めた)、仏国寺の前の駐車場まで戻った。

仏国寺の周辺は公園のようになっていて、よく手入れされて気持ちのいい場所だった。1週間後に来てたら桜が咲いてもっと素晴らしかっただろうなあ。
じつは昨晩から体調が悪く、朝から何も食べられなかったが、ベンチに腰かけて、ぼーっと日向ぼっこしながらカフェラテを飲んでいると、だいぶ元気になってきた。

またバスに乗って慶州中心部に戻り、銀行で両替をしてから、今度はまた別の路線バスに乗った。


↑こんな、まわりに何もなさそうな道路脇にぽつんと降り立った。ここから1キロくらい歩く。


↑歩道のわきに雑草だらけの無人駅があった。
この写真を撮ったすぐあとに、貨物列車が通過した(戦車を積んでいてびっくり)。


↑目的の「良洞村(ヤンドンマウル)」が見えてきた。これも世界遺産。
李氏朝鮮時代の両班の村。戦争のため、韓国には古い建物があまり残っていないので、とても貴重だそうだ。


↑この近くのベンチでまた日向ぼっこ。さっき汲んできた水を飲む。とてもくつろいで、気分が良くなった。


桃源郷のようだけど、作り物ではなく、今も人が住んで生活している。今回の慶州ツアーでは、ここが一番素晴らしいなと思った。
帰りのバスを待っていると、若い女性が4人やってきた。2人だけバスに乗り込み、残りの2人は見送りだった。ここにも若い人が住んでいるんだなあ。

また慶州中心部に戻り、手みやげに慶州名物のお饅頭みたいなのを買った。バス道路沿いに似たようなお饅頭屋さんがたくさん並んでいて、どの店のが美味しいのかさっぱりわからなかったけど、試しに1個買って食べてみたら美味しかったので、その店のを買った(日持ちしないので日本には持ち帰れなかった)。

帰りは、行きより安い高速バスに乗ったら、シートが4列で狭かった。でも乗客が少なかったので隣りの席も使えてこれはこれで良かった。
ソウルに着いたのは夜も遅い時間になってしまったが、バスターミナルまで、イナジンさんと仕事帰りのご主人が迎えに来てくださって、本当に本当にありがたかった。