お出かけ」カテゴリーアーカイブ

渋谷

用事のついでに渋谷に行った。渋谷に行くのは久しぶり。土曜の夜でもあり、さぞかし混んでるんだろうなと気構えていたのだが、なんだか以前より人が少なくて歩きやすいような感じがした。
井の頭線の「明日の神話」の前の通路のガラス窓から、外国人観光客が熱心にスマホでスクランブル交差点を撮影していた。びっくりしたのは、109-2の名前が変わってたこと。大学時代はあのビルの中の安い店でよく買い物していた。
しかしとくに行きたいところがあるわけでもなかったので、なんとなくドンキに入った。移転してたのも知らなかった。文化村の前にあった店舗に昔最初に足を踏み入れた時は、埃っぽくて、胡散臭い雰囲気で、ドキドキした覚えがある(いまはどこの町にもドンキがある感じで、珍しくもなんともないけど)。
新しい店舗は日本のチープな土産物がメインで、外国人専用のレジがあり、お客さんも外国人だらけだった。ふーん、こういうのが受けるのかあ、と興味深く眺めた。ソウルの南大門市場や、ラスベガスのお土産屋さんに行った時を思い出し、自分まで海外旅行に来たような気分になった。(地下の生鮮食料品売り場で、すごく大きなブロック肉が売られていた。あれは観光客向けじゃないと思うけど、、、いったい誰が買うんだろう?)

ブラティスラヴァ世界絵本原画展

千葉市美術館・ブラティスラヴァ世界絵本原画展を見に行く。
日本のイラストレーションと外国のイラストレーションを見比べる機会があると、いつも表現の違いをまざまざと感じる。
みんなそれぞれ個性的な作風があるのに、まとめてみると日本人の作品はほんとうに日本的だ。
絵は、言葉を超えて通じると言われることもあるが、やっぱり絵にもそれぞれの地域の文化に根差した文法のようなものがある。
だから当然外国といっても地域ごとにいろんな違いがあるわけだけど、ざっくり「外国」とくくってしまえば、外国の絵本はとても絵が細かく丁寧で、デザイン的で、きっちり作られている印象。あと、子供のためのものではない絵本が多い。
中国とか韓国の絵本には比較的親近感があった。

タグボート忘年会

わたしの絵も取り扱っていただいている、アート作品の販売サイト、タグボートさんの忘年会へ。今年は設立15周年だそうで、六本木の、東京タワーを見下ろすバブリーな広い会場で、盛大な会だった。
そういう場は苦手で、できれば行きたくないのだけど、アートラボ仲間のヨシナリさんが(強引に)誘ってくれたし、ほかにも知り合いがたくさん行くというので、年末の挨拶がてら出かけた。
大勢のアーティストが集まっていて、各自、小品の展示もできた。われわれは作品がないと何も始まらないので、これは嬉しかった。
ちょっと飲みすぎて最後のほう若干悪ノリしてしまった気もするけど、楽しかった。

TFC55コンサート

東儀秀樹・古澤巌・cobaのジョイントコンサート(東京国際フォーラム)に行った。
芸風がまったく違う3人。そろって還暦だそうだけどとても生き生きしている。ドラムが入った曲が多かったけど、それは若干うるさかったかも。全員で演奏した曲よりも、それぞれのソロのほうが好きだったし、とくに古澤巌のバイオリンが素晴らしくて感動した。
まるでアイドルのように握手会もあるらしく、いろんな宣伝を織り交ぜたトークも熟練の技で、すごいサービス精神だった。客席の前のほうにファンクラブ?っぽい人たちが集まっていて、異様に盛り上がっていたのも印象的だった。
近くの席にかなりの高齢の女性が一人で聴きに来ていて、はじめて来たのだと言っていて、年を重ねても自分で好きなものを見つけて行動できる人って素敵だなあと思った。

ランチにKITTEの地下の「伊達の牛たん本舗」で食べた牛タンがすっっっごく美味しかった。いい1日だった。

銚子小旅行

ちょこっと銚子に一泊旅行へ。
同じ千葉県内なので、電車も予約などせずに、Suicaで行けて気楽。
銚子駅を降りて駅前広場に出ると、建物が低くて空が広くて明るい印象の町だった。
ここのところずっと天気が良くなかったし、天気予報も二転三転してどうなるかと思っていたが、1日目は見事に晴れて暑すぎるくらいだった。

貸し自転車で漁港や犬吠埼灯台、屏風ヶ浦とひと通り回った。
とくに君ケ浜は絶景だった。もう海水浴客もいなくて海を独占できた。波うちぎわで遊んでいたら、脱ぎ捨てた靴が流されそうになって焦った。
こんな綺麗なところだったら日がな一日でも眺めていたいなあと思った。雨の心配がなければ、もっとのんびり景色を見て回りたかったなあ。。。

泊まった旅館は古かったけど温泉も気持ち良く、魚介類も美味しくて良かった。醤油の産地だけあって、甘さよりも塩っぱさ寄りの味付け。
千葉は素朴でおおらかな土地柄で、ホスピタリティはあまり洗練されてない。観光客向けの施設や文化的な楽しみは少ないし、お土産類も充実しているとは言えない。でもそんなのはもともと期待してなかったし、これだけ景色がきれいなんだから、余計なものはなくていいと思う。

1日目の夜、月にカサがかかっていて、明日は雨かなあと思っていたが、運良く日の出の時間帯は雲が薄くなっていて、太陽が昇ってくるのを見られた。
まんまるなオレンジの太陽が水平線からのぞいて、あっという間に高く上がっていくのを眺めるのは素晴らしかった。快晴じゃないおかげで、光が雲をふちどるのも面白かった。

そのあとは曇ってしまったけど、旅館の前の岩場に降りて、小さな巻貝やイソギンチャクやウチワサボテンを観察したり、近くのひなびた漁村をぶらぶらと散歩したりした。マッチ箱みたいな小さな平屋建ての家々が、まるで貝が波から身を守るように密集していた。
長崎鼻という、海に突き出た地形のところにドラム缶のような煙突のような白い塔が建っていて、なんだろうと近づいていくと、地元の方があれも灯台なんだよと教えてくれた。

ヤマサ醤油の工場に寄って、自分で焼いたおせんべいにいろんなお醤油を塗ったのと、特製の醤油焼きそばとつみれ汁、醤油ソフトクリームを食べて締めた。(醤油ソフトクリームは1日目にも食べた。醤油と知らなければコーヒーみたいな味で、香ばしくて美味しかった)

昼過ぎには雨が降り出した。朝も早起きだったので、無理せずに帰りの電車に乗りこんだ。

上野めぐり

大鹿さんとカラオケ。だいたい年イチのペース。

上野で待ち合わせだったので、久しぶりにアメ横を歩いていった。
そしたらなんだか昔とずいぶん変わっていて、外国人がいっぱいで、お店の雰囲気もエキゾチックというかオリエンタルというか、以前よりさらにカオスになっていた。昔ながらのお刺身を並べてるようなお店もあるんだけど、ひどい臭いだった。
先日、韓国から来たお客さんたちが、アメ横が楽しかったと言っていたので、あちらには南大門とか東大門とか立派な市場があるのに、なんでアメ横?と思っていたのだけど、あの多国籍感がいいのかしら?

(踊るポンポコリンとかヤングマンとか時事ネタを混ぜつつ)さんざん歌ったあと、上野周辺のギャラリーを巡り、谷中のこじゃれたオリーブオイル屋さんを覗き、その隣のこだわりのありそうなパン屋さんでシナモンロールを買って、縁台で一休み。こういう、ここでしか買えないような、凝ったおしゃれなものを売っているお店がぎっしり集中しているのが、東京の東京たるゆえんなのだと思う。

それから西山さんの個展にお邪魔した。会場のHAGISOは古いアパートをリノベーションした素敵な空間で、年季の入った木の柱を撮影して、等倍にプリントしてその柱に貼り付けた作品がとても面白かった。建築関係のトークショーもあった。

帰り道、谷中銀座の商店街を歩いたら、時間が遅かったので人は少なかったけど、こちらにもオリエンタルムードのお店ができていて、こんなふうに東京も変化していくんだなあと思った。

隅田川花火

花火大会が台風のせいで一日延期になり、アートラボのパーティの日程も変更になった。

わたしは、毎年恒例になった、綿あめ屋さんを開店。
今年はコツを覚えたのか、けっこう大きめの綿あめを作れるようになった。
しかしおもちゃの綿あめマシンなので、一度コゲつくと、そのあとはなかなかうまくいかなくなる。きれいに作れるのは10個くらいが限界かな。今回は小さい子連れできたお客さんもいて、喜んでもらえて良かった。

それからみんなで両国橋近辺までゾロゾロと移動。そのあとはばらけて、各自、好きな場所で好きなように鑑賞することになった。
きょうは台風一過で空が澄んでいて、そのわりにそれほど暑くはなく、花火鑑賞にはちょうどいいコンディションだった。でも思ったほどの人出はなく(やはり日曜日では厳しいんだろう)、比較的ゆっくりと見ることができた。人ごみに行くのは嫌だなあと思っていたので、とても得した気分だった。
花火も毎年新しい趣向が凝らされている。あれだけたくさん観客がいたらやりがいがあるだろうな、と思った。

真夏のおでんランチ

来日されたパクさんと社長さんは今日夕方の便で帰国されるそうで、その前のランチに同席させていただくことになった。
森下さんたちは、和牛のステーキをご馳走しようと考えていたらしい。しかし、牛肉は韓国でも食べられる。それよりおでんを食べてみたい。という社長さんのリクエストにより、急遽「ギャラリーから遠くなくて、真夏のお昼時(しかも今日は祝日)に営業していて、それなりに高級感のあるおでん屋さん」を昨晩みんなで検索しまくり、やっと浅草の「き介」というお店を見つけた。ところが予約が取れず、わたしが先に行って開店前に並んで席を確保する段取りになった。

浅草駅に降りたつと、まわりはもう外国人観光客でいっぱいだった。こんな真夏におでん屋に並ぶ人なんていないだろうと思いながら、12時の開店時間の15分くらい前にお店の前に着くと、先客が中に入っていくところだった。急いでお店に入ると、1テーブルだけ空いていて、どうにか席を確保することができた。おでん以外の食べ物もいろいろあったが、とにかくおでんが食べたいということだったので、おでんづくしで注文した。
で、食べてびっくり。おでんって真冬にコンビニで買ったり、居酒屋で一品頼んだりというイメージだったけど、ここのはめちゃくちゃ洗練されたハイレベルなおでんだった。あっさりしていて夏に弱った胃にも良さそうだ。どのタネも美味しかったけどわたしはとくに厚揚げが好きだったなあ。ふわっとろっとしていて。あとトマトも良かった。
社長さんはこれでもかというほど大量にからしをつけて食べていた笑

パクさんはじつは午前中にも浅草に来ていたようで、ドンキホーテでお土産に「サロンパス」と「キャベジン」を買ったとのこと。そういうものがウケるのか!わからないもんだなあ。。。
その後上野の美術館をご案内することになっていたのだが、これも自分たちで好きなように見て回りたいということで、結局、おでん屋さんの前で解散ということになった。
おもてなしって難しいっすね。。。

森下さん菅間さんと仲見世のほうをぐるりと歩いて、梅園で粟ぜんざいを食べてから、アートラボに戻り、暑さが和らぐのを待ってから帰宅した。

パク・ヒョンス展/森下泰輔展

アートラボで開催中のパク・ヒョンスさん、森下泰輔さんのW個展のパーティへ。
なんとなく、甘いものより肉と炭水化物かなあと思い、カツサンドを差し入れ。

4月に続き、パクさんとZeinxenoの社長さんが来日された。
パクさんの作品は、本来はもっと大きいもの中心だけれど、輸送の関係上、今回は小品のみ。でも世界的に活躍されている作家さんだけあって、作品の重みと完成度がすごい。写真だとエアブラシで描いたようなやや古い感じにも見えるのだが、実物は素晴らしい質感だった。
アートラボの空間が、まるで美術館のような格調高い雰囲気に変わってしまった。
昨日、今日と、今年で最高に暑い感じだけど、アートラボの自転車を借りてどこかに行ったり、二人とも東京観光を満喫されているようでなにより。

森下さんはアートラボのディレクターで、いつもとてもお世話になっている。でも考えてみたら個展を拝見するのは初めてだった。
森下さんのトレードマークになっている、バーコードモチーフの作品。その時代を表すような偶像を背景としてバーコードが浮かび上がる。偶然、数年前からK-POPアーティストを背景としたシリーズを制作されていて、今回の展示につながった。
バーコードは、平成初頭の1990年ころに登場したそうで、まだ子供だったわたしは当たり前のものとして受け入れていたけれど、あの模様によって情報や流通がコントロールされることは、当時はかなり衝撃的なことだったようだ。今から思えば、情報化社会の先駆けだったのだろう。そういうお話を改めて聞けて面白かった。

わたしも韓国滞在中にあちこち美味しいお店に連れて行っていただいたけれど、先日韓国に行った森下さんと菅間さんはもっと盛大な接待攻勢を受けたそうで、どうお返しするべきか頭を悩ませていた。
今夜も森下さんのいきつけのお寿司屋さんを予約していたのだけど、韓国の方々は日本にいる親戚やお仲間と水入らずで過ごしたいらしく、パーティの後は早々に解散することに。
で、代わりにわたしがお寿司にありついてしまったという。。。すっごい美味しかった。。。

チェリス・ミッシェル展

アートラボでやっていたチェリス・ミッシェルさんの展示を見に行く。

アメリカ出身で、英国、カナダと移り住み、ここ数年は熊本県天草で制作されていて、次はイタリアだったかスペインだったか(聞いたんだけど忘れてしまった)で暮らすことになっているとのことで、日本を離れる前の記念の展覧会だそう。
そういう生活、憧れるなあー。

キリスト教をベースに持ちながら日本の禅の思想の影響も受けているらしい。
女性の視線でLGBTの問題を扱った作品と、日本の風景を描いた作品があったけど、とにかく絵自体がものすごくうまくて、地塗り無しのキャンバス地を生かした表現が見事だった。

しかし外国人は禅の思想大好きだよなあ。
日本に暮らしていると全く意識しないけど、外国人の視線で見ると、なにげない風景の中にも、禅を感じられるものなんだろうか。

六本木アートナイト

來迦結子さんと、六本木アートナイトに遊びに行った。
毎年やっていることは知っていたけど、わたしは行ったことがなかった。知り合いも参加しているし、一度見ておこうと思った。

昼間から出かけたので、のんびりとランチしたり、街のあちこちで行われている展示やイベントを探して歩くのは楽しかった。
(六本木というわりに全体的に意外と地味かな〜という感じはあったけど)。

一番楽しかったのは、広場の芝生の上に透明ビニールの風船でできた巨人(ほんとにでかい)「空気の人」がよこたわっている作品。そのまわりで、凧揚げみたいにして、小さな透明人間をふわふわと遊泳させてるのを、モヒート飲んだりしながらぼけーっと眺めるのが気持ちよかった。
観客たちが巨人と同じポーズで仰向けに寝転がって、上から写真撮影するという企画があったので、喜んで参加した。

六本木ヒルズで行われていた開会式のショーは、会場が狭すぎてよく見えなくて残念だった。
暗くなってから国立新美術館の入り口前で行われた、ドイツから来た「光の巨人」のパフォーマンスは早めに行って場所取りをしたのでよく見えた。こちらの巨人は3メートルくらいの大きさで、真っ白に光っていて、数人がかりで動かす操り人形。ペーソスの漂う音楽も素敵。
新美の建物の窓をカラフルな布で彩ったインスタレーションがちょうど背後に見えて、とてもきれいだった。

「光の巨人」も「空気の人」も、もちろん簡単にできるものではないとは思うけど、発想自体はとてもシンプル。でもとてもインパクトがあって、小難しくひねったものよりも、ストレートにぐっとくるなと思った。

夢の国の半分

16年ぶりくらいにディズニーランドに行った(妹と子供たちと)。

昔は気づかなかったことがいろいろあった。
ベビーカー置き場があることなんてまったく目に入っていなかった。
パレードは前のほうで場所取りをしないと子供には見えない。
子供連れだと並ぶのも大変だし、マンツーマンで大人がついていないと乗り物にも乗れないし、本当になにかと制約が多い。

昔は自分が勝手に楽しむだけだったけど、子供を楽しませるのには、ディズニーのスタッフだけじゃだめで、夢の国の半分は保護者のがんばりで出来ているのだな、と思った。

パレードのとき、ビニールシートに座って靴を脱いだら、くつ下にでっかい穴があいていた。後ろに並んでた人たちに見られただろうか。現実に引き戻してしまったかも知れないと思うと申し訳なかった。
しかし、昔よりダンサーの人数がかなり減ったような気がする。今でもあれだけ行列ができるほど賑わってるのに。

ディズニーランドは、いま35周年だそうだ。
わたしが初めてディズニーランドに連れて行ってもらったのは5周年のときだった。千葉県に住んでたのになかなか行けなくて、当時は不満だったけど、いま思うとしかたない。まだ京葉線が開通していなくて、電車を乗りついで浦安駅からバスで行ったのを覚えている。ファストパスがなかったから、乗り物も2時間待ちとかだった気がするし。
今はチケットもネットで買えるし、だいぶ便利になった。でも大人はやっぱり大変だ。

魂コレクション/放置 欲望 フェティシズム

歯科検診のため、前に住んでいた千歳烏山へ。
帰りに上北沢で降りて、コンディトライ・シュピーレンさんに寄った。
店主の岡田さんにご挨拶して、ティラミス(美味しかった〜)とお茶をいただき、差し入れ用のクッキーを買った。
展覧会の差し入れなので、賞味期限が長いクッキーにした(他にもいろいろ頂き物があると思われるので)。このクッキーは小さめで食べやすいし、美味しくてお気に入り。それに箱にわたしのイラストのシールが貼ってあるし。
本当は韓国に行くときにも手みやげにしたかったんだけど、上北沢まで買いに行く余裕が無かった。それで相談してみたら、今度の時は宅急便でお願いできるそう。「今度の時」があるといいんだけど。。。
週末にはパンも販売しているとのこと。わたしが行くのはだいたい平日なので、初めて知った。それも食べてみたいなあ。

***
それからアートコンプレックスセンターのRáykaさん改め來迦結子さんの個展へ。
「魂」は、去年作り方を教わった「どこでも宇宙」をさらに発展させたもの。ものすごい数の作品を壁じゅうに貼り付けたインスタレーションだった。ブラックライトを使って演出したり、やりたいことをやったという感じで楽しかった。

そのあと、アートラボの菅間さんの個展へ。
外科医だったお父様が残された、古い医療器具と絵画を組み合わせたインスタレーション。中には刃物などもあったのに、不思議とあたたかく、居心地のいい空間だった。今まで見た中でアートラボの空間をいちばん生かした展示だった気がする。
菅間さんは搬入のときに怪我した腕をギプスで固めていて痛々しかったが、とても元気で幸せそうだった。

アンパンマンミュージカル

妹と子供たちといっしょに、アンパンマンミュージカルなるものを見に行く。
アンパンマンは「黄金の炎」とかいう、なかなか抽象的なものを守るために戦っていた(炎が無いと、パンを焼けなくなるし)。
ばいきんまんよりえげつない、なんだかよくわからない化け物みたいなやつがでてくると、会場中の子供らが一斉にパニックになり泣いたりわめいたり、まるで地獄のようだった(笑)。
恐怖心って本能なのかなあ。たしかに、よくわからないものって怖いよなあ。
見終わった後は近くの公園で遊んだ。全力で走り回ったのは久しぶり。

***
解散したあと、一人でうろうろしていたら、アートラボの森下さんから連絡をいただいた。
Zeinxenoギャラリーの社長さんと、アーティストのパクヒョンスさんがアートラボでの展示の打ち合わせのために来日されていて、これから飲みに行くとのこと。
居酒屋につくと、2016年のKIAFのときにお会いした孫さん(広島在住)も同席されていた。孫さんは通訳のためにわざわざ広島から来てくださったそうだ(広島からなら東京よりソウルのほうが近いかも)。社長さんの兄弟だと言われて真に受けていたら、本当の兄弟ではなくて親友という意味らしい(たしかに苗字が違うもんな)。むずかしい政治の話題が多かったけど、孫さんが話上手な方だったので、とても盛り上がっていた。

帰国

きょうが旅の最終日。
空港までイナジンさんが車で送ってくださった。
うしろの座席で、最後までずっとお嬢さんと遊んでいた。

飛行機は大の苦手で、行きの便に乗る前はいつもビクビクしているのだが、帰りはもうどうでもいいやという気分になる。
帰りの便は格安航空会社のエア・ソウル(アシアナ航空とのコードシェア便)。
格安なので、搭乗手続きにやたらと時間がかかったり、乗り場が遠かったり、少しずつ不便がある。でも、あとは帰るだけだからなんでもいい。
窓が小さめだったけど、機内はきれいだったし、座席のモニター(地図を見たいので、無いと困る)もあった。
アシアナのサイトで予約したせいか、機内食も出た。


↑パンと野菜のサラダと果物だけのベジタリアン弁当。見た目の通りの味。飲み物は水。

日本上空まで来たときにはもう真っ暗で、夜景がとてもきれいだった。
福島のあたりで南にターンすると、窓から見える満月が眩しく、やがて、茨城から牡鹿半島あたりまでの光のラインが明るく浮かび上がった。
今度は飛行機の絵を描いてみようかなと思った。