お絵描き」カテゴリーアーカイブ

『’07』展、搬入

今日は立体だけ先に搬入してきた。宅急便だと心配だったので。
発泡スチロールだから軽いんだけど、尖ったものがぶつかるとヘコんでしまうのだ。

出かけたついでに、友人Kのインタビューが載ってる雑誌を買った。
いつもそうだけど、雑誌の中の友人Kはわたしの知ってる友人Kとは違って、自信に満ちた、働くカッコイイお姉さんみたいな感じだった。
うーん、、、どうだろうそれは…。
そんなカッコイイお姉さんなんて、もしかしたら、雑誌の中にしかいないんじゃなかろうか。

『’07』展、在廊日について

『’07』展の在廊日をお知らせします。
初日19日は(途中食事に出たりしますが)ずっとギャラリーにいます。
それと、いまのところ、21日の午後にいる予定です。
22日はちょっと用事があるので行けません。
他の日は未定ですが、あともう一回くらいは行きたいです。行くとしたら夕方3~4時以降になると思います。
どうぞよろしくおねがいいたします。

しかしなんかへんな絵だ…。
仕事部屋と寝室の間のふすまをはずして、床にパネルを並べて描いてるので、立ったり座ったりするたび、あたまがクラクラ。それに太ももが筋肉痛。

今日は前川さんのライブ&忘年会だったのに行けず。楽しみにしてたのにな。

シェイプト・キャンバス

19日からの展示にむけ、立体1点と、横幅4.5mほどの絵1点を鋭意制作中。

まず立体について。
立体と言っておいてなんだけど、作っているうちに、これは立体というより、シェイプト・キャンバスに描いた絵じゃないかという気がしてきた。
そういえば夏にMOMAに行ったときに、リチャード・セラの彫刻をみて、曲面に絵を描いてみたいなあ、と思ったんだった。

絵について。とにかく大きな絵なので途方にくれた。
いやいや、小さい絵をいくつか展示するんでも良かったし、大きな絵にすると決めたのはわたしだから、自業自得なのだが。(4.5mの絵なんてとてもじゃないけど運べないので、分割して描きますが)

いつものわたしの絵は、画面が大きくても小さくても、ほとんど線幅が一定で、そのせいで絵が大きくなると人物が小さくなっていた。(細い線で大きな人物を描くと、要素が少なすぎて画面がもたなくて…。)
それで、今回は、太い筆で描くことにした。←単純だけど、意外に難しいのだ。
物理的に、細かく描いてたら間に合わないというのもあるんだけど。

イラレでいったら「線幅も拡大縮小する」にチェックを入れるようなもんだ。
フォトショでいったら、ピクセル数は同じままで拡大するようなもんか?(泣)
筆で描くけど、絵柄的にはいつもパソコンで描いてる方に近くなる予感。
しかし、部屋がせまいよー!5mの壁が欲しい。

ダメだしと次の計画

友人Kが、昨日まで展示してた絵のダメだしを徹底的にしてくれた。友人Kは演劇畑の人なので、人に見せるということに関しては本当に厳しい。
きつかったけど、自分一人で考えていると煮詰まってしまうので、たいへんありがたかった。それから次の展示についても、いろいろ意見を聞かせてもらった。
今度は立体をやりたいと思っているので、演劇人の意見はとても参考になる。
それに友人Kがこのところずっと格闘していた問題と通じるところがあったようだ。

友人Kは、こないだの公演をとおして、すごく成長したなと思った。
わたしはあまり人に相談したりしないタイプだし、友人Kとは長いつきあいだけど、今までこんなにたくさんアドバイスしてもらったことはなかったかも知れない。
友人Kは言葉を大事にする人なので、友人Kと話すときは、わたしがあいまいにしていることを言葉に変換しないといけない。
逆に、友人Kは言葉にしないけど、わたしは言葉にしたいこともあるけどね。

言葉にすることは客観的になることだから、さしあたり、今のわたしには必要なことかも知れない。コンセプトを明確にしたほうがいいというのは、非常に納得した。

ほかにも、誰かに褒められるとき「好き」と言われるのと「面白い」と言われるのではどっちが嬉しいか?とかいう話もした。
わたしは「好き」の方が、友人Kは「面白い」の方が嬉しいと言ったのだけど、これはつきつめるとなかなか興味深い問題だと思う。

『ようこそ先輩』展、搬出

あっという間に最終日になった。
搬出に行く前に、オーパ・ギャラリーの山口マオさんの個展に行った。
そしたら、ご本人がいらっしゃっていて、ドキドキ。
一緒に行った友人Kがサインをお願いしたら、サインというかイラストをサラサラッと描いてくださった。描いてる様子を間近で見られて感動。

搬出後は打ち上げ。大きな荷物をそれぞれ抱えて居酒屋へ。
みんなイラストレーターなので、絵で筆談しながらおしゃべりして楽しかった。

会期中足を運んでいただいたみなさま、本当にありがとうございました。
見にきてくださる方がいることで、自信を持つことができるし、自信をもつことは、絵を描き続けるために何よりも大切なことだと思います。

しかし、今回は本当に、課題がたくさん見つかった。
作品を作品として成立させるという最低限のことはできていると思う。
自分の作品だけで個展をすればそれなりにまとめることもできたし、わたしの作品にはわたしなりの良いところがあると思うけれど、やはり、先輩の作品と並べて展示すると、小さくまとまってしまっているのが一目瞭然だった。

こんなふうに直接的に比較できる機会はそうそうないことなので、本当にショックだったし、かなり落ち込みもした。意識が内側に内側にとむかいすぎてしまって、見る人に効果的にアピールしようという意識が足りなかったと思う。

絵自体も、わかる人にわかれば良いという甘えがあった。
次の段階に進まなければいけない。
もっといろんな人にわかって欲しいという欲を持っていいのだ。自意識過剰な自分がイヤになってしまったりもするけれど、作品を世に問うからには、中途半端にアピールを押さえたら、すべてが無駄になってしまうのだと思った。

あ、大丈夫です…

昨日は、落ち込んで一日中ふとんをかぶってた。
一昨日たくさんの人に会った反作用で、いつものことだから大丈夫。
あーあ、髪を切りに行きたかったのになあ。
ダメ人間はダメの十字架を背負ってくしかないし、さっさと立ち直ろう。今日はギャラリーにいる当番だし。

後刻。
今日は平日でギャラリーはすいていたので、お客様と落ちついてゆっくりお話しできた。
どうもありがとうございました。
ヒマな時間には、ウトウトしたり、次の展示のアイデアを練ったりしていた。
こういうときに、なんかひらめいたりするものなのだ。

なにがなにやら

オープニングパーティ&二次会、おおにぎわいで楽しかった。
疲れてるとこに赤ワインを飲んだので、酔いが回ってぼけーっとなってしまったけど…。
(ああでもぼけーっとしてるのはいつものことか。)
おいでくださったみなさま、どうもありがとうございました。
で、また、パーティの準備が楽しくて、みんなでシューマイ作ったり、なぜかバレエの練習をしたり(?)、ボクシングのかまえをならったり(??)、
お酒が入る前からかなりのハイテンションではあった。そりゃ疲れるわ。

『ようこそ先輩』展、搬入

ほうほうのていで、『ようこそ先輩』展の搬入完了。
でも今日はまだもうひと仕事あるのでそれを片付けないと寝られない。
このところずーーーっとお部屋にひきこもってて、途中「あれ…、絵ってどうやって完成させるんだったっけ…」なんて迷ったり、希望と絶望のあいだをうろうろ行ったり来たりしてたので、とにもかくにも、出来上がってほっとした。

なんかいまひとつ構図的にしまりがない気がするが、こういう絵が浮かんでしまった以上、どうしようもない。でもなあ、文字とか入れればよかったかなあ。
今回の絵は去年の個展のDMで使った『雪』という絵の続編みたいな感じで、B2くらいの大きさの、アクリルガッシュで描いた作品。
お題が『雪の山』だったので(工藤礼子さんという方の詩です)。

描いてて思ったのは、去年描いた絵のことはもうすっかり忘れてるなあということ。覚えてるのは漠然とした残像だけで、描き方とか使った色とかはかなりあいまい。
実物を見ればすぐに思い出せるのだけど。
わたしが絵を売らずに手元に置いておきたいのは、忘れちゃうからかもしれない。

明日はオープニングパーティの準備。寝過ごさないようにしなければ!

『’07展』DMハガキの誤植について

さっきギャラリーから連絡があったのですが、『’07展』のDMハガキに誤植があったそうです。
よく確かめないないまま、すでに全部郵送してしまったので、手元に一枚もなくなってしまって確認できないのですが、日程が一週間ずれてるそうです。

こういうのって意外とよくあるんだけど…どうしよう、と思いながら自分でブログに書いた展示情報を見直したら曜日がまちがってた。ダメだこりゃ(修正済みです)。

同封した、わたしのイラストの裏面に印刷してある日程が正解です。
うちのプリンタで印刷したからちょっと読みづらいんですけど、そちらをごらんいただくか、またはHPをご参照ください。すいません。(メアドがわかってる方には来月になったらメールします…)

『’07』ミレージャギャラリー(銀座)
12月19日(水)~24日(月)11:00~19:00(初日12:00から、最終日17:30まで)

※12/7追記
後で確認したら、ハガキに大きく書いてある日程はあってました。下の小さな「在廊日表」がまちがってるみたいです。これならたぶんそんなに大きな問題にはならないんじゃないかな…
それとハガキお送りできなかった方、ごめんなさい!ほんとは、送らないなら誰にも送らない、送るんだったらもっと盛大にバーッと送りたいんですが、予算とかいろいろ大人の事情です。あーあ…

頭の整理

友人Kの芝居をまた観に行った。今日は、なぜかすごく喉がかわいたけど、楽しかった。つぎはわたしががんばる番だ。負けないぜっ。

***

わたしの絵には独特の世界観があるってよく言われるけど、わたしの場所から見た世界を描いてるんだから、世界観はあって当たり前なのだ。
つまり、わたし=わたしの居場所で、わたしはそこのところでは迷ってない。
世の中に、世界観が同じ人なんているんだろうか。そんな人がいたら困ってしまう。この商売成り立たないもの。

できるからといってやりたくないことをやってると心がダメになるし、やりたくないことが何なのかは、もうはっきりわかった。面白いと思うことはあるんだから、とにかく、形にしていかないとね。
描きたい絵はいくらでも浮かぶので、下描きばかりできてしまって、これ全部仕上げをするのかと思うと面倒くさくてしかたがなかったりする。

だから描くのはいいんだけど、今のままではいきあたりばったりすぎて、まとまりがないので、世に出すにはもうちょっと戦略を考えねば、ってことだ。
それはひとりで考えなければ意味がない。あー、これがもしかしていわゆる孤独ってやつなのかな。はじめてわかった。
だとすれば、そんなの普通のことじゃないか~。

グループ展いくつか

すでにHPでもお知らせしてますが、11・12月のグループ展について、だいたい考えがまとまってきました。なんだかバラエティに富んでます。在廊日は未定ですが、もしお近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。

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『暦絵』オーパ・ギャラリー(表参道)

11月9日(金)~14日(水)11:00~19:00(最終日17:00まで)
井上コトリ/岩清水さやか/おうみかずひろ/柏瀬乃里子/ガムリアンズ/きたざわけんじ/佐々木一澄/サトウコウタ/スガミカ/すぎやましょうこ/祖田雅弘/竹松勇二/どいはやお/ナイスケイコ/内藤亜弥/HITO/藤田ヒロコ/丸山ゆき/溝渕美穂/茂木沙苗/山口マオ

各作家オリジナルの2008年版カレンダーの販売と、その原画の展示です。
昔の「りぼん」のふろくみたいな乙女ちっくなのにしたい!と思ったんですが、さっき下描きしてみたら、なんかちがう…。派手というか、ほとんどサイケ。
わたしりぼんよりジャンプとか読むタイプだったからなあ、という問題でもないか。
まあ、こういうのもたまにはいいかな。

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『ようこそ先輩』ギャラリー・ダズル(外苑前)
11月27日(火)~12月2日(日)12:00~19:00(最終日17:00まで)
小泉輝代子/上杉忠弘/西島尚美/荒井良二/岩清水さやか/大鹿知子/くぼたたま/井筒啓之/岩井里菜/奥原しんこ/西山亜紀/ユムラタラ

若手イラストレーターが、リスペクトする先輩を指名(!)して、一緒に展示させていただくという、普通逆じゃないの?…というスゴイ企画。
わたしは大鹿知子さんにお願いしました。まったく面識ないんですけど。
それで、大鹿さんから、「雪の山」というテーマをいただきました。絵の具でしっとりと描こうと思います。ちゃんと描けるといいなあ。

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『’07』ミレージャギャラリー(銀座)
12月19日(水)~24日(月)11:00~19:00(初日12:00から、最終日17:30まで)
岩清水さやか/くまたにたかし/白石佳子/高見亮/綱島ヒロユキ/中岡奈津美/野田英明

’07年の総まとめ。ひとりあたり5mくらいのスペースを使えるそうなので、その広さを生かした大きな風景画を描きたいなあと思っています。
あとそれとは別に、もし間に合えばですが、立体に挑戦してみようかなあと。やったことないから材料から考えないといけないけど…。

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と、こんな感じです。ではではどうぞよろしくお願いいたします。

なに描こうかなあ

今日は、12月にグループ展をやることになっている、銀座のミレージャギャラリーに下見をかねてごあいさつに行った。まだ新しいが、ほのぼのした雰囲気で、居心地のいいギャラリーだった。
7人で展示するのだけど、けっこう広いので、たくさん描かないといけない。

ギャラリーから提示されたテーマは「’07年」。今年の総まとめだ。
今年は、なまじっかなプロ根性は捨てて、商売抜きで描いてみようと思ってやってきた。それで今までは描かなかった、サイズの大きな絵に挑戦してみたりしたのだった。
…うーん。何を描こうかなあ。立体でもやってみようかしらん(わかんないけど)。
今年のクリスマスイブはでかい絵の搬出作業だ。しかも銀座で。べつにいいけどさ~。

退廃美?

以前、美術手帖の記事で、アクリル絵具の筆を洗った水が環境汚染につながるというのを読んだ。
そりゃあそうだ。工業廃水とかにくらべたら微々たるものだろうけど。
しかしだからってどうしろっていうんだ…。

仕事納め

一年ぶんの日記を読み返してみた。今年ずっと考えていたテーマは、わたしは自分の原画をお金と換えることができるのか、ということだったみたいだ。
で、結論としては、今の段階では「できない」。
わたしはまだ、モノとしての絵を商品として割り切ることができない。(ふだん仕事でパソコンを使って描いている絵には、もともと原画にあたるものがない)

絵を描いていて一番すばらしいのは試行錯誤して描いている「時間」であって、描きあげてしまったものはただの残骸だから、どうでもいいという考えもできる。
また、お世話になった人にさしあげてしまいたくなる気持ちもとてもよくわかる。わたしの絵がいろんな場所に飾られていたら、すごく幸せなことだとも思う。
その絵を見てわたしの絵を知ってもらえるチャンスも広がるかもしれないし。
それはわかっているけど、これはわたしにとって、守らなければならないことだ。

ギャラリーの方に相談したら、「絵はタダであげないほうがいい、それは絵の価値を下げることになるし、自分でお金を出して買ったものは大事にしてもらえるから」と言われた。
たしかにその通りだろうなと思った。
でも反対に「お金を払って買ったのだから、どう扱おうと買った人の自由だ」という考え方もある。ふつうの場合はこっちが多いのではないだろうか。

でもわたしは描いた絵はほんとに自分の一部のような感じがしていて、お金がどうこうじゃなく、大切にしてもらいたいだけなのだ。
自分の絵は誰かに大切にしてもらうだけの価値はあるのだと思っていたい。ネットオークションとかで売られたりしたら寂しい。

いくら大事に扱っていても、絵が傷んでしまうのはある程度仕方がないけど、だからほんとうに、気持ちひとつの問題なのだと思う。
それを望むのは、絵描きの分をすぎたことなのだろうか?わたしが考え過ぎてるだけなんだろうか?重いですかねえ…。

***

とはいっても、自宅に絵を置いておくと、ほんとに邪魔なんだけどね。

4日目

値札もつけてないのに、絵が欲しいとおっしゃる方が何人かいて驚いた。
わたしの絵を買いたい人がいるんだなあ。

だけどあの絵はみんなわたしが自分の好きなようにてきとうに描いたものだから、知らない人に売ってお金に替えるのはどうも違う気がするので、売るというよりは、 わたしからお願いして預かっていただけないものでしょうか。

自分の部屋に置いておくともう他の絵を描かなくなってしまいそうだし。
作品数がもっと増えたらあるいは考えが変わるかも知れませんが、とりあえず、絵が欲しいという方は恐れ入りますがまずはわたしとお友達になってください。

今日来てくださったみなさま、お忙しいところどうもありがとうございました。