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レセプション

レセプションはじまりー!

ふだんおにぎりなんて作らないのに、がんばりました。

作品にちなんで、フルーツ盛り合わせ。

ふぃー、よっぱらっちったー!楽しかったなっ(^-^)レセプションにおいでくださったみなさまありがとうございました。
ぬぁー、のみすぎたー。
あしたはギャラリーはお休み。これから実家かえるよ。終電のれたZ!

『あの子の世界の果ての果て』

昨年の暮れの個展で展示した、あのでっかいやつを、また展示します。
自分の描いた絵に包みこまれてみたい!という欲望のままに描いた、全長16mにおよぶパノラマ風景です。
タイトルは『あの子の世界の果ての果て』
前回のタイトルは「あの子の世界の果て」だったけど、「果て」をもうひとつくっつけて、もう一歩先まで行ってやろうと思います。

2012.7.23(月)~8.4(土)
15:00~20:00(最終日~18:00)日曜休廊
レセプション・パーティー 7月28日(土)17:00~
在廊日:7月30日(月)、8月4日(土)終日(他の日もなるべく在廊するつもりですが直前までわかりません)
30日は16時~19時頃「星舟庭」の気まぐれパフォーマンスあり。

Art Lab TOKYO アートラボ・トーキョー
〒103-0026 中央区日本橋兜町16-1 第11大協ビル3F TEL 03-5847-5884
日比谷線・茅場町駅2番出口3分/東西線・茅場町12番出口3分
浅草線・日本橋駅D1出口4分/銀座線・日本橋駅B1出口4分
JR東京駅・八重洲北口桜通り12分

今度は日本橋の、アートラボ・トーキョーというギャラリーです。(4月に参加したグループ展「花見展」と同じ場所です。)
なにしろ、前回は全部塗り上がったのが展示の最終日だったので、もういちど展示する機会をいただけて、とてもありがたいです。でも、そのまま展示するんじゃつまらないので、いろいろ手直ししたり、つけたしたり、バージョンアップしてご覧いただきます。

会場の形も雰囲気もまったく違うので、面白い展示になる、、、んじゃないかなたぶん!
それに、もちろん新作も出展する予定です。
うまく形になってくれるといいんだけどなー。
とにかくがんばって描いております。ぜひぜひあそびにおいでください。

在廊日はまだ決めていませんが、またブログかツイッターでお知らせします。
でも真夏だし節電だし家にいても暑いだろうし、なるべくギャラリーに行ったほうがいいかなーとは思っています。

お絵描きは続く。。。

12月に入っていきなりどーんと寒くなって朝つらいけど、毎日早起き(わたしにしては)して渋谷に通勤しています。

今回の個展は、本屋さんが会場なので、1階から2階、2階から3階の階段に、怪ダレの挿絵、オルゴォルの挿絵をパネルにしたものを掲示したり、わたしが装幀画などを描いた本のコーナーを作っていただいたりしています。
気持ち的にはこっちの展示がメインです。この挿絵を描くのにはものすごい時間がかかってるので。。。

で、肝心のギャラリースペースには、オブジェと、巨大な書き割り。
公開制作とか、自分の絵にぐるりと取り囲まれたいとか、やってみたかったことを、とにかくぜんぶ玉砕覚悟で好き放題にやってみているという感じです。

階段のパネルを眺めながら上がってきてくださった方が、会場をのぞいて驚愕の表情を浮かべてはそのまま降りて行ってしまいます。。。笑(いちおう、こんなカオスなものばかりじゃ申し訳ないという気持ちもあるので、キャンバスに丁寧に描いた絵も12枚ほど飾ってます)

これくらい大きい絵を、いつかはもっと時間をかけて描いてみたいけど、今回は、わたしはこういうのが好きなんだという気持ちだけでも伝わればいいのかな。
まあでもこのサイズになると一人で描くのは絶対に無理だってことはよくわかった。

今回は、なんだかいろんな方に、これでもかというほど甘えまくっています。
展示の見せ方など、おいでくださった方々に知恵をお借りしています。配置決めとかだけでなく、絵の色塗りまで手伝ってもらってるし。。。
お手伝いを募ったら、ほんとに助けに来てくださった方がいて、わたしは今までそういう形で人と繋がったことなかったからとてもうれしい。
色塗りのお手伝いをしてくださる方、引き続き募集しています。汚れてもいい服装で、展示にあそびにきてください。

いまはまだ寒色系の色しか入っていないけど、これが少しずつカラフルに変わっていくところを見ていただけたらなと思います。

個展はじまりました。

メインの作品は、お芝居の書き割りみたいな感じです。でかい!
ライブペインティングやっております。ほんとにかきあがるのかなこれ。

なんと!Ra’ykaさんが色ぬりの助っ人をしてくださいました!

大人の塗り絵のでかいやつ、塗るのを手伝ってくださる方募集しちゃいます。
汚れてもいい服装で展示に遊びにきてください!

もちろん、色塗りじゃなくても、よかったらぜひ遊びにきてください。よろしくお願いします。

個展のお知らせ

岩清水さやか個展 あの子の世界の果て
渋谷・大盛堂書店 3F イベントスペース
2011.11.30(水)~12.12(月)12:00~20:00(会期中無休、入場無料)

なんと5年ぶりの個展になります。
壁一面を使ったイラストと、オブジェを組み合わせて、インスタレーションを制作します。
店内階段踊り場にて、11月発売の「怪異伝説ダレカラキイタ?6 職員室の怪談」(加藤一著、あかね書房)最新刊フェアも開催。
会期中は会場に仕事場を移して、お絵描きしながらお待ちしています。

今回のテーマは、この地面、この場所からふわりと浮かんで、ジャングル、海、山、無人島、洞窟、空、宇宙、、、不思議なこの世界の果てのどこまでもどこまでも、気ままに、自由に飛んでいきたい、という願いです。
この世界はいつもあらゆる危険やおそろしいことに満ちていて、最後まで生命を全うするのは奇跡的なことです。世界中のどこに逃げたとしても絶対に安全な場 所なんてどこにもありません。歴史的にもずっとそうだったし、たぶんこれからも変わらないんじゃないかなと思います。
結局は、運命に身をまかせ、地面に足を踏みしめて生きていくしかできないけれど、それはほんとにしんどいことなので、せめて絵空事の世界で、ちょっとくら いはこの重力から解放されたい。空を自由に飛びまわりたい。
絵の中に入り込んでみたいけど、なかなかそうもいかないので、とりあえず物理的に絵に包まれてみよう、と思ったのです。 ようするに、自分の欲望のまま、やりたい放題やってみたということです。わたしは幸せ者です。

***

展示期間中、いろんなイベントも計画中!

12/3(土)18:00~21:00 怪ダレナイト・夜の学級会
ゲストに加藤一さんをお招きしてのトークライブです。
怪談先生たち(怪ダレ執筆陣)に、とっておきのこわい授業をしていただきます。つまり、わたしが生徒役ということですね(本気でこわいんですけど。。。)
生徒になりたい方、募集中です!

12/3(土)、6(火)、9(金)ミスしゃっくり出没!
ミスしゃっくり(小心ズ)が絵の世界に入りこんでパフォーマンスを繰り広げます。
小心ズさんは、世界じゅうを旅しながら、演劇祭などでパフォーマンスしています。今回は、わたしの絵を舞台装置に、ショーを披露していただきます!すごい!

12/9(金)19:00~21:00 星舟庭ナイト
わたしも参加するバンド「星舟庭」の即興ライブ。音を使って自由に遊びます。 星舟庭と一緒に新しい曲を作りましょう!

大盛堂書店
〒150-0042 渋谷区宇田川町22-1 TEL 03-5784-4900
渋谷駅徒歩1分(センター街入り口) 営業時間10:30~21:00

***

渋谷のど真ん中の本屋さんで、個展をすることになりました!3階にあるイベントスペースを、きれいにリニューアルしての最初の展示ということで、絨緞よごさないように気をつけなきゃ。。。

でもイラスト専門のギャラリーとは違うし、通りすがりのお客様もいる場所なので、ふつうに額に入れたイラストを飾るんじゃ物足りない!ということで、壁画のような、インスタレーションのようなものを作ってみたいと思います。(ちょうど2年前に描いた、南越谷での店舗内装の壁画の反省を生かしつつ。。。)

なにしろ本屋さんなので、わたしが装幀画などを担当した本も置いていただきます。『怪ダレ』の挿絵や、『オルゴォル』の新聞挿絵&装幀用オブジェも展示します。
今年の1~4月にロサンゼルスでのグループ展に出展したイラストなども展示します。

さらに、いろんなイベントもあります。
気がつけばあと一ヶ月しかなくて、もう目が回りそうですが、が、がんばりますので、よろしかったらぜひぜひ遊びに来てください!!!

親切な人になりたい

もう2月になっちゃったけど、今年の目標は、親切な人になることです。絵でも、絵以外でも。

仕事で描く絵では題材が与えられるから、きちんと伝えようという使命感があり、わりと見る人に親切にわかりやすく描けていたと思うんだけど、仕事以外の絵(=絵の具で描いてる絵)のときは、どうもそれができてなかった。

イラストレーションだからとかアートだからとかいうことはどうでもよくて、まず絵をみて欲しいし、絵を見たらなにか楽しみや喜びをみつけて欲しい。
わかりやすくすることは、見る人に媚びることではないと思う。とりあえず、入り口を広げてあげましょう、という感じ。

いま開催中のアメリカでの二つのグループ展のための絵を1月には必死に描いていた。
あちらの人たちの趣味志向に合わせようとは思わないし、そんな器用なことはできない。
ただ、草原の真ん中で人がたたずんでる絵とかを持って行こうとは思えなかった。あの絵は自分では気に入っているし、わりとよく描けたと思ってるけど、どことなく弱い。

今回は、絵を販売するという前提で参加したので、アメリカに送っちゃったらもう二度とその絵には会えないかもしれないし、気に入らないところをみつけても二度と手直しできないのだと思うと、丁寧すぎるくらい丁寧に、ものすごく真剣に描かざるを得なかった。
それで、なんだかちょっと一皮むけたかもな、という実感を持った。

今までわたしは絵の原画に値段をつけたことはあるけど、実際に売ったことはない。
今回はアメリカだけど、それがどこだろうと、当然このくらい丁寧に描かなくちゃいけない。時間をかけすぎたので、実際売れても全然割に合わないんだけど、そういう問題ではない。

こういうところが甘かったなあと反省した。

そういう意味では、今までの絵の具の絵はぜんぶ練習で、プロの仕事じゃなかった。2006年暮れの個展のときの作品が、ほとんどはじめて絵の具で描いたようなもので、それから4年、ちょこちょこと、グループ展などで絵の具の絵を描いてきた。

はじめは、世界で数人だけが気に入ってくれたらそれだけで嬉しいという気持ちだった。
そのときそのときにできるかぎりのことはしてきたつもりだし、絵を気に入ってくださる方もいたし、それは小さな自信になった。

好きな世界を描いて、自分でも気に入った絵もあったし、気に入らない絵もあった。
でも、PCで描く絵に比べて決定的にインパクトが足りないのはわかっていた。

絵のサイズや描き方とか、グッズをつくってみたらとか、アドバイスしてくれる人もいた。
藁にもすがる気持ちで、アドバイスしてもらったことはできるだけ試してみようと思ったし、自分でもいろいろ考えて、PCの絵に似せようとしたり、やったことのないことを試した。
それでかえって絵が雑になって荒れてしまったり、変に感情的になったり、失敗もした。

でも、いろいろやってみて、ひとつわかったことは、やっぱり、わたし以外の人には、わたしの絵がどうしたら良くなるか本当はわからないし、(アドバイスしたくなるってことは、なにかしら物足りなかったのだろうけど)結局それは自分で見つけるしかないのだということだった。

作品を手放すのが嫌だった時期もあった。絵を描いた枚数が少なすぎて愛着が強かった。最初のころの絵をいま見ると、ヘタクソさ加減や、それでもすごく丁寧に描いている感じは、自分がどのくらい進んだかあるいは道を誤ったかの目安になるので、取っておいてよかった。

でもそれ以上に、やっぱりあれは人様に売れるような作品ではなかった。
今だって絵を手放すのは寂しいけど、それが手元に残らなくても次の絵を描くことができる。

毎回毎回、自分が「新しい」とか「面白い」と思える絵が描けたら、人がどう思おうと、自分が現代人である以上、その絵はそのときどきの時代を表しているはずだし、そうでなければいけない。「最先端」感をもって一枚一枚描いていかなくてはと思う。
絵の価値は、新しいことだけではないけど、過去の絵を描き直すことはもうできない。

毎回絵を描くたびに、どうやったら完成させられるんだったか忘れてしまう。
間違えてはやりなおし、間違えてはやりなおしの繰り返しで、すごく効率が悪い。
だから絵を描いてるあいだはずっと五里霧中で、つらくてつらくてしかたない。
描きながらいつもイメージしてるのは、「鶴の恩返し」の鶴が機織りしてるとこで、こんな必死の形相で作業してるとこ見られたら、そりゃ逃げ出したくもなるぜと思う。

いまは次に描く絵のアイデアを練っているところ。
この段階が一番楽しくて、早く描きだしたくてウズウズしてるんだけど、描きはじめたら地獄なんだよね。。。

カワイイとコワイのあいだ

さてと、明日は11時~14時、渋谷マルイシティでライブペインティングです。

なんでかわかんないけど、絵を描いてるのを見るのが好きな人って多いみたいで、小学生の時とか、よく休み時間に絵を描いてるとまわりに人だかりができた。
だから絵描きの人はだいたいこういう状況には慣れてるんじゃないかなと思うし、わたしも人前で描くこと自体はべつに平気なんだけど、いつもみたいに描いても、地味~な作業なので、見てもそんなに面白くないだろうし、時間もたったの3時間なので、絵を描き込むというよりは、パフォーマンスかな。
できればパフォーマンスとして、ちゃんと面白くやりたいんだけど、パフォーマーとしては素人なので、どうなることやら。
イラストレーターの職分からは離れますけど、まあ、固いこと言わずに。。。
しかしまだなに描くか決めてないや。どうしよう。

でもいま思いだしたけど、そういえば昔、渋谷のスペイン坂あたりで壁に絵を描く人にあこがれてたなー。明日はスペイン坂じゃなくてマルイだし、壁じゃなくて柱だけど。。。

共演の真珠子さん・玉石佳世さん・今井杏さんの描くとこをわたしも見たいんだけど、自分も描きながらだとなかなかちゃんとは見られないかもなあ。。。うーむ
とりあえず明日、お天気が良いといいなあ。

でも渋谷芸術祭ってなんだかけっこう規模の大きいお祭りみたいで、びっくり。

SHIBUYA GIRLS POPオリジナル・ポストカードも、明日から23日まで、渋谷のあちこちで無料配布します。
カード4枚集めると、缶バッジとか、グッズももらえるみたいですよ。太っ腹~
前にお知らせしたのとは配布場所が変更になってますのでご注意!
大盛堂書店、マルイシティ、PARCO内 LCAFE、渋谷エクセルホテル東急内 エスタシオンカフェ、渋谷東急イン内 HUSH HUSH、青山学院アスタジオ、イタリアーノ タロス です。

でもわたしのカードはマルイシティだから、まちがえる心配はないとおもいます。
今回は、わたしの中ではかなりカワイイ寄りの絵を、全力で描きました。
クリスマスカードです。やっぱり時季的に、街でもらったらうれしいかなーと。
ぜひぜひ手に入れて、誰かにメッセージを贈ってください。

先日、他のイラストレーターさんたちともごあいさつしましたが、SHIBUYA GIRLS POPのイラストレーターさんは、絵もすごいけど、なんというかみなさん、バイタリティというか、妙な迫力がある。このなかにまぜていただけるなんてすごく光栄だなあ~と思いました。ほんとに。

そしてそして、『怪ダレ5 悪霊の教科書』本日発売です!
まだアマゾンには画像が出てないし、わたしの名前もなんでか出てないけど、、、今年の夏は、あの猛暑の中、どっぷり怪談漬けになってました。
怪談本も、もう5冊目なんで、いままでの反省点やらなにやら全部活かして、絵の形とかレイアウトまで意見を取り入れていただいたりして、自分でもかなり納得のいく仕上がりになってます。

表紙なんか、魔除けになりそうな怖さです。
大人も子供もみんなで楽しめますので、ぜひ一家に一冊どうぞ!!

怪異伝説ダレカラキイタ?〈5〉悪霊の教科書 (怪異伝説ダレカラキイタ? 5)

怪異伝説ダレカラキイタ?〈5〉悪霊の教科書 (怪異伝説ダレカラキイタ? 5)

  • 作者: 加藤一,岩清水さやか
  • 出版社/メーカー: あかね書房
  • 発売日: 2010/11
  • メディア: 単行本

ちょこっとスイーツ

昼からギャラリーへ。
行く途中にプランタン銀座があるので、ついふらりと中に入り、試食バレンタインチョコなどつまみつつ。ベルアメールのが美味しかったなー。やっぱチョコは国産のが好き。
で、きょうは両親が見にきてくれたので、ここぞとばかり、ギャラリーのすぐ近くのアンリ・シャルパンティエでケーキ&お茶。おほほ。

あんまりお洒落なお店すぎて、父は落ちつかなそうだった。
お手洗いが本棚の後ろの隠し部屋になってるのが気に入ってたみたいだけど。

3時すぎから今回の展示に参加したギャラリー合同のパーティに出て、2時間ほどでお開きになった後は、渋谷駅前の大盛堂書店さんへ。
先月からレジ横でポストカードを無料配布していただいてるのに、ぼんやりしていて、まだ顔をだせていなかったのだ。
ほんとにあのポストカードとわたしのお薦め本が並んでいたよ。もうそろそろ次の方にバトンタッチするんじゃないかなと思うので、ご興味のある方はお早めにお立ち寄りくださいませ~。

終わり良ければすべて良し

夜のあいだに降り積もった雪に、いつもなら大喜びするとこなのだけど、きょうは、「ガールズポップアトリウム」の搬出日。(1/31をもちまして大盛況のうちに閉店しました。ありがとうございました!)なのでちょっと心配した。
でも荷物がアパートに着く夕方までには融けるだろう(アパートの階段を運びあげるのが最大の難関なので、すべると危ない)

昨日は、あのオブジェが再び自宅に戻ってくるということで、場所を確保するため、古い書類や雑誌、洋服などを思い切って捨てることにして、徹夜で部屋を片付けた。
そして、ちょうどラッシュの時間帯に、南越谷へ、オブジェの解体に出かけた。雪の朝のラッシュの電車に乗るなんて最悪。。。
もうラッシュの電車に乗る作法も忘れてしまってるし、ふんばるのが大変だった。

お店につくと、デパート全体が閉店のため、がらんとした異様な雰囲気で、ガールズポップアトリウムも、すでに棚はバラされ品物も箱詰めされていた。
広々としたお店の真ん中に立って、ひとりで、全体をぐるっと見回してみたら、あれれ、この壁画、なんだか思ったより良かったんじゃないの?という気がした。
描いてた間は、どうしても細部が気になって、なんか納得いかなかったんだけど。
こうして見ると、これはこれで面白かったのかも、とけっこう満足してしまった。
あんなにくよくよぐじぐじと考えてたのは一体なんだったんだ(笑)

で、もういちど、ひととおり写真を撮ってから、オブジェの分解作業。
これが思ったより大変で、かなり手間取った。
前に信濃町で展示したときは、軽く接着しただけだったので簡単にバラせたけど、今回は子供も来るし、2ヶ月以上持たせる必要があったので、頑丈にくっつけたのだ。
決められた搬出時間に間に合わせるため、最後は体重をかけて無理矢理はがした。
それでも硬いスチロール製なので変な所が割れたりはしなかった。少し表面の塗装は剥がれたけど、どうせ手直ししたいとも思ってたし、仕方がない。

壁画は、壁に直接描いてしまったので、そのまま、取り壊しを待つことになる。
最後に「ナムナム」と言って壁画に手をあわせ、拝んでから店を出た。

今回は赤帽さんではなく、他の荷物もあわせて2トン車で運ぶので、車に積み込んだ時点でいったん解散して、わたしは秘密の寄り道。

埼玉県立近代美術館で、小村雪岱展を見たの。これはどうしても見ないといけないの。〆切もあるのだけど、きょうしか来られないんだもの。ごめんなさいごめんなさいっっ。

で、15時すぎに帰宅して、無事、オブジェを部屋に運び込んだ。わたしは部屋の中で受け取って並べただけだけど。
前よりもうまく収まったので、そんなにお部屋がせまくなった感じもしない。
これでやっと落ちついた。あのお店は、、、幻だったんじゃなかろうか?
一息ついてから、〆切の仕事に取りかかったのだった。

次回展示は、グループ展『拡がるLOVE ∞』。
Gallery 銀座一丁目にて、来週11日から16日までです。こちらもどうぞよろしくおねがいしまーす!

寒中見舞い

やっとこさ、年賀状、というか寒中見舞いを出せました。きょうはそれほど寒くなかったけど。

渋谷駅前の大盛堂書店さんと、南越谷のガールズポップがタイアップして、店頭で無料配布するポストカードに絵を使っていただけることになったので、ついでにそれを年賀状にも流用することにしたのだったけど、去年の暮れからラフが3回くらいボツになって、画材も変えて、焦って仕上げた絵もボツになり、描き直してやっとOKがでたのが7日頃だったかな。
それで入稿したら世間は連休で、さらに印刷屋さんのミスで刷り直しになったり、てんやわんやの果てに、手元にハガキが届いたのがこの土日。いやあ大変でした。

でも、ボツにしてくれたデザイナーさん(ガールズポップの店長)には感謝してます。
あんな焦ってわけわかんなくなって描いた中途半端な絵が世に出なくて良かった。
最終的な絵がすごく気に入っているというわけでもないんだけど、及第点ではあるし、ただ好きなものを描くのではなく、お客さんに一歩あゆみよれたような気はする。
…イラストレーターってそういうお仕事なんだよなあ(←なにをいまさら。。。)焦ってしまったのも、お客さんを意識しようとしたせいなんだけど。
店長さんが「ポップ」とか「ファニー」とか表現する感覚がなかなかつかめなくて、ボツになった絵は、無理にいつもと違うものを描こうとしたせいで、描いてる人物に心が寄り添わず、描いててもなんだか気恥ずかしかった。
これじゃあだめだよね。ぜひともやるべき無理と、絶対やっちゃいけない無理がある。
でも描いてるときって、自分でそういうことよくわからなくなっちゃうんだよね。

ポストカードの絵のタイトルは「あの子のフリー・スケーティング」。やっぱりあの子を描きましょうよ、と説得されて描いたので、タイトルにも「あの子」って言葉を入れたかった。

あの子の絵は壁画とかでたくさん描いたから、正直言うといいかげんに飽きてきてた。でもあの子を描くと、なぜか不思議としっくりくる。あの子≠わたしなのに。
イラストイラストと意識しすぎると、こぎれいに小さくまとまってしまいそうだし、加減が難しいところだけど、しっくりくる感覚だけはなくしてはいけないと思った。
いつもはじっとしてるあの子が微妙に動いているのが鑑賞ポイントです。

ポストカードは大盛堂書店さんとガールズポップアトリウムで無料配布してます。
岩清水さやか祭りだそうです(なんだそりゃ)。まあとにかくばんばん持ってっちゃってください!
あと、本屋さんなので、3冊ほど、わたしの好きな本を推薦させていただきました。
いちおう渋谷あたりにいる女の子たちがターゲットということで、そんな感じで。(自分の装幀した本ではあまりその層に合うものがなかったのが残念ですが。)

それにあわせて、トップページのイラストもさしかえました。
ついでに、おまけフリー素材のページの、「スタバのタンブラーの中に入れるための紙」の種類を増やしてみました。
まさか使ってくれてる人がいるとは思ってなかったんだけど、いるらしいので。
サイズも三種類ずつ用意しました。もしよろしければ使ってみてください。

半月ぶりの南越谷

きょうは、半年ぶりにあかね書房のEさんにお会いした。
南越谷のお店においでいただきました。ありがとうございます。
またこの秋に「怪ダレ」の続きを出させていただくことが決まったので、とくに打ち合わせというわけでもないけれど、そのお話とか、いろいろ雑談。
それで、わたしは暗闇に人が溶け込んでる絵を描くのが好きなのを思い出した。

わたしは年があけてから一度もお店には顔をだしていなかったし、年末に壁画を仕上げた日は逃げるように帰ってきてしまっていて、店内の写真もまだちゃんと撮ってなかったのでちょうど良かった。
で、半月ぶりに壁画をみたのだったが、うーん、うーーーん、なんだかなあ。
ほんとは筆も用意して行ったのだけど、悩んだあげく、描き足すのはやめた。

ペットロスみたいなもんなのかなとも思うけど、再び落ち込んでしまい、絵って難しいですね、またゼロから出直します、とかなんとかぐだぐだいって、店長さんにからんでるみたいになってしまったのだった。
なぐさめてもらったけど、、、うーん、なさけないなあ。

でもやっぱり、今回の内装は、あのオブジェありきのものだった。全体をひとつの洞窟みたいな空間にすることにはある程度成功したかと思う。
オブジェの隙間を通してむこうの壁を覗く感じとかはなかなか面白くできたが、結局、オブジェがなければ成立しなかったし、壁画はおまけみたいなものだった。

でも、大きな絵を、近づいても、離れても、しかもいろんな角度から、きちんときれいにみせることの難しさ、自分のヘタクソさかげんを思い知ったし、まだ言葉にならないことも含めて、たくさん勉強させていただいた。
しかし、あの絵がどんなふうに受けとめられたのか、あれで方向は間違っていなかったのか、正直まったくわからないでいる。
しょせん壁の絵にしかすぎないから、わたしが意識しすぎてるだけなのだろうけど。

お店自体は、おかげさまで大成功だったようだ。ほとんどは店長さんの力だと思うけど、あの絵が少しでも役に立ってたらいいなあ。
まあ、やることはやったから、そのうちに別の形で答えは見えてくるだろう。

いまは、ひと仕事終わったときに必ず襲ってくる、例のあの気分。
ああこのつぎはいったいなにをどうしたらいいのだろう???

目黒CLASKAでクラス会

年末に忙しいと、なんでこんなにしてまでお正月に休まなきゃいけないんだって思う。
お正月も働いたほうが、ペース乱さないですむし。まあ、いいんだけどさ。。。

いろいろ雑用がたまっていて、実家に帰ったらいくらでも休めるんだからいいや、と、徹夜明けで、13時半に「クラス会 ワイキキ・フィリアとabc 2009」の会場に入った。
学芸大学駅から10分くらいのところにある、お洒落なホテル「目黒CLASKA」。

ガールズポップアトリウムの流れで参加することになったのだが、この手のイベントは外すと最悪なので、あまり友達は誘わなかった。
でも、バンドの演奏も良かったし、DJ、VJ、雑貨ショップや、ケータリングのお料理、それにわたしを含む数人の絵描き&造形作家の合作によるライブペインティングと、盛りだくさんで、なかなかいい感じのイベントだった。

わたしはもう年内は筆を持ちたくない気持ちでいっぱいで、会場に行く前は嫌で嫌で、もともと丸い顔が寝不足でむくんで、さらにふくれっつらというひどい状況だったので、準備が面倒な絵の具はやめて、オイルパステル(高級なクレヨン)で描くことにした。

クレヨンで描くのなんて小学校以来で、はじめは慣れなくて細かい部分も描きにくかったけど、発色がくっきりしていて強い色が使えるのが新鮮で、生バンドを聴きながら描くのも楽しく、いったん描きはじめてしまうともう本気になってしまった。

ほんとはお客さんにも一緒に描いてもらうという趣旨だったのだが、わたしの受け持ったのが踏み台に乗らないと描けない高いところだったのもあり、お客さんには入り込みづらい状況になってしまったようだった。
せめてスクラッチ用の針でも持参すればよかったなー。
イベントが終わったのは22時。なんとか体力がもってよかった。
気がつくと爪にクレヨンが入りこんで真っ黒になっていた。
こういうイベントとかのときに新しい画材を試すのはいいなと思った。オイルパステルは面白かったけど、匂いが苦手だからふだん使うのは無理だなあ。

ものすごい無力感

大きな絵を描き終えるときはいつもそうなのだけど、ものすごい無力感におそわれる。
寒いし眠いし疲れたし絵は上手く描けないし才能ないし、

悲しい!悲しいよおお!

と、昨晩は、越谷からの帰りの電車の中で叫びだしたいような気持ちであった。
よっぽど今日も続きを描きに行こうかと思ったけど、これ以上やってももう無駄だし、正直いいかげんうんざりしてきたし、もう少し冷静な気持ちになってから、もう一度見に行って、まだ直したいと思ったら、少し修正はするかもしれません。
でもいまのわたしにできるのはここまでです。どうもすみませんでした。

GIRLS POP ATRIUMブログ

きょうは南越谷で壁塗り。もうなにがなんだか。
お店のブログでいろいろ紹介していただいてます。
帰るときになって、きょうでお店がオープンしてちょうど1ヶ月ということに気づいた。

うっそ。。。速過ぎ。。。

作業は、あと少し。年内には仕上げたいと思います。

スゲー!カワイイ!コワイ!

きょうも南越谷で作業。これでようやく、ひととおり線を描き終わって、やっと、まあこれなら見てもらってもしょうがないな、というとこまではできた。
まだ全然荒っぽいので作業は続けますが、パッと見はもうそんなに変わらないと思う。
なのでそろそろちゃんと告知もしなければ。。。

しかし、背景を虹色にしたら、妙にメルヘンチックな感じになってしまったなあ。
子どもっぽいのは不本意なんだけど、オブジェが不気味だからちょうどいい気もする。
ハイティーン向けというわりに、かなり小さい子どものお客さんも多いし、年配の女性も立ち止まっていく、不思議に広い客層なので、まあいいのかな。。。
店長Kさん(本業はデザイナー)が、お客さんに、この壁画の子に似てると言われて、「男なのに…」とショックを受けてて面白かった。髪型が似てるといえば似てた。

作業中、通りすがりの女子高生がまず発する言葉は、だいたい、「スゲー!」「カワイイ!」「コワイ!」のどれか。
意訳すると、うれしい!たのしい!大好き!みたいな感じですかね(違うか)。

わたしだったらたぶん「コワイ!」って言うだろうなあ。。。