装幀」タグアーカイブ

怪ダレ8巻「幽霊の連絡帳」発売

10月はめちゃくちゃ忙しくて、ずっと家にひきこもってて、気がついたらたったの4回しか靴を履かなかったほどでありました。(展示や舞台のお誘いたくさんいただいてたのに、不義理してしまいました)

そして、その成果!怪ダレ8巻「幽霊の連絡帳」が発売になりました!わー!

カバーのイラストは「怖い」と言っていただいてますが、これをぺろっとむくと、中の表紙は同じ絵の白黒バージョンになっていて、カバー以上に怖~い出来になっています。最後のチェックで大きく修正したかいがあったというものです。
震災以降、用紙の調達や、印刷レベルのキープが難しくなっているそうで、今回もかなり苦労しましたが、どうにか形になり、よかったです。

内容は、今回はいつもよりコミカルな感じになると聞いてたのですが、コミカルなお話もありつつ、全体的にはやっぱりかなり怖いなと思いました。
次の巻も、来年の春ごろに出る予定だそうです。去年の秋から年2冊ペースになっています。すごいな。。。!

怪ダレの挿絵を描くたびに太るので、ちゃんと対策考えないといかんな~。

怪異伝説ダレカラキイタ?〈8〉幽霊の連絡帳 (怪異伝説ダレカラキイタ? 8)

  • 作者: 加藤一,岩清水さやか
  • 出版社/メーカー: あかね書房
  • 発売日: 2012/11
  • メディア: 単行本

みつばち文庫

山田養蜂場さんが全国の小学校などに本を寄贈する、「みつばち文庫」の今年のラインナップに、挿絵を担当した児童書『むこうがわ行きの切符』が選ばれました。

すごい!うれしいなあ~

むこうがわ行きの切符 (ノベルズ・エクスプレス)

  • 作者: 小浜ユリ
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2011/09/10
  • メディア: 単行本

椋鳩十児童文学賞パーティ

きょうは久々に東京に出てきました。これから椋鳩十児童文学賞のパーティ!
「むこうがわ行きの切符」著者の小浜ユリさんにお会いできるので楽しみ~(^∇^)

椋鳩十賞は鹿児島市主催の賞なので、きょうは、生の鹿児島弁をはじめて聞きました。そして焼酎がおいしすぎた。。。
二次会はポプラ社に移動して、那須正幹先生や、作家さん方のなかにまじって美味しいお料理や幻の焼酎をいただいた。

小浜さん、ご受賞おめでとうございました!!!
(しかしわたしまでステージにあげられて紹介されるなんて思ってなかったな。。。うかうかしてた。)

むこうがわ行きの切符 (ノベルズ・エクスプレス)

    • 作者: 小浜ユリ
    • 出版社/メーカー: ポプラ社
    • 発売日: 2011/09/10

***

あしたで父も退院だし。よかったなー!!

亡霊の時間割

そしてそして、たぶん本日、
怪異伝説ダレカラキイタ?シリーズ第7巻・亡霊の時間割 発売です!!!

こ  わ  い  よ  !

見返しの絵がお気に入りだぜ!
お前ら覚悟して読めよ!(←キャラが変わった!?)

怪異伝説ダレカラキイタ?〈7〉亡霊の時間割 (怪異伝説ダレカラキイタ? 7)

怪異伝説ダレカラキイタ?〈7〉亡霊の時間割 (怪異伝説ダレカラキイタ? 7)

  • 作者: 加藤一,岩清水さやか
  • 出版社/メーカー: あかね書房
  • 発売日: 2012/04
  • メディア: 単行本

むこうがわ行きの切符

去年挿絵とカバー画を担当した児童書『むこうがわ行きの切符』で、著者の小浜ユリさんが椋鳩十児童文学賞を受賞されたそうです。おめでとうございます!!

ほんとにいい本なので、これでたくさんの小学生が読んでくれたらいいなあ。
日本中の小学校の教室の後ろの棚に置いておいてほしい本です。
ちょっと心に悩みごとがある子どもが、いつでも手に取れるように。

ちなみにこの表紙は、山手線と埼京線と中央線と総武線が交差してる、新宿のつもり。タカシマヤもあるでしょほら。

むこうがわ行きの切符 (ノベルズ・エクスプレス)

むこうがわ行きの切符 (ノベルズ・エクスプレス)

    • 作者: 小浜ユリ
    • 出版社/メーカー: ポプラ社
    • 発売日: 2011/09/10
  • メディア: 単行本

怪異伝説ダレカラキイタ?6 職員室の怪談

怪ダレ6、本日発売です。
相変わらず怖くて、原稿読みながら、後ろを振り返れなくなったりしてました。
今回は、ちょっと切なくて胸キュンなお話が入ってるのが特徴のような気が。
いつもより大きな挿絵が多くて大変でした。

怪異伝説ダレカラキイタ?〈6〉職員室の怪談 (怪異伝説ダレカラキイタ? 6)

  • 作者: 加藤一,岩清水さやか
  • 出版社/メーカー: あかね書房
  • 発売日: 2011/11
  • メディア: 単行本

ちょうど一週間後、30日からの個展では、怪ダレシリーズの挿絵の中から気に入ってるものをパネルにして展示します。
いやあ、たくさん描いたねえ。。。

『オルゴォル』の挿絵も同じようにパネル展示します。
連載してたのは2~3年も前になるんだけど、個展をするのも五年ぶりだし、今後展示する機会もなさそうなので。
ずらりと並べてみると、まあはっきりいってヘタクソだし、反省点も多いんだけど、主人公の気持ちの流れだけはちゃんと表現できてたような気がします。
装幀用に制作した主人公ハヤトの像も展示する予定です。

むこうがわ行きの切符

新刊のお知らせです。
小浜ユリさん著『むこうがわ行きの切符』の挿絵とカバー絵を描きました。今日あたり、ポプラ社さんから発売になります。

「むこうがわ」という言葉がキーワードになった、ちょっと不思議なお話で、小学校中学年か高学年向きだと思います。わたしはゲラ読みながら泣いてしまいました。
今回は怪談ではありません、という依頼だったのですが、じつはかなり怖い話も入っています。

カバーの絵は、いままでやったことがないパターンのなので(人物と背景が別々の絵になっているところが)けっこう苦労しました。。。

むこうがわ行きの切符 (ノベルズ・エクスプレス)

むこうがわ行きの切符 (ノベルズ・エクスプレス)

    • 作者: 小浜ユリ
    • 出版社/メーカー: ポプラ社
    • 発売日: 2011/09/10
  • メディア: 単行本

人生相談始めました

えーと、わたしが人生相談を始めたのではなく、カバー絵を描いた本の題名です。
自己啓発書みたいな題名ですが、ミステリーですのでお間違えなく!

昨日が発売日だったみたいです。PHP研究所刊、著者は蒼井上鷹さん。
蒼井さんの小説推理でのデビュー作の挿絵を描いたのがたしか2004年で、わたしもそのころはまだイラストの仕事を始めたばっかりだったので、いま当時の絵を見るとなんというかもう真っ青という感じなのですが。。。

昨年WEB文蔵さんでの連載時に挿絵を担当したのを気に入っていただいたようで、中心の人物(モーさん)の絵はほとんどそのままで、背景を付け足しました。
WEB用の絵は小さいので、目立つように、意識的にシンプル&強い色で描いたら、オレンジと黒のシマシマが面白いということで、装幀にも活かしていただきました。
なんだか難しい色合いだったようで、デザイナーさんがかなり苦労されたそうです。
帯がそのままバーのカウンターになってたりするのも、楽しいですね~。

人生相談始めました

人生相談始めました

  • 作者: 蒼井上鷹
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2010/11/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

『オルゴォル』

新聞連載の挿絵を描きはじめたのが一昨年の2月か3月頃だったのですが、長い長い旅路をへて、ついに単行本が発売になりました。

日記にも何度か書きましたが、わたしは装幀の写真に写っている、主人公ハヤトの彫刻(編集さん曰く、朱川さんに似てるらしい)を作りました。

きょう見本を受け取ったのですが、先日PDFで見本を見せていただいたのよりもずっと手触りがあっていい雰囲気に仕上がっていて、すごくうれしかったです。
装幀は絵描きのものではなく、デザイナーさんのものだと思っているので、いつも素材をお渡ししてしまったらあとはすべておまかせなのですが、素敵な出来上がりの本が届くと、やっぱりほんとに感激してしまいます。

この写真は、京都の叡山電鉄さんの車内で、ゲリラ的に撮影されたものです。
もちろん許可は取ってましたが、当日まで本当に撮影できるか不安だったとか。合成とかじゃなく、実際に走っている電車内で撮った気合いがみどころです。

オルゴォル

  • 作者: 朱川湊人
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/10/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

このごろ忙しくて日記なかなか書けないんですが、とりいそぎ!

ドナドナ

早朝、発泡スチロールのオブジェをむりやり仕上げた。
具体的に何を作ったかというと、秋頃に発売になる、ある小説の登場人物の等身大人形。

いままでのオブジェは完全にわたしの世界だったので、足は彫る必要がなかったんだけど、今回は2足で直立させてうまくバランスをとらなければならなかった。
それでいて単なる模型になってしまってはいけないし、なかなか難しい挑戦だった。

これをカメラマンさんに撮影していただいた写真が装幀に使われるとのこと。
まだくわしいことは書けませんが、その撮影が、本日、京都で行われた模様で。
京都は小説の中には1ミリもでてこないんですが、デザイナーさんが京都の方だそうで。むーー、、、東京で撮影だったら見学に行けたのにいい。ていうか京都でも行くつもりで、自腹切ってでも行きたいですってお願いしたんだけど。

それでもダメだと言われたらあきらめるしかないじゃんね。
なんでよー。なにも邪魔なんかしないのにいいい!
まあ結局二徹してたから京都までいくのは体力的にきつかっただろうけどさ。でも新幹線でだって眠れるじゃんね(←まだ言ってる)

撮影に間に合わせるため、編集者さんが朝6時に自宅まであの子を引き取りにやってきた。わたしはギリギリまで描いていて、後ろから同時にドライヤーで乾かしてもらい(汗)なんとかあきらめをつけて(つまり仕上げて)、プチプチで簀巻きにして、、、
そしてあの子はタクシーに乗せられて、ドナドナされて行きました。

そのまま新幹線で京都まで行って、10時から撮影に入るということで。
あの子が著者さんに似てると言われたのは意外だった。…パパ似? 複雑だわ(笑)。
まあ、あの方に似てるのならば、相当見た目のインパクトがあるってことだ。よし。
でもその後ひとり取り残されたわたしは寂しくて悲しくて悔しくて呆然としてしまった。

今回のオブジェは、最初の〆切の日から4日くらい待ってもらって、じっくり作った。彫りや着彩だけじゃなく、地塗りとかヤスリがけなどもけっこう丁寧にやった。
完璧ということはありえないので、時間があればまだいくらでも描き続けられるんだけど、それでもやっぱり制作に時間をかけると、クオリティが上がるものなんだなあと思った。

意味を伝えるだけで良いのだったら、もっと早い段階のものでも完成してたと言える。至近距離からの撮影ではなく、オブジェが風景に溶け込んだ写真を使うようだから、本当は、お仕事としてはここまでクオリティにこだわる必要はなかった気もする。

でもあの子が運び出されて行ったあとで、部屋に戻って鍾乳洞のオブジェをみたら、すごく雑で荒けずりでいいかげんで適当で、なんだかゴミみたいに見えてしまった。
あれは一個一個の形より全体を見せるのが目的ではあったけど、、、意味と雰囲気を伝えるだけのものになってしまっていたなあ、と今更ながら反省した。

それから睡眠をとって、夜中近くに息をふきかえし、食糧の買い出しに出た。
毎日徹夜してたから外が暗いのが新鮮で、ああ夜って暗いんだと妙に感動してしまった。

「温かな手」文庫版

ミステリーズ!連載中の挿絵、単行本の装幀イラストも描かせていただいてた、石持浅海さんの連作ミステリ「温かな手」の、文庫版の見本が届きました。

単行本よりシンプルなイラストです。
やっぱりミステリは文庫でね、こうポケットとかに入れて持ち歩いて、空き時間におもむろに取り出して読むというのが、いかにもサマになるなあと。

温かな手 (創元推理文庫)

    • 作者: 石持浅海
    • 出版社/メーカー: 東京創元社
    • 発売日: 2010/05/11
  • メディア: 文庫

恐怖の初顔合わせw

夏だか秋だかに、また、あかね書房さんから、「怪異伝説ダレカラキイタ?」シリーズの続巻が出ることになり、きょうは、作家の加藤一さん、デザイナー郷坪浩子さん、編集Eさんと飲みに。

シリーズが始まって3年目にして初顔合わせ。
こういうときは、どうしたって作家さんが話の中心になるので、作家さんって大変そうだな~っていつも思うんだけど、つぎつぎに繰り出される怖い話やら不思議な話やら、いろいろと面白すぎて、わくわくしながら聞いているうちにあっというまに時間がたった。
シュールすぎてここにはうまく書き記せないですが。。。

あーなるほどそれでああいう本になるんだな~と、ちょっと腑に落ちたかも。
怖いことが本当に起こったかどうかじゃなくて、その体験をした本人が怖いと感じたかどうかが大事、というのはすごくよくわかるなあと思った。

あと、仲間内にひとりくらいはかならずいる「霊感のある人」というのは、だいたいほんとに霊感があるらしい。
で、やばい場所に行った時に危険な目にあうのも霊感がある人だけらしい。
それならわたしは安心だなーと思ったら、いくつになっても、とつぜん霊感が芽生えることはあるらしい。

怖いんですけど!!!

偕成社さんのとあわせて、今度で怪談本の挿絵は5冊目!
先日「怪ダレ」1冊目の絵を見直したら、ヘタクソなんだけど怖かった。
でもだんだん慣れてきてへんに上手くなってきちゃった感じがあるので、これを機に初心に返って、次はなんかこう内臓にくるような絵にしたいです。

怪異伝説ダレカラキイタ?〈4〉恐怖の教室 (怪異伝説ダレカラキイタ? 4)

  • 作者: 加藤一,岩清水さやか
  • 出版社/メーカー: あかね書房
  • 発売日: 2009/03
  • メディア: 単行本

愚者たちの楽園

装幀イラストを描かせていただいた「マローディープ 愚者たちの楽園」(森福都さん著/講談社ノベルス)の見本を受け取った。
ここ数日郵便受けを開けてなかったので、いつ届いたのかわからないけど。

今回はちょっと難しい色を使ってしまったようで、(夜の情景なんだけど、空と海の部分なんかシアン100%なのだ)色みのバランスがとりにくくて、印刷所でもなかなかいい色が出ないし、わたし自身も迷いまくってしまい(これはほんとによくない)、ギリギリまで何度もやり直しさせてもらった。

いつも色はなりゆきまかせで、こんなにいじったことはないんだけど。
出来上がりは、まあこんなかな…って感じ。思ってたより良かった。初校にくらべたらずっと改善されてるので、いじったかいはあった。

小説は、モルディブのリゾートが舞台の、コミカルなミステリです。
わたしは、このお仕事するまでこういうリゾートにはまったく関心がなく、ああそうか、こういう遊びもあるんだなとはじめて認識した次第です。
なので、ガイドブックとかパンフレットとか熟読しても、他のリゾート地との違いがなかなか理解できなくてけっこう困りました。
取材に行けたら行きたいです。もう遅いか。

マローディープ 愚者たちの楽園 (講談社ノベルス)

マローディープ 愚者たちの楽園 (講談社ノベルス)

    • 作者: 森福都
    • 出版社/メーカー: 講談社
    • 発売日: 2009/10/22
  • メディア: 単行本

裁くのは僕たちだ

今朝、郵便受けを開けてびっくり。
装幀イラストを描かせていただいた、水原秀策さんの小説、「裁くのは僕たちだ」(東京創元社ミステリ・フロンティア)の見本が入ってた。いつ届いたんだろう?…昨日か一昨日か。

裁判員もので、どんでん返しの連続、ハラハラドキドキのミステリです。
あまりにも旬なテーマなので、裁判員というのを前面に出すかどうかとか、編集者さんとさんざん悩みまくったあげく、こんなふうになりました。
オーソドックスなようで、意外とないパターンの表紙になったかも。色は地味なんだけど、顔がたくさんだから、描くのたいへんだったなあ…。

裁くのは僕たちだ (ミステリ・フロンティア)

    • 作者: 水原秀策
    • 出版社/メーカー: 東京創元社
    • 発売日: 2009/05/22
  • メディア: 単行本

チャンネルファンタズモ

装幀のイラストを描かせていただいた単行本、加藤実秋さんの小説「チャンネルファンタズモ」の見本が届きました。
今回描いたのはいくつかのパーツ的なカットばかりで、ちょっと泥臭い絵だったので(自分で描いておいてアレですけど)、いったいどうなるのか、楽しみなような怖いような気持ちでいたのですが、デザイナーさんのおかげで、素敵な仕上がりになっていました。

「問題小説」さんで、連載中から挿絵を描かせていただいてて、その絵を加藤さんが気に入ってくださったとのことで、当時の挿絵3点+描きおろしの挿絵1点も収録されています。
オカルト風味のミステリーで、コミカルなキャラクターが重要な小説なので、挿絵を描くのも苦労しましたが、ほんとにありがたいことです。。。

チャンネルファンタズモ

    • 作者: 加藤実秋
    • 出版社/メーカー: 徳間書店
    • 発売日: 2009/05
  • メディア: 単行本