茫洋とした話

わたしは、たまに、ボーヨーとしていると言われることがあるのだが、そうだとすれば、ある日突然にとか、だんだんに、そうなったのではなく、生まれてこのかたずっとボーヨーとしつづけてるんだろう。

世界はステージだと言っていいのかわるいのか

夕方、新宿のオカダヤの舞台衣裳用品コーナーに行った。
そのとき一瞬すれちがった全身ピンクのフリフリの服を着たおねえさんと、(タカラヅカ?風俗系?それとも単なる趣味?)夜遅めの、帰りの電車でまた遭遇した。

わたしはいつも人の顔が覚えられないので、自信がなかったが、そのおねえさんはオカダヤの紙袋を持っていたし、まちがいないと思う。
その人はたまたま目立つかっこうをしてたから気づいたけれど、いつもは、何度も何度も同じ人とすれちがっても、すれちがいっぱなしだ。
(東京にいるたいていの人とはすれちがったことがあるんじゃなかろうか。)

ごめんねMai-K

倉木麻衣の武道館コンサートに行く。(友人Rが、仕事の関係でチケットをもらったからと誘ってくれた)企業のスポンサーつきの、地球環境保護PRのためのイベントで、開演前に、エベレストでごみ拾い中の野口健が映像で登場したり、前座に子ども合唱団が「MOTTAINAIソング」を歌ったりといった、その塩加減と、倉木麻衣の取り合わせがなんともいえず絶妙だった。

MCのたびに環境問題についてコメントしようとする彼女のいじらしさにも、わたしは、地球環境よりも汚れてしまった自分の心を思うのみで、ただただ、嘆くよりほかないのであった。
(タダで見たんだから募金くらいしろよな~)

漂流

友人Kと和製ミュージカルについていろいろ話す。
疑問点はだいたい大学時代に出揃っていたということだ。
ロマンやらヒューマニズムなんか超えたカッコイイ作品を作ってくれ。

うろうろ歩き

下北沢をうろうろ歩き、古着と古いネックレスとゴムサンダルを買い込む。
ゴムサンダルはゴミだしの時なんかにぴったりのださいやつ。

人体実験

最近お菓子売り場にずらりと並んでいる、ブラックチョコに私もハマった。
こんなにたくさん食べても鼻血って出ないものなんだなー…。
ぜひ大袋で売ってほしいものだ。

とろけるみそ

芦花公園を散歩。チューリップが満開でたいへん気持ち良い。
ポコポコと打楽器の練習をしている人たちがいて、そのリズムのくり返しを聞いてると脳みそがとろけそうだった。
夕飯にロブスターのオーブン焼きというのを食べた。あれだけ大きいのがそのままの形で出てくると、やっぱり多少びびる。みそのところが美味しかった。

あこがれと欲望

ピナ・バウシュの公演を見るために、友人Kが東京に遊びにきた。
同じ演目を4回も見た上に、出待ちして、サインまでもらっていた。
友人Kの行動原理はあこがれという自分の外に向かう力のようだが、欲望ともまた違うんじゃないか、というところから始まって抽象的な議論。

せきゆ

今週の『サンデー毎日』をぱらぱら見ていて、学生書道コンクールの課題がツボにはまった。とくに小学校低学年の「かみ」(出題:王子製紙)と「せきゆ」(コスモ石油)がいいな。

ある意味シュール。
でも子どもにとっては厳しい父の役割のようだ。
ストレートで、世の中甘くないぞって感じで。考えすぎかな?

まごころ

友人Kがフォスター・ペアレンツをやってると聞いて、ちょっと影響され、しかし私はびんぼうなので、使用済み切手でも寄付してみようかと思った。
これがもう2年くらい前の話で、それから地道に集めてたつもりだったが、今日数えてみたら120枚ほどしかなかった。
これを郵送するための切手代を募金した方がましなのでは…。

乙女は文学部に行くべし

私が大学の文学部に行ったのは、子どものころに読んだ、『赤毛のアン』や『あしながおじさん』の影響では、とハタと思いあたった。
あの手の小説の主人公ってみんな優等生で、文学部なのに異常に猛勉強してる。
現実には私は彼女たちみたいに作家になりたいなんて思ったこともないし、ちゃらんぽらんなので、落第したりしてたけど。

でも、大学生というのは、キャンディーを引っ張ったり、絹の靴下をはいたり、ギリシャ語の奨学金をめざしたりしてるようなイメージが植え付けられてたし、今思うとたしかにそんなような生活だったような気がしないでもない。

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映画とか音楽とか本とか美術とかに詳しい人って、そういうものを言葉で情報処理して記憶していくみたい。
私は映画は本編を見ればいいもので、パンフレットは記念品だと思っていた。
俳優や監督の名前なんて気にしたことがなかったし物語にも関心がなかった。
たいていの人は絵を見るときでも言葉が必要みたいなんだよね。そういうことがわかっただけでも大学に行ったことは無駄ではなかった。
知ってる人は生まれつき知ってることだ。でも大学の利用法なんて人それぞれ。見聞きしたものを言葉に変換するのを練習したことで感動は増えた。
私は絵を描く時はいろいろ考えるけど見る時はなにも考えない人だったから。

しかし所詮言葉を使うことは苦手なので、記憶の容量も少なくて、(特に固有名詞が覚えられない。この日記の文も固有名詞が少ないと思う)今も、うっかりしてると、映画・舞台・音楽・小説、感動したこと・等々、日記にでも書いておかなければ、片っ端から忘れてしまう。
忘れてしまうのは、じつは、私にとって必要ないからでもあると思うけれど。
だから一番好きな映画は何かなんて聞かれてもひたすら困るだけだ。

日本の大学は入るのが難しく卒業するのは簡単だと一般にはいうけれど、こんな要領の悪い私が卒業するのはほんとうに難儀なことだった。

怪しい図書館

先月、近所の図書館が気に入らないと書いたが、吸血鬼関係の本はわりと充実していた。
ちょっと悪趣味だけど、場合によっては使えるみたい。

面倒

やっと新Macの中身いじりをする。
旧MacがOSXにしたら調子良くなったので放ったらかしていた。移行が面倒だと思って先延ばしにしてたがどうってことはなかった。
いいかげんにソフトも新しいのにしようかな。