江差線ぶらり旅

両親と一緒に、法事のために函館に来てました。
法事が終わり、自由時間ができたので、ここから一人で小旅行に出かけます。

函館から江差線に乗りました。二両だけの可愛い電車。この線は来年5月で廃線になるそうで、電車に乗ってる人はほとんどが鉄ちゃんみたいだし、どの駅にもカメラ小僧が数人いる(車で先回りしてるらしい)。

吉堀駅。ちっちゃい。。

江差駅に着きました。

江差駅のトイレ。こんな形はじめて見た。

かもめ島。なんだか、ひと気が少なくて、静かな町だなー。

街角で民謡と津軽三味線のライブをやっていたのでちょっとだけ聴く。さらにそこからすぐ近くの江差追分会館というところでは、江差追分とソーラン節の生歌を聴けた。すごく良かった!

町をぶらぶら歩いていたら、案内ボランティアのおじいさんにつかまった(笑)でも姥神大神宮の御神体を見せてもらえたのはとても良かった。
夕飯は江差名物のニシン蕎麦(今は江差ではニシンは獲れないそうだけど)。
いったん宿に帰ってから、近くに町営温泉があるというので行こうと思ったら、意外に遠いし、途中に看板があって、熊が出るので注意と書いてあった。。。
もう日も暮れるし、シャレにならないので引き返す。

しかし今晩のホテルは、、、ネットの口コミ通りだから、覚悟はしてたけど。。。
狭いわ古いわ、エアコンは臭うわ、こんな小さなバスタブははじめて見たし、部屋にあったタオルを使ったら皮膚にブツブツが出来た!(泣笑)
宿が数軒しかなくて、どこも満室だったり、土木作業員優先だったり、何度電話しても誰も出なかったり。。。予約できたのがここだけだったのだからしょうがないけど。

サボテンの花

今年もサボテンの花が咲きました。

大きくて明るくて派手なのに可憐で清らかな花です。
こんなにしっかりした形をしているのに、薄くて柔らかい花びら。

サボテンらしく、つぼみにもとげが生えているけど、花が開く頃にはまばらになっていて、さわってみても痛くない。
ツンデレ?

咲いた!

サボテンのつぼみ、きょう咲くかなー?

まだー?

またさっきより大きくなったような。。。
ふふー!もうすぐだと思うんだけど!

あらっ!?

あらららっ!?

咲いた!!!
写真に入りきらなかったけど、5つ咲きました!いい匂い〜^^

クリップの世界

仕事の書類をもらうとき、クリップでとめてあることが多い。
でも出来上がった作品を送るときはほとんどメールですませるので、こちらから書類を誰かに渡すということはあまり多くなく、クリップ類は、どんどん机の中にたまっていく一方だ。

わたしの仕事相手はたいてい出版社とかなので、社内外で、たくさんの書類が活発に飛び交っているだろう。
そうやっていろんな人の手を経て、めぐりめぐって、最後の最後にわたしのところにやってきたクリップたち。

どれも同じにみえるけど、、、
誰かものすごくびっくりするような人から回ってきたクリップや、古い古い歴史あるクリップもあるのかも知れないなー。

アヌビアス・ナナの想い出

グループ展「Girly 2013 #1」終わりました。おいでくださった方、どうもありがとうございました!

この絵はすこしだけ「牧神の午後」のイメージです。
2月に展示した「アマゾン・ソードの葉の下で」という作品の連作です。

最近は「隠れ家」というのがキーワードになっています。
もうしばらくこの感じで進めていきたいと思っています。

おらがべこ発見

2008年に参加した「カウパレード」のわたしの牛、その後どうなったのか、全くわからないままだったのですが、知り合いのアーティスト、ムカイヤマ達也さんが偶然発見して、フェイスブックで知らせてくださいました。

いま、安達太良サービスエリア(下り線)にいるのだそうです。あれから5年もたって、まさか見つかるとは、、、びっくり!!!(絵を見てぱっと気がついていただけたのもすごく嬉しい!)
検索したら、ブログに写真をのせてくださってる方がけっこういて、2009年にはすでに安達太良SAにあったことが確認できました。

カウパレードというのはなんだか意味不明なイベントだったけど笑、絵そのものは一生懸命に描いたものです。片側には昼間の田園風景と麦わら帽子の子どもを描き、もう片側には夜の里山に小鬼が出没する風景を描いて、「田んぼでつかまえて」という題をつけたのでした。

あの牛が、福島にいるのかー。。。ちょっと感動。ところどころ塗料が剥げてるみたいなので、修復に行きたいな。(子どもたちが触ったり登ったりして遊んでいるようです。登るために作られたものじゃないので少し危ないけど、あんなのがあったら登りたくなる気持ちは、まあわかる。)

でもサービスエリアって車じゃないと行けないから、難しいかなあ。中学の修学旅行で福島の会津に行ったときに、体験学習で「赤べこ」の絵付けをしたことがあった。
この大きな牛も、本体は出来合いのものだったし、中が空洞で、わたしは絵付けしただけなのも、赤べこに似ててちょっと面白かった。

九重

子どもの頃、たまに親戚から送られてきて何度か飲んだことのある、アラレみたいな小さなつぶつぶがたくさんうかんだ甘ーいお茶、なんか雅で夢っぽい味がして、すごく好きだったんだけど、その後ずっとお目にかかる機会がなく、時々思い出しては、また飲んでみたいなあ、、、と思ってた。でも母に聞いてみても、どこで手に入るのかよくわからないようだった。

先日実家に帰ったときに、ふと思いついて、母に、あのお茶の名前は何だったのか?とちょっと具体的に聞いてみた。
すると「たぶん、ここのえだったような、、、」という。
それで名前で検索してみたら、あっけなく、簡単にヒットした。
仙台のお菓子「九重」なのだった。お茶じゃなくてお菓子扱いだった。(萩の月が有名になる前は、仙台銘菓といえば九重だったらしい)

宮城県外に店舗はないけど、デパートとかで扱ってることもあるらしい。池袋にある宮城県のアンテナショップに行ってみたらあっさり見つかった。(しかしなんで函館の親戚から送られてきていたのだろうか?笑)

子どものころの味覚だから、今でも美味しく感じるとは限らないと用心しながら飲んだけど、やっぱり相変わらずぽわぽわと夢っぽくて、飲むとほんのり乙女な気分になる素敵な飲みものだった。
わからないと思って放置していたことでも、きちんと調べれば意外と簡単にわかるものなんだよね。。。

Girly 2013 #1

昨日から、グループ展「Girly 2013 #1」はじまってます。

今回は、小さな額の作品8点と、アクアリウムを描いた連作3点、ぜんぶで11点も出品しています。(アクアリウムのうち1点は、売約済みなので今週中だけの展示になります)

小さな額のほうは、切り抜きした紙を何層か重ねて、少し立体感を出してみました。
設計図なしで行き当たりばったりで作ったので、出来上がりのイメージがつかみにくくて頭がごちゃごちゃになりました。(色の組み合わせがよくわからなくなったり、切り抜いたパーツを無くしたり…)
でもなんとか可愛く仕上がってほっとしてます。

写真だと立体感がよくわからないので、ぜひ実物を見ていただきたいです。

日本橋 アートラボ・トーキョー
5月7日(火)~18日(土)15:00~20:00 最終日18:00まで 日曜日休廊
レセプション 11日(土)17:00~
(19:00より村田いづ実さんのパフォーマンスがあります)

【参加作家】内田佳那/平岡佐和子/樋口裕子/みさ子/岩清水さやか/李奈珍/夢島スイ/菱沼美香/近藤智美/増山麗奈/村田いづ実
http://art-lab.jp/alab_053.htm

怪ダレ第9巻「怪奇の授業」

怪異伝説ダレカラキイタ?シリーズ、最新刊が出ました!
表紙のイラストは、巻が増えるごとに派手になっていましたが、今回はぐっと抑えて、シンプルにまとめてみました。

怪ダレには、いつもたくさんの執筆者さんが参加されていて、バラエティに富んだお話を読めるのが魅力のひとつですが、今回はいつもよりさらにたくさんの方が執筆されていて、なんと、2冊出版できるほどたくさんのお話の中から、よりすぐりのものを集めたのだそうです。
すごい贅沢ですねー。


↑このモヤモヤする感じがお気に入り。

お次はなんと10巻ですよ!ひえぇ~~~

怪異伝説ダレカラキイタ?〈9〉怪奇の授業 (怪異伝説ダレカラキイタ? 9)

怪異伝説ダレカラキイタ?〈9〉怪奇の授業 (怪異伝説ダレカラキイタ? 9)

  • 作者: 加藤一,岩清水さやか
  • 出版社/メーカー: あかね書房
  • 発売日: 2013/05
  • メディア: 単行本

切ないペットボトルの話

近所に甲州街道があって、どこに行くにもたいていそこを通るのだけど、いまの季節はけやき並木のちっちゃな若葉がとてもきれいで、とくに夜、オレンジ色の街灯がともったときの、光があたるところと影になるところのコントラストには見とれてしまう。

甲州街道は交通量が多いので、歩道には頑丈なガードレールが作られている。
そしてよくみると、ガードレールの内側にひっそりと花が飾られていたりする。
わたしがよく通る範囲にも、一カ所、そういう場所があって、毎年春先になると、誰かの手で、半分に切ったペットボトルに花が飾られる。

そこを通る人は、その花がだんだん枯れて、排気ガスにまみれながら腐っていき、いつしか得体の知れない真っ黒な煤が入ったペットボトルだけになって、次の春までそこにそのままぽつんと残されているのを、毎年見届けることになる。

横を通るたびにやりきれない気持ちになるけれど、無視することもできない。はっきりいって汚いけれど、捨ててしまうこともはばかられる。春になり新しい花が活けられても、その花のたどる運命を知っているので切ない。

近くに住んでもう8年になるけど、どんな事故があったのか知らないから、事故はそれよりも前のことだったのだろう。
亡くなったのがいったいどんな人だったのか知るすべもないのに、ただ空しい。
ガードレールが補修された跡はないから、事故は車道側で起きたのだと思われる。なのに歩道の内側を歩く人だけがペットボトルの存在に気づくのだ。

わたしにはあのペットボトルが亡くなった人そのものみたいな感じさえしている。