母校訪問

きょうは、高校時代の恩師に会いに、母校に遊びに行った。
先生に母校で会えるのはたぶん今年度いっぱいなので、行ってみたかった。
今の学校は平日だけなので、同行の友人には有給を取ってもらった。

通っていたのはもう20年も前なのだけど、向かいのコンビニが無くなったり、校舎が耐震補強されたくらいで、一見、時間が止まったみたいに、学校には大きな変化はないようだった。

なのに、昇降口や職員室がどこにあったかとか、もうすっかり忘れていた。
そう、高校時代は、自分で思っているより、ずっと昔のことなのだ。
わたしたちが使っていた離れの棟の教室は、いまは講義室に変わっていた。校内は独特の匂いがしたし、廊下はなぜか狭く感じた。(…そんなに狭く感じるほど太っただろうか。笑)
廊下ですれ違った生徒さんたちはみんなすごく可愛いし優しそうだし、なんだか上品できちんとあいさつしてくれて驚いてしまった。
田舎の公立高校なのにすごい~。昔はもっとガチャガチャしてた気がするけどなあ。

20年の間に他の学校に移ってまた戻って来た先生が意外に多いようで、恩師のほかにもむかしお世話になった先生が何人かいらっしゃって、担任でもないのにわたしのことを覚えていてくださってたりして驚いた。
珍しい名前だからだな、たぶん。

高校時代のことをよく覚えていないように、わたしはもう大学時代のこともあまり覚えてないんだけど、やっぱり高校の先生にとっては大学受験のことは今もリアルな問題なので、自然と、出身大学とか、同級生の誰がどの大学行ったとかいう話になった。
記憶を呼び起こすのはパズルみたいで楽しいけど、今となってはほんとにどうでもいい話だなー。

お土産に、わたしがカバーの絵を描いた本の中から、高校生が主人公の「フライ・バイ・ワイヤ」と「ジンリキシャングリラ」を持って行って、図書室に寄贈させてもらったら、とても喜んでもらえて嬉しかった。

そのまま先生と友人と飲みに行き、結局6時間くらいしゃべり続け、せっかくカメラを持って行ったのに、話に夢中で一枚も撮影しなかったことに帰りの電車に乗ってから気づいた。

先生は本当に数学と人間が好きなのだと、ご本人もそう言ってたし、元生徒から見てもその通りなのだろうとしか思えない。好きなことを仕事にするってよく言うけど、それはたとえば絵描きとか世間的に珍しい職業の人のことだけじゃなくて、いろんな職業においてありうる話なのだよな、と思った。

ま、わたしはひねくれ者なので、あんなにあっけらかんと自分は絵が好きだとは言えないんだけど。。。