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最近のあの子

今日はあの子を近所の団地や公園に連れ出してバシバシ写真撮影。
冬の人が夏の風景の中にいるのも面白いかなあ…と。
でも写真へたくそだからピンぼけとかハレーションとかばっかり。発泡スチロール製で軽いので、すぐ風で倒れそうになるからヒヤヒヤ。

暑さも感じず夢中で撮影していて、はっと気がつくと夏休みの子どもたちに囲まれてた(彼らも携帯で撮影してた)。
思いがけないコミュニケーション。。。
もうすぐあの子にも新しい仲間が出来るよ!

ナイトメア?

ボディ・ペインティングね。やりましたよ。
こりゃあ、なんちゅうか…、たぶんSM疑似体験だよなあ(笑)。
身体に絵を描かれる人はMなんだろうけど、描く人はSなのかな?と思ってたが、実際やってみたら、違った。観客に見られているという意味では、描く人はSと同時にMでもある。
まわりで面白がって見る人たちや、顔をしかめる人たちこそが、Sなのだ。
見るということは、サディスティックというか、暴力的な要素を持っている。
思ったよりも観客がたくさんいたので、けっこう緊張した。お部屋が暑かったし、時間も短かったから、なかなか描きにくかった。

で、描き終わったあと、クリスマス・イブの銀座中央通りの歩行者天国を、上半身裸の「くまさん」といっしょに練り歩いたのだった。
なぜかわたしは人形をかかえて、みちゆく人々に手を振ったりしながら。ティファニーの前で記念撮影してたら、通りすがりの人たちに携帯で撮られたりして、いま思い出すと、まぼろしのようだ…。

そして、展示は無事(いや、無事ではないな、いろいろあった)終わった。たまたま来てくれたお客様に手伝ってもらって(わたしはいつもこんな調子だ)、もたもたしながらもどうにか撤収完了。あっという間だったけど、まさに今年のまとめにふさわしい、めちゃくちゃな展示だった。
こんな忙しい時期においでくださったみなさま、どうもありがとうございました!

今回は人形が好評で、みんな抱きついて写真撮影してくれたりして、うれしかった。
絵の方は、完成してみても、やっぱり人形には負けてたなあ。
たぶん、わたしの中で、これを作りたいというモチベーションというか、必然性のようなものが、絵よりも人形の方に、より強くあったのだと思う。

今回も、また課題がいろいろ見つかったし、次にやりたいことも出てきた。
来年の展示の予定は、今のところ1/11~の「マッチ展」(オーパギャラリー)だけだけど、友人もふえたし、来年もまたいろいろやれると思う。自分でも楽しみだ。

明日、ボディ・ペインティングやります

今日は夕方からギャラリーに顔を出して、立ち話してるうちに、明日、ボディ・ペインティングをやることになりました。
…えーと、念のため、わたしはペイントされる人ではなくてする人です。

今回ご一緒に展示させていただいた綱島ヒロユキさんの、おともだちの、「くまさん」のおなかをキャンバスにして、おえかきします。

みんなもよかったら、みにきてね~
なんだか今週は予想外のことが次々と起こるなあー。うーん、なに描こうかな~。

やっと完成…

夕方ころにやっと完成。やれやれだ。
イラストっていうか、これはほとんど壁画かな。お風呂屋さんの富士山みたいな絵。
ヘタクソだけどインパクトはあると言ってもらった。
今回はインパクトを出すのが目標だったから、まあいいか…。
展示期間はあと三日しかないのだけど、出来上がらないよりは、出来上がって良かった。

シェイプト・キャンバス

19日からの展示にむけ、立体1点と、横幅4.5mほどの絵1点を鋭意制作中。

まず立体について。
立体と言っておいてなんだけど、作っているうちに、これは立体というより、シェイプト・キャンバスに描いた絵じゃないかという気がしてきた。
そういえば夏にMOMAに行ったときに、リチャード・セラの彫刻をみて、曲面に絵を描いてみたいなあ、と思ったんだった。

絵について。とにかく大きな絵なので途方にくれた。
いやいや、小さい絵をいくつか展示するんでも良かったし、大きな絵にすると決めたのはわたしだから、自業自得なのだが。(4.5mの絵なんてとてもじゃないけど運べないので、分割して描きますが)

いつものわたしの絵は、画面が大きくても小さくても、ほとんど線幅が一定で、そのせいで絵が大きくなると人物が小さくなっていた。(細い線で大きな人物を描くと、要素が少なすぎて画面がもたなくて…。)
それで、今回は、太い筆で描くことにした。←単純だけど、意外に難しいのだ。
物理的に、細かく描いてたら間に合わないというのもあるんだけど。

イラレでいったら「線幅も拡大縮小する」にチェックを入れるようなもんだ。
フォトショでいったら、ピクセル数は同じままで拡大するようなもんか?(泣)
筆で描くけど、絵柄的にはいつもパソコンで描いてる方に近くなる予感。
しかし、部屋がせまいよー!5mの壁が欲しい。

鉄の彫刻ワークショップ(2)わたしの居場所

ワークショップの2回目。秋晴れのすばらしい天気。
すてきな森の中にある、府中市美術館に着いたときにはもう作業が始まっていた。鉄を切る工程は、もうびくびくしなくなったので、今日はスイスイできた。

が、そのあとが大変だった。
自分の居場所を作るというテーマだったから、わたしが中にはいれるものにしたい、という単純な考えで、細く切った棒をつないで曲げて大きな輪にしたかったのだが、鉄を溶接するのがなかなかうまく出来なくて、ほとんど先生にやっていただいた。
曲げるのなんか、全く手伝うことすらできず、助手の方たちが4人がかりで試行錯誤してるのをただ眺めるだけだった。
ただの輪ではなくアメーバ型で、しかも横からみても曲がってるようにしたいという無茶苦茶なイメージだけの素人考えの上に、図面もなく行きあたりばったりで、しかもわたしの計算がまちがってたりしたので、作業は混迷をきわめた(笑)

結局時間切れで、とにかく輪を閉じるとこまでで終了になったが、これはこれで満足。
青木野枝先生には「ヘンで面白い」というお言葉をいただきました(←自慢)。

北京五輪のため鉄屑の価格が高騰してるそうで、多少心が揺れたけど、もちろんちゃんと持って帰りましたともさ。
時間の関係で最初の鉄板の2/3くらいしか使えなかったので、思ったより軽く、水平に持てばそんなに運びづらくはなかったが、どうしたって超迷惑。
鉄のでっかい輪っかをかついで、京王線に乗っていたのはわたしです。すいません。
アパートの階段を上るのがいちばん難儀だった。でもどうにか無事に玄関を通過。
帰宅した時点ですでに大臀筋が筋肉痛になっていてびっくりした。
鉄を切るときに、腕を固定するために変てこな体勢をキープしてたせいだ。
しかしこの輪っか、これからいったいどうしたものか。

それにしても、わたしは、そもそも絵を描くときには、自分の居場所を作りたいなんて考えたことはないし絵の中に入りたいとも思わない。
絵の中の人物は、わたしであってわたしではなく、わたしとは単なる「目」なのだ。
でも、居場所というキーワードに関しては、今後ちょっと考えてみたい。

鉄の彫刻ワークショップ(1)

府中市美術館で開かれたワークショップに参加。講師は彫刻家の青木野枝先生。参加者は24名ほど。
青木先生のインタビューを前に読んだことがあったので、ワークショップのチラシを見て、これはぜひ参加したいなあと思った。
わたしはいつも平面をやってるし、絵自体にも遠近感というものがない。
立体の展示を見るたびに、面白いなとは思いながらも、彫刻を作る人はいったい何を考えてるんだろうと不思議だった。

が、先生や、そのお弟子さんたち(助手の方や、多摩美の学生さん)はむしろ、絵の中には自分は入り込めないが、彫刻なら自分のいる空間を作れる、作ることで自由になれる、というふうに感じているらしい。おおー、なるほど、そういうものかと、ポンと膝を打った。
ということで、今日のテーマは「自分の居場所を作る」。…すごいテーマだ!!

まず各自、好きなイメージで、45cm四方、1cmくらいの厚さの鉄板を溶断。
ガスバーナーの火力がすごいし、火花がバチバチ散って、けっこう怖い。慣れれば簡単と言われたがそうもいかず、頭の中が真っ白。でも楽しかった。
順番待ちの時間が長かったので、他の参加者や学生さんたちとおしゃべり。小学校の図工の先生とか、もともと彫金をやってた方とか、主婦とか、中学生とか、陶芸をされてる方とか、心理療法士とか、音楽やってる人とか、いろんな人がいた。
ものを作るのは特別なことではないのだ。