近況

ブログなかなか更新出来ませんが、元気なのでご心配なく。

GEISAIに出展を計画していた立体を作るのはもう明らかに無理なので、先週半ばくらいに断念することを決めた。
すでに買ってしまった発泡スチロールのかたまりやら塗料やら、どかんと部屋を占領しているけど、また機会を作るつもり。
あきらめたらちょっと気が抜けてしまったが、あいかわらず仕事が山積みなので、まずこの山をどうにかしなきゃいかん。
でも、日数はないけど、代わりに何か出展したい。
ゼロから考えなおさないといけないけど。ううう。

錯乱

描いても描いても描き終わらない。なんなんだこりゃどこから順に手を付けていいかわからなくなってきた。あれれー?
あまりに終わらないので、なんだかさぼっているような錯覚におちいりそうになるが、そんなことない、わたしずっと描いてるもん。。。

牛の場所、決定

牛の場所が変わりました。日比谷寄りの端っこになりました。ペニンシュラホテルのエントランス付近仲通沿いの歩道、だそうです。

。。。。。。

ペニンシュラ~!
ほんとかよ~。そんなとこ、一生縁がないと思ってた…。
しかし、、、わたし個人の今回のテーマは、丸の内とか言っちゃってなんだか気取っちゃって、恥ずかしいから、反対に田舎っぽい絵にしよう、なんたってしょせん牛だしね、ってことで、「田んぼ」の絵を描いたんだけど。

…さすが高級ホテル、懐が深いなあ。
どっちかというと大手町の24時間戦ってるビジネスマンの方々が、ちょっと一息つけそうな絵、というのを念頭に置いて描いたのだが、ま、ラグジュアリーな方々に、なごんでもらうのもアリかも。牛のお腹のサインを見たい方はペニンシュラの前で寝っ転がってください(笑)

というわけで、カウパレード、9/5~10/19です。よろしく!

心の闇ドロドロ

絵本の打ち合わせ。
今まで企画を友人Kに一任していたが、それではうまくいかないことがわかったので、わたしもアイデア出しに加わることになった。

ふだん小説の挿絵を描くときは、作家さんからもらった原稿にあわせて描く。
その制約の中で、いろいろ試したり、新しい引き出しを見つけたりするのだが、わたしがストーリーにかかわることはないし、そんなつもりもまったくない。(連載だと、わたしの絵が自然にストーリーに影響することもあるけど)読者にとって絵はおまけだし、基本的に、作家さんのほうが絵描きより断然えらいのだ。

でも、今回は、それと同じつもりでボーッとしていたらいけないのだった。
絵本にもいろんな作り方があるだろうけど、今回の場合は、わたしも、やりたいことをまず前面に出して、作る動機を二人がちゃんと共有しないと、企画自体が動き出さない。

わたしたちは絵本に興味があったわけではなく、子どもにすごく関心があるわけでも、どうしてもやりたいことがあったわけでもないので、これに気づくのに時間がかかった。

文を書く友人Kはもともと親友なので、文と絵の立場が完全に対等なのが面白いところ。
なれ合うってことは二人の性格上あんまりありえないし、そんなゆるいことしてたらまず形にならないだろうと思うが、時々ケンカ腰になったり、鬱になったりして、すでに心の闇がドロドロ出てきている。友だちと仕事するって難しいな…。言いたいこと言えるのはいいのだけど。

友人Kと作る以上、どっかに友人Kの本業とリンクする内容にしたいと思うが、わたしはやりたいイメージをぱっと相手に伝わる言葉で表すのが困難なので、とりあえず絵を描いてみてから考えなきゃいけない。それには時間が必要だ。(絵の題名も、たいてい描いたあとで適当に思いつきでつけているし。)

企画を立てるなんて、いままで考えたこともなかった。
でも、ふたりともいわゆる絵本作家ではないし、絵本に生活がかかっているわけでも、どうしても絵本を作りたいわけでもないから、つまんない企画しか出せなかったら、わざわざそんなものを世に出す必要もない。さらに言えば、たとえ企画が面白くても、わたしが描く理由がなければ、描かない。

うーん、それはプロの仕事のやりかたじゃないと思うが。。。(笑)でも今回はどうやらそういう考え方しないと始まらないみたい。
編集さんがすごく理解のある方なので、それに甘えさせていただいて、あせらずに、時間をかけてゆっくり考えて、後に残るような作品を作りたい。

「オルゴォル」掲載、新たに決定!

きゅうきゅういいながらやっとこさ三分の一まで来た、新聞小説「オルゴォル」、「大分合同新聞」さんで9/11から、鹿児島の「南日本新聞」さんで9/25から、新たに連載されることが決まったそうです。わーわーわー!

わたしは九州には行ったことがないけど、大分と言えば学生時代、大分出身の後輩(今はロンドンでダンサーをしている)が、名物「とり天」を振る舞ってくれた思い出がある。あれは美味しかった。作り方聞いたのに忘れてしまったけど、また食べたいなあ。。。

鹿児島はこの小説の主要な舞台なので、掲載が決まってほんとに良かった。でも地元の方が見ると思うと、嘘描けないな(笑)。
連載終わったら、九州に旅行に行ってみたくなっちゃったー。
ではでは、大分と鹿児島のみなさま、どうぞよろしくお願いします!

牛、完成

わたしの牛は、「ペニンシュラホテル エントランス付近仲通沿いの歩道」に置かれます。
タイトルはだじゃれなので、恥ずかしいからここには書きません。見に行って笑っていただければ(人によっては怒るかもしれないけど)。
お腹のとこにでかでかとサインしてあります。でも寝っ転がらないと見られないので、どうしても見たかったら日比谷の路上で寝っ転がってください。

牛は展示後にチャリティーオークションにかけられます。わたしのような貧乏人がユニセフに寄付できるなんて不思議。しかし、こんなでかいもの買うものずきな人、いるんだろうか?

「カウパレード 東京 in marunouchi 2008」
9/5~10/19、大手町~丸の内~有楽町一帯に展示されます。見にきてね~

来月出る単行本の装幀の打ち合わせの後、最後の牛塗りに行って、いちおう完成させた。
主要部分は丁寧に描いたが、他の部分は近くから見るとちょっとラフ。
ほんとはまだもう少しいじりたいけど、ここから先はわたしの神経症的な部分なので、経験的に言って、やってもやらなくても、おそらく大勢には影響しないだろう。これ以上いじっても、良くなるとは限らないし、時間的にもう無理。。。
でも、絵ってのは、絵描きの神経症の積み重ねだとも思うので、多少心残りではある。
ラフな線でももっと魅力的にみせる技を身につけなければ、という課題が残った。

最初は、お祭りだから楽しく描けばいいや~、なんて思ってたのに、描き始めたら、牛とかなんとか関係なくなって、ついつい本気になっちゃった!
まー、芸能人やら有名人やらも多く出展してる中で、わたしに求められていたと思われる、「無名だけど東京でがんばってる若手画家」の役割は、過不足なく果たせたと思う。

パラレルワールド

金土日も牛塗り作業。

あと1回で完成ってとこで中断して、昨日は自宅でたまった仕事をばりばりやっつけ(でもまだまだ山積み)、今日は調布の東宝日曜大工センターに行っていろいろ買い出し。
テープとか、やすりとか、塗料とか。ついでに熱帯魚用のフィルタも。あとヘルメットなど。これは実用じゃなくて衣裳用(!)。地下足袋は23.0から売っていた。買わなかったけど。
電動工具をほれぼれ眺める。これ使えたらいろいろ世界がひろがるかも。

わたしは昔から物を作るのは好きだったし、ホームセンターをうろうろ見て歩くのも好きだったが、だいたいいつも身近にあるものを利用したり、手芸的な材料や方法で作ったりで、どうもちっちゃくちっちゃくまとめてしまう傾向があった。

プラモデルとか電気工作とか木工とかにはほとんど興味がなかった(今もない)。全く無意識なんだけど、これは、女の子らしかったというべきなのだろうか?
子ども時代にプラモデル作ったりしてたら、今ごろはどこか微妙に違う世界で暮らしてたかもしれないなー。

ケミストリー

牛塗り4回め。「どこでもベープ」をぶらさげて。
ガンガン摂取したコカコーラ・ゼロ(ほんとはペプシ派だけど)は、ほとんどぜんぶ汗になってしまう。いやはや。
うちに帰ってシャワーを浴びるときに、石けんと汗がへんな化学反応をおこしてるのがよくわかって面白い。

お盆に通勤

ゆりかもめのドレスコードにひっかかるんじゃないかってカッコで今日も通勤。
お台場は遠い。うちからだと往復で3時間以上かかる。ふだん自宅で仕事してるから、この時間のロスには非常に腹が立つ。
オリンピック見たい見たい見たいのにー。
でも、ゆりかもめは昼乗るとあのきついカーブで酔うので嫌いだったけど、夜なら平気だとわかった。次から昼は目をつぶって乗ろう。

牛はけっこう複雑な形状で、足の内側やお腹にも描かなきゃいけないので、仰向けに寝っ転がったり、いろんなへんてこな体勢で作業している。
全体的にデザイン的な作風の人が多い感じで、絵を描いてる人は少ない。
そりゃそうだ、牛、でかすぎるし。
わたしももうちょっとシンプルな絵にしたほうが良かったかなあ。こういうとこで頭が悪いんだな、わたしは。
こりゃ、あと3日か4日は通わないと仕上がらないかも。

良いニュース!

「怪異伝説ダレカラキイタ?タタリの学校」の重版決まりました!わーわー!
加藤一さん、あかね書房さん、そしてお買い上げの皆様、どうもありがとうございます!

怪異伝説ダレカラキイタ?〈1〉タタリの学校 (怪異伝説ダレカラキイタ? 1)

  • 作者: 加藤一,岩清水さやか
  • 出版社/メーカー: あかね書房
  • 発売日: 2008/04
  • メディア: 単行本

この臨時収入は、発泡スチロールのかたまりに化けます。そしてその発泡スチロールは来月のGEISAIに出展する作品に化けます。
他の画材、搬入経費も含めると、ちょっとした個展くらいの予算をつぎ込む予定です。1日限りだけど来場者数は個展とは比べ物にならないので、ここはどーんとね!
皆様ぜひぜひ、9/14は東京ビッグサイトに足をお運びください。
でかいから展示後の保管がたいへんすぎるので、今回の作品には値段をつけます。自宅に置いておくより、しかるべき方に買ってもらったほうが状態よく保てると思うので。
でもねー、、、買えるもんなら買ってみてって感じ。なにしろでかいのよ~。

ここのとこ、お盆進行と年末進行がいっぺんに来たみたいな忙しさが続いている。
GEISAI抜きにしたとしてもかなり。。。ていうか、お盆っていつから?
どうにか時間をやりくりして、今日はやっとこさ牛塗り2回め。
でもやっぱり、リキテックスの発色が読めないのが痛い。わたしが使うとなんだか濁った感じの色になっちゃうのだ。いつもの画材の長所を再確認できたのはよかった。
でもリキテックス、使いこなしたいなー。

汗と絵の具まみれになって倉庫の外に出ると、お台場の観覧車がピカピカ光ってた。
まぶしすぎるぜ。。。

ガテン系

前回テレビを見たのはフィギュアスケートの世界選手権だから三月か。
昨晩は、オリンピックの開会式を見るのすごく楽しみにしてたのに、さ、テレビにアンテナつなごっか、と寝室の襖を開けたところで意識が途切れた。

牛塗りで、立ったり座ったりの作業のときには靴がじゃまになるので、裸足になりたいのだけど、なにが落ちてるかわからないしやっぱり危険。
さっき作業着屋さんの前を通りかかって、地下足袋にかなり心をひかれたが、店に入る勇気が出なかった。そんな自分がもどかしい。
しかし、地下足袋ってレディースサイズも売ってるのだろうか。

整体

牛塗りのあと、友達がやっている整体のお店へ。
このところたまりにたまってた凝りやらなんやらをほぐしてもらった。
やっぱり目と頭が疲れてるらしい。あと意外だったのは足。いつも座ってるからノーマークだったのだけど、足が弱ってたんだな…。

整体とかって変に神懸かり的な先生もいるが、わたしは疑り深いのでそういうのはダメ。
友達は悪いところを具体的に説明してくれたり、一緒に考えてくれたりして、なるほどと納得ができるので、わたしには合っていると思う。

閉店後、一緒に飲みに行き、2軒はしご。「日本再生酒場」と「ゆうちゃん」、どちらもいいお店。もうすぐ深川八幡祭りだそうで、飲み屋の話題もお神輿のことで盛り上がった。

彼女はまだ若いけど、勉強熱心だし、なによりも人柄がいいし、お店の将来がほんとに楽しみ。ちょっとうちからは遠いけど、、、わたしも深川に引っ越そうかなあー。

牛はでかいな大きいな~

牛を甘く見ていた。でかい。。。
今日からカウパレードのペイント作業がはじまった。
実物大の牛の像の色塗りを自宅でやるのはまず無理なので、お台場のフジテレビの裏のほうにある広い倉庫で、みんなで一緒に作業するのだ。
うす暗い倉庫に真っ白な牛がずらりと並んだシュールな光景。
倉庫自体も、アメリカと千葉をかけあわせたみたいな風景の中にぽっかりと建っている。まわりをコンテナトラックがぶんぶん走っている。なんでもかんでもとにかく大きい。

わたしは田舎育ちだから家の近所に牛小屋もあったけど、至近距離で牛に接したのは、小学校2年か3年のときに、遠足で行ったマザー牧場で牛の乳しぼり体験をしたときくらい。
そのときも大きいなあと思った記憶はあるが、わたし自身も小さかったから、実際はもう少し小さめなのかなと思ってた。しかし、、、

目の前にした実物大の牛像は、子どものころの記憶通りの巨大さだった。
ぎゃふん。こりゃたいへんなことになった。下描きだけで1日かかっちゃったよー。

わたしはまわりに人がいる状態で絵を描くのは平気なのだが、もう一つ心配だったのは、いつもと絵の具がちがうこと。
わたしはふだん絵の具で描くときはターナーのアクリルガッシュを使っているのだが、今回は、リキテックスが使い放題なのだ。

使い慣れた絵の具を持ち込んでもかまわないということだったけど、願ってもない機会なのでリキテックスを使ってみることにした。
リキテックスは超有名な画材なのだが、わたしは少ししか持ってないし、絵の具って最初に色を揃えるのがたいへんだから、なかなかふだんと別のを試す機会はない。
それにいつも使っている絵の具なら、混ぜたり重ねたりしたときの効果が予測できるけど、絵の具が違うと、その部分でまず試行錯誤しなくてはならない。
でも、今日下絵を描いたかんじだと、まずまず大丈夫そうかな…。
ただちょっと匂いでラリった。

まったく、汗ってのは、なんでベタベタするんだろう?体温冷やすためなら、ベタベタする必要はないんじゃないか!?

コンサートはしご

今日は、まず、パイプオルガンと歌と童話の朗読による子ども向けのコンサート、「おはなしオルガン」(ミューザ川崎シンフォニーホール)へ。おはなしはグリムの「ロバの王子」で、大鹿さんの挿絵がプロジェクターで上映された。
ロバ君のまつげが長くてかわいくて、けなげで、面白かった。広いホールだったのでオペラグラスを持って行って正解だったが、原画も見たかった…。
ずいぶん小さな子どもが多かったけど、意外と子ども向けの演出ではなかったので、もう少し上の年齢で、せっかくの歌や絵を味わえる子のほうが楽しめたかも。

それから大鹿さんと電位療法の無料体験に行った。
ただ治療用の椅子に座ってるだけなんだけど、こってり眠ってしまった。効果はわからず。
でも頭はすっきりしたので銀座のギャラリーをのぞいて歩く。

夜は、原田さんも合流して「いだきしんコンサート」(めぐろパーシモンホール)へ。
ピアノの即興演奏。指の動きとか、怖いようで、なんだかすごいなあと思った。聴き終わったあと、なぜか原田さんの手の指が開きっぱなしで固まってたのが面白かった。
ヒーリング効果については、正直よくわからず。
どうもわたしはそういうものに対する感受性が鈍いというか、たぶんもともと心身ともにすごく健康なんだろうなーと思った。