徹夜でレヴィ・ストロース

オーパ・ギャラリーさんに搬入を終えたあと、駒場アゴラ劇場での「舞台と空間のワークショップ」に参加。講師は舞台美術家の杉山至さん。
今回は、舞台美術というよりパフォーミングアートについて考えるということで、前半はまるで大学の講義みたいだった。
わたしは、肩の力を抜いたとはいえ、徹夜したことには変わりないので、あたまボケーっとなっていたのだけど、テキストは、レヴィ・ストロース。うわあ助けてくれーーーって感じ。

でも後半はスケッチしたり、ちょっとしたパフォーマンスをやったり。やっぱりあたまはよく動かなかったけど、まあ面白かった。それにしてもこんなわけのわからないこと、教える方も大変だろうなあ。

あと、参加者のなかには役者さんも何人かいたのだけど、やっぱり役者さんは身振り手振りがオーバーで、よく目立っていた。人前に出たいって人は、普段からそういうとこあるんだなと改めて思った。

『マッチ展』、搬入

お知らせするのをすっかり忘れてましたが、今日は、「オリジナル燐寸ラベル&マッチ箱アート展 vol.7」の搬入でした。
100人のイラストレーターが思い思いにマッチラベルをデザインする、お祭りみたいな展示です。わたしは今回が初参加になります。

搬入するとき、他の方の作品を見せていただきましたが、すごく面白かった!なにしろ数が多いので、壮観です。
わたしは、いつもの展示のときよりは、すこし肩の力を抜いて描いてみました。ちまちまっと、家内制手工業で、夜なべして生産しました。
正攻法のつもりだったけど、そうでもなかったかなー。

期間が長めですが、即売なので、早めに行かないと売り切れもあるかも。
明後日が初日です。よろしければぜひ足をお運びください。

『オリジナル燐寸ラベル&マッチ箱アート展 vol.7』 表参道 オーパ・ギャラリー
1月11日(金)~28日(月)11:00~19:00(1/17・24(木)休廊、最終日17:00まで)

マッチを考えデザインする、燐寸を彩る100人の小世界。
出展作家/青木美詠子、青山タルト、赤池佳江子、aki、浅羽容子、浅見ハナ、あずみ虫、阿部千香子、Amusium.e、綾幸子、新井美惠子、安藤忠、飯塚亜矢子、イグチトシオ、池田哲夫、伊藤絵里子、伊藤ちづる、伊藤正道、井上コトリ、今井有美、岩清水さやか、うえだしげこ、浦山亜由美、大石和美、大須賀理恵、大竹雄介、大塚直樹、岡田寿、岡田千晶、岡野祥子、おさないまこと、オバタクミ、海谷泰水、加藤休ミ、加藤豊、亀澤裕也、河合美波、カワシマミワコ、川原桂子、川原真由美、神田ゆみこ、木村晴美、くまがいのぞみ、熊本奈津子、久村香織、酒井賢司、坂谷はるか、櫻井乃梨子、ささこともみ、里多里、サトウコウタ、佐藤紀子、三溝美知子、スガミカ、すぎやましょうこ、瀬藤優、曽根愛、高広夏子、竹松勇二、竹本侑樹、田中かおり、田中ひろみ、タムラフキコ、丹下京子、どいはやお、富田和之、droppunch、ナイスケイコ、9square、中井絵津子、中本繁、成瀬修、野見山響子、長谷川あきこ、林・恵子、HITO、HIROMBERRY、古谷充子、先斗ポン太、松本典子、まつやまさとこ、みうらし~まる、三浦由美子、みずうちさとみ、水野真帆、武藤良子、村松葉子、目羅健嗣、茂木沙苗、森脇知子、保光敏将、矢作信雄、山口マオ、山田心平、吉實恵、吉田稔美、芳野、ラジカル鈴木、良知タカユキ.、ワタナベモトム

油抜き日

お正月は、実家でダラダラしてただけなのに、東京に戻ってきたとたん、猛烈な肩こりに襲われた。11月くらいからの疲れが今ごろになって出たんだろう。
仕事しようにも腕に力が入らない。でも、整体に行くのも億劫だったので、昨日は葛根湯(←肩こりにも効く)を飲んで一日中眠ったらだいぶ良くなった。

それにしても実家にいるあいだにまた食べ過ぎて体が重い。
やらなきゃならないことがいろいろあるので、去年みたいに断食はできないけど、今日から何日間かはおかゆ食にして油抜きしようっと…。

円卓

クレイジーケンバンドの歌を思い出しながら東横線に乗って元町・中華街へ。
今日は、大学時代の友人たちと、横浜中華街「菜香」で円卓。
好きなものを適当に頼んでお腹いっぱいになって、その後もお茶を飲みながら、何時間もだらだらとおしゃべりしていたのに、お酒を飲まなかったら、ひとりあたり2500円ですんでびっくり。

お土産にお気に入りの中華パイをたくさん買い込んだ。なつめは苦手なんだけど、なつめ餡は大好きなのが不思議~。

そして、関帝廟で商売繁盛をきっちり祈願してきたのであった。

後厄祓い

今日は、高校時代の友人たちと千葉神社でお祓いをしてもらった。
お遍路さんみたいな、ちゃんちゃんこ的なものを着て、頭を下げて、束帯姿の神主さんがうなるように名前を呼んでくれるのを神妙に聞いた。
千葉神社は、去年お護摩をしてもらった川崎大師みたいには混んでないので、待ち時間はゆったりしたロビーでまったりできた。お寺や神社でやりかたとかいろいろ違うのが面白かった。
去年も良い年になったし、今年もこれでばっちりかなー。

友人Bちゃんに、フィギュアスケートの選手の応援用の横断幕制作を頼まれた。日本の選手の応援じゃないんだけど。
Bちゃんは世界選手権を見にスウェーデンまで行くんだそうな。なので、横断幕、もしかしたら世界中に放映されるかも(笑)
わたしもフィギュアスケートは好きで、前はCS放送も全部チェックしてたけど、トリノ五輪後はなんとなく気が済んでしまって、最近は全然見てない。
でも今年の世界選手権は録画しなくちゃ~。

オリオン大星雲

昨日の夜、実家に着いてタクシーを降りたら、空の星がさえざえと明るくて、オリオン大星雲がいまだに肉眼で見えるのを確認した。
わたしの視力が落ちてないのもあるし、東京の夜空に慣れたせいもあるけれど、実家に住んでいたころよりも、地元の空は、暗くなったような気がする。
大晦日だったからなのかなあ。

でも、近所のスーパーもつぶれたし、バスの本数も減った。
空がきれいなのはすばらしいことだけど、ちょっとさみしくもある…。

こいつは春から縁起がいいね

お正月は、すばらしく良いお天気。まぶしすぎるような空だった。朝はおせちを食べて、腹ごなしに父と散歩に出かけ、近所のお寺に初詣。
けっこう由緒あるお寺なのだけど、参拝客は少ない。鐘もつき放題だったので、道成寺ごっこなんかしてみたり、のんびり。

おみくじは「吉」。でも、悪事を改めないと大凶とも書いてあった。悪事ってなに?夜更かし?食べ過ぎ?運動不足?それとも年賀状まだ出してないこと?
思い当たるフシがこまかくいろいろとあるが…。

午後からは、大切なお客様があったので、家族みんなでソワソワ。でもまあ、どうにか首尾よくいったのではないかな。
こいつは春から縁起がいいね。どうか良い年になりますように。

今年の抱負は、「もっと、目立ちたがりやになること」にした。
それと、たまには人を喜ばせてみたいと思う。媚びるのではなくて、心から。

ホームページ、リニューアルしました

ホームページのデザインを2年半ぶりに見直しました。
いつのまにかページがけっこう増えてたので、思ったよりたいへんでした。
ほんとは明日の元日にリニューアルオープンといきたいところでしたが、今晩から3日くらいまで帰省するので…(大晦日の外房線はすいてて寒いです)。

全体のつくりや内容はほとんど変わってないですが、リンクをわかりやすくしたのと、文字はなるべく画像を使わずテキスト表示にしてみました。携帯で見てる人のためにはそのほうがいいかなーなんて。
それに、なんでだか外国からもアクセスがあるので、とりあえずテキストにしとけば、よくわかんないけどグーグルとかが誰でも読めるようにしてくれるかなと(他力本願)。
あと、トップページの絵を気が向いた時に差し替えられるようにしてみました。気が向かなかったらずっとこのままですけどね。

で、記念に、へんてこな壁紙のフリー素材を、なんとなんと14種類もアップしました。こういう繰り返し模様を描くのって大好き。
なんというか、ウザ可愛いです。デスクトップに、おひとつ、いかがですか?

年賀状は、今年も遅れます。
ホームページと年賀状とどっちを優先するべきだったのでしょうか。
やっぱ年賀状かなあ~、っていうか両方だよね。ハイどうもすみません。
ではでは、みなさまの2008年が素敵な年でありますように!

ネズミのイラスト

ところで、今ごろ年賀状用の絵を描いている(ええ、遅いですとも)。

たまには動物でも描いてみようかと、ネズミの絵に挑戦したけど、ネズミのイラストって、リアルに描くとネズミに見えない。
小さいという特性はネズミだけを描いた場合には表現しにくい。
犬とか猫とかに比べても、ネズミは身近ではないからなのか、気持ちが悪いからなのか、ネズミの図柄はものすごく記号化されている。
ネズミの耳はあんなに大きくないし、鼻も黒くないのが多い。図柄が勝手に一人歩きしている。ミッキーマウスのせいもあるのかな?
こうやって象形文字は出来てきたのだろうか。絵と文字はやっぱり近いんだな。
でも、いろんな絵描きがそれぞれ好きなように描いたいろんなネズミの絵を見て、「これはネズミの絵だ」とぱっと判別できるのってすごいことだなあと思う。
ポイントは、しっぽかな…。

2007年はいい年だった

こないだの展示が終わった時点で、2007年は終了したような気がしていて、つい、今年の出来事を「去年…」とか言ってしまう。

今年は、始まって早々、いくつかの連載がほぼ同時に終わってしまった。
これはフリーランスにとって最も恐ろしい事態で、すごくヒマになってしまった。
その時点でどっかに売り込みにでも行くべきだったのだけど、ちょうど、疲れて、いろんな迷いを感じていた時だったので、今年は好きなことをして遊びながらいろいろ考える年にすることにした。それで、あちこち出歩いたり、たくさん展示をしたりしてフラフラ楽しくすごした。

わたしは原画の販売をしないから、ほとんど何のもうけもなく、完全に道楽。
でも、そんな道楽でも、それなりに種まきになったのかどうか、来年一年間は生き延びられることが、どうやら、ほぼ確定したのでひと安心。
カサ地蔵がモチを運んできた、これで年を越せるぞ!みたいなね。

少なくとも、来年2月から半年くらいは、かなり忙しくなりそう。
忙しいのはいいことだけど、心がすさまないようにしたい。
ほんとうに、楽しんで描くことを忘れちゃいけないなと、心から思った1年だった。
あー、忙しくなる前にやっておきたいことがたくさんあるなあ!

生命のダンス

今日は、国立西洋美術館に「ムンク展」を見に行った。
なんかもう、ビリビリ震えが来た。

わたしは、ムンクは、嫌いだ嫌いだと思ってたけど、やっぱり、好きみたい。というか、マチスよりもゴッホよりも、とにかくムンクが大好きみたい。
ムンクの絵がお部屋に飾ってあったらイヤだけど、でも、好きなものは好き。

展示の前に見たら影響されてしまうと思って、今ごろ見に行ったのだけど、影響された方が良かったかもしれないなあ。
でも、いろいろ描いたあとだから、こんなに心に染み込むのかも。
不安とか、絶望とか、愛とか、全部ひっくるめて、とにかく感情が揺さぶられる絵。
生命力を充填してもらった感じ。
ああ…、なんか…、もっとがんばろう。

帰りに、また画材を物色。油絵もいいなあ~なんて。

ナイトメア?

ボディ・ペインティングね。やりましたよ。
こりゃあ、なんちゅうか…、たぶんSM疑似体験だよなあ(笑)。
身体に絵を描かれる人はMなんだろうけど、描く人はSなのかな?と思ってたが、実際やってみたら、違った。観客に見られているという意味では、描く人はSと同時にMでもある。
まわりで面白がって見る人たちや、顔をしかめる人たちこそが、Sなのだ。
見るということは、サディスティックというか、暴力的な要素を持っている。
思ったよりも観客がたくさんいたので、けっこう緊張した。お部屋が暑かったし、時間も短かったから、なかなか描きにくかった。

で、描き終わったあと、クリスマス・イブの銀座中央通りの歩行者天国を、上半身裸の「くまさん」といっしょに練り歩いたのだった。
なぜかわたしは人形をかかえて、みちゆく人々に手を振ったりしながら。ティファニーの前で記念撮影してたら、通りすがりの人たちに携帯で撮られたりして、いま思い出すと、まぼろしのようだ…。

そして、展示は無事(いや、無事ではないな、いろいろあった)終わった。たまたま来てくれたお客様に手伝ってもらって(わたしはいつもこんな調子だ)、もたもたしながらもどうにか撤収完了。あっという間だったけど、まさに今年のまとめにふさわしい、めちゃくちゃな展示だった。
こんな忙しい時期においでくださったみなさま、どうもありがとうございました!

今回は人形が好評で、みんな抱きついて写真撮影してくれたりして、うれしかった。
絵の方は、完成してみても、やっぱり人形には負けてたなあ。
たぶん、わたしの中で、これを作りたいというモチベーションというか、必然性のようなものが、絵よりも人形の方に、より強くあったのだと思う。

今回も、また課題がいろいろ見つかったし、次にやりたいことも出てきた。
来年の展示の予定は、今のところ1/11~の「マッチ展」(オーパギャラリー)だけだけど、友人もふえたし、来年もまたいろいろやれると思う。自分でも楽しみだ。

明日、ボディ・ペインティングやります

今日は夕方からギャラリーに顔を出して、立ち話してるうちに、明日、ボディ・ペインティングをやることになりました。
…えーと、念のため、わたしはペイントされる人ではなくてする人です。

今回ご一緒に展示させていただいた綱島ヒロユキさんの、おともだちの、「くまさん」のおなかをキャンバスにして、おえかきします。

みんなもよかったら、みにきてね~
なんだか今週は予想外のことが次々と起こるなあー。うーん、なに描こうかな~。

不夜城と成城のあいだ

昨晩は、飲みに連れてってもらって、歌舞伎町の会員制スナックでオヤジに囲まれて演歌なんか歌っちゃったりして、かなり飲んだのだけど、終電で帰ってバッタリ寝たら、今朝は二日酔いもなくスッキリ目が覚めた。

そして、大鹿知子さんのお絵描き教室に初参加。紹介制で、ひっそり開かれている教室なので、詳しいことは書かないけど、絵がうまくなることが目的ではなく、生徒さんたちもいろんな職業で、左手で描いたり、目を使わずに描いたり、すごく面白かった。
それに静かでゆったりした時間は、とても心地よかった。

それから、大鹿さんのお友達のホーム・パーティにおじゃました。
成城学園前の、いかにもハイソなデザイナーズマンションで。
15人もの集まりだったのだが、みなさん素敵な方たちで、楽しかった。
1歩進むたびに、立ち止まって考え込まずにいられない人たちなのだと思う。
いきなり抽象的な会話をはじめてしまうような、生きづらそうなタイプ。わたしはそういうのはもちろん全然アリなわけだけど。ハイソとかなんとかは関係なく、ご同類は、居るとこには居るのだな…。

歌舞伎町も成城も、わたしには場違いなのだけど。