魔法の手 ロッカクアヤコ作品展/千葉みなと散歩

千葉県立美術館で開催中のロッカクアヤコ展を見にいく。
建物の構造上、千葉県ゆかりの画家やバルビゾン派の重厚な西洋美術コレクションの展示室を通りぬけないと目当ての展示にたどりつけない。別にいいんだけどあまりにもジャンルが違いすぎて戸惑う。

ロッカクアヤコさんの展示はとてもパワフルで素晴らしかった。小さい作品しか見たことがなかったので、今回たくさん見られて良かった。これだけの数を、ほぼ全部今年になってから描いているのか。。。でも勢いで描いているように見えて、ていねいで完成度が高い。
最近の自分は守りに入ってるなあと身につまされた。

その展示を抜けると、また全くジャンルが変わって、今度は千葉県高等学校総合文化祭の作品展だった。高校美術部の生徒の作品が高校ごとに展示されていた。
贔屓目なしに、自分の母校の美術部が一番青春らしいパワーがあって、しかも良くまとまっていたので驚いた。
千葉県じゅうの美術が得意な高校生が集まってるわけだから、何人か有望そうな人もいた。でもどうしても全体に学校臭くて古い感じがある。もっと今の若者にしか描けない時代を映した作品を見たかったけど、高校生だとむしろまだ若すぎるのかな?

美術館は千葉市の港湾地区にあって、すぐ裏手は大きな倉庫やコンテナが立ち並ぶハードな場所だ。海が見たくなって歩いていったが、フェンスに囲まれていてなかなか近寄れなかった。広くてまっすぐな道が延々と続いていて遠近感が狂う。とぼとぼと歩いていると、なんだか旅人になったような気分になった。
公園の近くまで来てようやく海を見ることができた。けっこうな数の釣り人たちが気持ちよさそうに釣り糸を投げていた。

ポートタワーの公園の人工浜で、焼きそばパンとコーヒー牛乳で一服。
夏に来た時はアオコだらけだったけど、今は匂いもなくきれいで穏やかな海だった。