8/11の読売新聞、読書委員が選ぶ「夏休みの1冊」のコーナーに掲載された挿絵です。
テーマは「語り合いたくなる本」。
帰郷のおり、旧友・知人らと話の肴に語り合えるような本をイメージして、というご依頼でした。そんな素敵で知的なシチュエーション、現実にあるんだろうか?
最初は、久々に帰省した人たちが、地元の旧友(高校の文芸部の同期)が経営してるバーで語り合っている(会話には入らずに脇でギターかなんか爪弾いてる友人もいる。そいつは文芸部時代はもっぱらイラストを描いていた)という絵を想像したのですが、それだと田舎の景色を描き込めないので「帰郷」の感じを表現するのがむずかしい。
考えたあげく、地元の友人の家に集っている、または古民家風の料理屋の座敷で同窓会している、というイメージでまとめました。
話の肴は「本」なので、必ずしもお酒を描き込む必要はないのだけど、でもこういうときってやっぱり飲んでるような気がするなあ。
(去年も同じコーナーに挿絵を描いていて、テーマは「旅行かばんに、この1冊」でした。→夏の1冊)