お出かけ」カテゴリーアーカイブ

名和晃平展/吉田稔美展

3ヶ月ぶりに東京に出た。
コロナがまた急拡大する中、おそるおそる行ったのだけど、街の感じは思ってたよりふつうで拍子抜け。地下鉄の乗り換えを2回も間違えたのには自分でも驚いたけど、、、やっぱり都会は華やかで、気分が上がる。

まず表参道のGYRE GALLERYの名和晃平展「Oracle」へ。いろんなテクノロジーを駆使した作品。平面作品も良かったけど、でもやっぱりトレードマークの透明球体PixCellの彫刻の強度は凄すぎた。適当に写真撮ってもなんとなく絵になってしまうほどの強さ。

そしてギャラリーハウスマヤで開催中の吉田稔美さんの個展『ピープショー のぞきからくり展』へ。ピープショーは絵がレイヤー状に重ねられていて、小さなのぞき穴から見ると立体的に見えるおもちゃ。手のひらサイズの小さな作品だけでなく、中に人間が入れる大きな作品も展示されていた。
専門書を出版されたほどの、吉田さんのピープショーへの愛と、研究の深さに感嘆。ご自分の作品だけではなく、ピープショー関連の資料がたくさん用意されていて、先人たちのアナログ3Dへの情熱と工夫の積み重ねの歴史を垣間見ることができた。
たわいない遊びのようでいて、生半可な気持ちで手出しすることはできないなと思わされる。

魔法の手 ロッカクアヤコ作品展/千葉みなと散歩

千葉県立美術館で開催中のロッカクアヤコ展を見にいく。
建物の構造上、千葉県ゆかりの画家やバルビゾン派の重厚な西洋美術コレクションの展示室を通りぬけないと目当ての展示にたどりつけない。別にいいんだけどあまりにもジャンルが違いすぎて戸惑う。

ロッカクアヤコさんの展示はとてもパワフルで素晴らしかった。小さい作品しか見たことがなかったので、今回たくさん見られて良かった。これだけの数を、ほぼ全部今年になってから描いているのか。。。でも勢いで描いているように見えて、ていねいで完成度が高い。
最近の自分は守りに入ってるなあと身につまされた。

その展示を抜けると、また全くジャンルが変わって、今度は千葉県高等学校総合文化祭の作品展だった。高校美術部の生徒の作品が高校ごとに展示されていた。
贔屓目なしに、自分の母校の美術部が一番青春らしいパワーがあって、しかも良くまとまっていたので驚いた。
千葉県じゅうの美術が得意な高校生が集まってるわけだから、何人か有望そうな人もいた。でもどうしても全体に学校臭くて古い感じがある。もっと今の若者にしか描けない時代を映した作品を見たかったけど、高校生だとむしろまだ若すぎるのかな?

美術館は千葉市の港湾地区にあって、すぐ裏手は大きな倉庫やコンテナが立ち並ぶハードな場所だ。海が見たくなって歩いていったが、フェンスに囲まれていてなかなか近寄れなかった。広くてまっすぐな道が延々と続いていて遠近感が狂う。とぼとぼと歩いていると、なんだか旅人になったような気分になった。
公園の近くまで来てようやく海を見ることができた。けっこうな数の釣り人たちが気持ちよさそうに釣り糸を投げていた。

ポートタワーの公園の人工浜で、焼きそばパンとコーヒー牛乳で一服。
夏に来た時はアオコだらけだったけど、今は匂いもなくきれいで穏やかな海だった。

幸せな日

妹一家のお祝い事に、カメラ係として同席。
みんなで一緒にお参りに行き、その後お寿司をご馳走になった。
天気も良く、とても気持ち良かった。
ゲームをしたり、野球ごっこをしたり、
手土産のアイスクリームも喜んでくれたし、完璧な1日だった。
わたしも幸せな気持ちになった。

アンデルセン公園

久々の晴れ。再びアンデルセン公園へ、7月に作った陶芸の作品の引き取りに行った。作品の引換券があれば、なんと入場券なしで入れる(なんてお得なんだ…!)

焼く前はこんな感じ。乾燥&焼きはスタッフにお任せ。1.5時間くらいで作ったから、まあこんなものか。お皿の縁とかもう少しきれいに磨きたかったな(茶色の焼き色が入らなければもっと良かったな〜)。

前回来たときは陶芸と染色の体験だけで時間切れで散策できなかったが、今回はのんびりと園内を一周した。地形に高低差があってとても景色がいい。ハロウィンの装飾と、いたるところに植えられた花々が見事だった。前回はほとんどお客さんがいなかったけど、きょうは遠足の幼稚園児がたくさんいたりして、平日のわりに賑わっていた。

ショップやレストランは素朴で商売っ気が無い。でも、ソフトクリーム¥300が本格的でなかなか美味しかった。
お昼はデンマークランチ¥900というのを食べた。北欧料理って初めてだったけど、どうやらオープンサンドが名物らしい(ショップに置いてあった、北欧レシピの本に載っていた)。ブルーベリージャムが添えられていたので、サンド(具はサーモンとエビとチーズ)にのっけて食べてみた。美味しかったけど正解だったかどうかは謎。でも他にジャムを合わせそうなものって。。。ミートボールじゃないよね? ミートボールはかなりのボリュームで、お腹いっぱいになった。
とても気持ちよい1日だった。

性差(ジェンダー)の日本史展

佐倉の歴史民俗博物館の企画展「性差の日本史」を見に行った。
埴輪の並び方から当時のジェンダーの情報を読み取ることができるのには驚いた。そういう目でいろんな資料を見ると、気が付かなかったことがどんどん見えてくる。
資料も多かったけどそれ以上に説明文の内容が濃くて、時間が足りず読みきれなかったのが残念。

古代には女性の王や官僚も当たり前だった一方、売春は職業としては成立していなかった。しかし、時代が進んで文明が発達していくにつれ、逆に女性の社会的地位は徐々に下がっていく。
ひらがなが女の文字とされていたり、御簾で顔を隠したりしていた平安時代はもっと抑圧されていたイメージだったが、女房という役職は女性官僚だと書いてあった。そうか紫式部も清少納言も官僚だったのか。江戸時代には家と政治が結びついていたから大奥の女性も政治活動をしていた。しかし明治以降はほぼ排除されてしまう。
でも明治ってたかだか150年くらい前のことなので、明治以降のほうが異常なんだなということもわかる。

ジェンダーというのは時代によってこんなに変わるものなのだと思うと、そんな実体のないものに自分という人間の生き方が左右されるのは馬鹿らしくなる。

売買春についての資料もまとめられていた。国内でこんな非人道的なことしてたんだから、外国との戦争の時なんかもっとひどかったんだろうなと容易に類推できる。
戦争と売春には強い関係がある。でも戦争がなくても売春もレイプも無くならない。

今回の展示は日本史のみだったけど、仏教がインド〜中国朝鮮経由で伝来したり、明治政府が欧米を模倣した、その同時代の外国のジェンダー観も合わせて知りたいと思った。
たとえば仏教の、女は罪深いから成仏できないという考えは、どういう理由で始まったんだろう。

今までの歴史は「強い」男性中心に編まれてきたわけだけど、この展示は歴史の表に出てこなかった女性というジェンダー中心の視点からだった。歴史の影に隠れた「弱い」男性や、性的マイノリティ視点の歴史というのも知りたいと思った。


小籠包

妹と二人でランチ。妹が好きな小籠包屋さんへ。
1年半も前から行こうって言ってたのに、なかなか行けなかった。
最近話題のGo To Eatの対象のお店ではなかったけど(Go To Eatのお店は飲み屋とかチェーン店ばかりで、行ってみたいと思える店が少ない)、けっこう賑わっていた。
わたしは猫舌だし、それほど小籠包が好きなわけではないのだが、久しぶりに食べてみたら、ほどよい温度で、でもジューシィで、すごく美味しかった。
それから、少しデパートをぶらぶら。わたしはともかく、妹はたまには息抜きしたほうがいいと思うので、行けてよかったんじゃないかな。

子供たちにはなごみの米屋の「なごみるく」をお土産に持っていった。
「博多通りもん」にほぼほぼそっくりのお菓子。通りもんほどの強烈さはなく、やや大ぶりで、皮の食感が少し違うのと、微妙に塩気が多いような気はする(食べ比べたわけじゃないが)けど、まあ美味しい。
お取り寄せしたり九州物産展に行ったりしなくても千葉で買えるのはありがたい。
思った通り、子供たちかなり気に入ったみたい。

宮島達男クロニクル1995-2020

リニューアルしたばかりの千葉市美術館に、宮島達男展を見に行った。
今回はクロニクルということで90年代から現代までの作品をまとめて見られる。
宮島達男というと、昔見た、青色LEDの数字が壁一面に点滅する「MEGA DEATH」という作品のインパクトがあまりにも強すぎたのだけど、今回の展示は小さい作品も多く、かなり繊細な印象だった。
こういうものなのだと受け入れてしまっていたが、LEDの作品のあの青白い光は、当時の最新テクノロジーを使っていたのだな。
柿の木プロジェクトなど、今までよく知らなかった、社会的な作品も見ることができた。
でもやっぱり、たくさんの人間の生命を意識させる、デジタル数字の作品が一番おもしろい。

パソコンで自分の写真を撮影し、死ぬ日にちを自分で決めて(100歳にした)入力して、顔の上に死までの秒数を表示させるコーナーもあった。次の人が撮影するまで壁に映し出されたままになるという笑 空いていたので堂々と楽しめた。

そのあと、一緒に行った友人に教えて貰ったお店でランチ。
美味しかった! とくに前菜プレートが。しかもリーズナブル。
デザートのクレームブリュレが素敵すぎて思わず写真を撮ってしまった。
レストランで料理の写真を撮るのはあまり好きではないのだが。。。
千葉にもこんないいお店があるんだなー。

ヨコハマトリエンナーレ2020 AFTERGLOW―光の破片をつかまえる/バンクシー展 天才か反逆者か

新橋に用事があり、11時頃には終わったので、そのまま桜木町に移動。横浜トリエンナーレへ。
チケットは時間指定の予約制なので、移動しながらスマホで買おうとしたら、クレジットカードの合言葉を忘れていた。慌てているうちに横浜美術館に着いてしまい、入り口前でアワアワしていたら、係員の方が窓口でも買えると教えてくれて、事なきを得た。
横トリ、今年開催できたこと自体に驚いたけど、規模は少し小さめだった印象。映像が多かったからか、ぱっと見でワクワクするような作品は少なかった。わたしは映像の展示を見るのが苦手なのだ(ある一定の時間その場にいなければいけないのがどうにも苦痛)。
全体的にシリアスな雰囲気で、社会問題がテーマの繊細な作品が多かった。ひとつひとつにポエムみたいな解説文が掲示されていたが、これは正直あまりよくわからなかった。
挨拶文に、今回のテーマのひとつである『毒との共存」が、偶然、コロナ禍の世相に合っていた、と書かれていたが、それはちょっとこじつけのような気もする。
一番好きだったのは、入り口を入ってすぐのところにあった、ニック・ケイヴ(アメリカ)の《回転する森》。わたしはカラフルな何かが天井からいっぱいぶら下がってるタイプの展示に弱いのだ。
他に気になったのはレボハング・ハンイェ(南ア)の段ボールを使ったインスタレーション、エリアス・シメ(エチオピア)の電子基板などを使って構成した作品など。
日本郵船歴史博物館の会場は、月曜は休館日だった。

***

それから横浜駅前アソビルの「バンクシー展」へ移動した。
こちらのチケットも時間指定の予約制だったが、カードの合言葉を入力しなくてもスマホで買えた(なんで?)。
会場は美術館ではなくて、なんとも俗っぽい雰囲気の展覧会だった。ストリートアートの展示には合っているのかもしれない。
スマホで見る解説の文章がないと理解するのが難しかったけど、とにかく遊び心というか茶目っ気たっぷりで、爽快感があり、面白かった。
バンクシーというと社会問題があれば片っ端から首をつっこんでいくアーティストというイメージだった。でも発言したがりの人は世の中にはたくさんいる。特にバンクシーがこれだけ支持されるということは、作品に込められたメッセージに強い説得力があるということだ。覆面や、いろんな仕掛けや謎めいた演出に注目しがちだけど、作品自体もとても洗練されて美しいのだということもよくわかった。
作品数が多く、とても見ごたえがあった。解説文のボリュームがありすぎてスマホの電池がなくなった。わたしもへとへとになった。

アンデルセン公園

船橋のアンデルセン公園に遊びに行った。
とても人気があるらしいことは知っていたけど、交通の便が悪いので行ったことがなかった。友人が公園内の子ども美術館で働くことになったので初めて行ってみることにした。
今年はまだ夏休みに入っていないので、子どもの姿は全くなく、閑散としていた。
とても広い公園で、楽しそうな施設がいっぱいあるようだけど、脇目もふらず子ども美術館に直行。藍染めと陶芸のプログラムを体験した。

藍染めは、輪ゴムで布を縛って絞り染めにする。
素材はいくつかのアイテム(手提げ、ストールなど)の中から、Tシャツを選んだ。
絞り方にもいろいろあって、6種類ほど、丁寧に教えていただいた。どれもやってみたかったけど、わたしは「アンモナイト」という絞り方で、全面に5個くらい配置することにした。布をつまんで渦巻きを作り、輪ゴムで縛ると、藁人形みたいな形になった。
ゴム手袋を2枚重ねで装着して、蛍光グリーンの妖しげな液体にTシャツつっこみ、8分くらい揉み揉みする。
それからいくつかの薬品(酢酸?)に浸したり、余分な色を水で洗い流したりするときれいな藍色になる。輪ゴムを外すと、思ったよりいい感じに模様ができていて感動した。

染めのアトリエの脇の物干し場で濡れたTシャツを乾かしつつ、陶芸のアトリエに移動。
陶芸は、夏らしく涼しげなガラスをのせたお皿を作るプログラム。
水面に睡蓮が浮かぶデザインにしてみた。
うちの睡蓮は、長梅雨のあいだに葉っぱが溶けてしまって、今年も咲かなかったけど。。。
つい集中してしまって時間の経つのを忘れた。
焼くのはお任せで、秋になったらまた受け取りに行く予定。
砕きガラスがうまい具合にグラデーションになってくれるといいなあ。

プログラムは各1.5時間くらいで、藍染め(Tシャツ)は1000円、陶芸は800円(ほとんど材料費なんじゃないかなあ)。よく練られたプログラムで、材料とか全部そろってるから、手ぶらで行っても誰でも気楽に挑戦できる。
子ども美術館だけど、大人もめちゃ楽しい。
夢中になりすぎて、帰るときにはヘトヘトになっていた。

会食

仕事で知り合った仲間と3人で、お疲れさまの会食。
できるだけ用心して、若者があまり来なそうな、某中華レストランで円卓を囲むことに。
狙い通り、もともと広い店内はとても空いていた。土曜日なのに。
食べるのに時間のかかりそうなランチコースは避けて、牛肉とセロリのあんかけ焼きそば(美味しかった!)をそそくさと飲みこみ、あとはマスクをしてゆっくり歓談。空いてるので遠慮なくのんびりできた。
家族以外と食事するなんていつぶりだろう。
この数ヶ月たまっていたいろんなことを話せてスッキリした。

ピーター・ドイグ展

国立近代美術館で2月末に始まっていたピーター・ドイグ展、期間限定の割引券を購入していたのが、開始直後にコロナで休館になってしまった。会期が6月中旬までだったので、間に合うかどうかやきもきしていたが、宣言開け後、秋まで延長になり、割引券も会期中いつでもOKになった。本当に見たかったのでありがたかった。
都内に出るのは4ヶ月ぶりだった。19日からやっと東京と往来できるようになったが、また感染者も増えてきているし、いつ行けなくなるかわからない。美術館のためだけに出かけるのは憚られるけど、別の用事もあったのでこれ幸いと立ち寄った。

まず、入館時に非接触式の体温計で検温。
入館は予約制となり、人数制限している(前売り券を持っている人はいつでも入れる)。おかげでゆったりと見ることができたし、薀蓄を語るおじさんとか、関係ないおしゃべりするおばさんとかがいなくて、とても快適だった。

美術館閉館中に、展示会場の3DVR映像が公開されていたけど、やっぱり現物は全く違った。絵の具の手触り、盛り上がりの陰影、色の反射、モノとしての迫力。その奥に透けて感じられる、作り手の存在感。
久しぶりに良いものを鑑賞することができて、自分がとても飢えていたことに気がついた。
ずっと家にこもっていても、いつもと同じだし、ネット上に面白いことがたくさんあるし、東京に行かなくてもそんなに困らないなあと思っていた。
でも、知らないうちにだんだん何かエネルギーのようなものが減ってきていたようだ。

コロナ禍で、会いたい人に会いたい時に会えること、行きたい場所に行きたい時に行けることのありがたさを改めて感じたけど、それと同じくらい、ときどき素晴らしい作品に触れ、エネルギーをチャージするのって本当に大切なことなんだ。

横浜でやってるバンクシー展も見たいな。。。

メスキータ展

佐倉市立美術館で開催中のメスキータ展(東京ステーションギャラリーからの巡回)を見に行った。
京成佐倉駅前はかなり地味だけど、昔は城下町だったらしく、少し歩くと風情ありげなお店やオシャレっぽいパン屋さんなどが点在していた。

メスキータはオランダのユダヤ系アーティストで、美術学校でエッシャーを指導し、最期はアウシュヴィッツで亡くなった。
白黒の木版画が素晴らしかった。特に線のリズムによる立体感や陰影などの表現は、こんなやりかたもあるのかと思った。同じ作品を試し刷りしてはまた彫るのを繰り返す、別の版がたくさん展示されていたのも面白かった。
チラシのビジュアルのインパクトが強すぎて、なにかのプロパガンダかと思ってしまうがそんなことはなく、この作品もただの自画像で、会場で見ればそれほどきつくなかった。

絵本フェア/るるる★なべ

以前個展をさせていただいた、渋谷の大盛堂書店さんで開催中の絵本フェアに、マトリョーシカもこんにちはしてました。
個展のとき(2011年の暮れだから、なんと8年前!)と同じ、三階のイベントスペース。なつかしいなぁ。。。

渋谷から東横線に乗り、「るるる★られる」カンパニーの忘年会に参加するため、久しぶりに横浜へ。
場所は美術&映像作家ドゥイさんが運営されている造形教室。昭和レトロなクリーニング屋さんの店舗を改造した建物で、あちこちに子供の作品やら謎の材料やらが置かれ、なんとも居心地のいいところだった。

鍋も美味しかったし、みんなでたこ焼きをクルクルするのも楽しかった。たこ焼きと言ってもタコは入っていなくて、お餅とかチーズとか納豆とか入れたり、粉もそば粉を使ったりと、かなり自由。焼いてるうちにだんだんエスカレートしてチョコレートとキャベツを混ぜたり、イチゴやミカンを突っ込んだりしていたけど(自由人の集まりなので、みんな面白がって誰も止めようとしない)意外に美味しく食べられた。
今回使った電気たこ焼き器は2000円くらいのものだそう。素人でもきれいに作れたし、焼きたてはカリッとしていていい感じだった。たこ焼き器欲しいな。。。

ギターを弾いたり、そこらへんにある不思議な楽器をかき鳴らしたり、適当に歌ったり踊ったり。とても幸せな会だった。

厩火事/常時裏

日本橋丸善で大鹿さんと待ち合わせて、有名なおでん屋「お多幸」で軽く食事。
お醤油で真っ黒なビジュアルと、見た目通りの甘辛い味付けのおでんにはびっくりした。江戸っ子の大鹿さんも、この味には驚いていた。かなりしょっぱいのでお酒を飲みたかったけど観劇前なので我慢。
この店の名物「とうめし」(お豆腐のおでんを乗せたご飯)はとても美味しかった。

きょうの目的は、韓国プロジェクトの頃からお世話になっている宋さんがプロデュースされた「劇と暮らしプロジェクト」のお芝居を観ること。
会場の日本橋ホールは、オフィスビルの9階にある会議室みたいな小綺麗な空間で、いかにも演劇と縁のなさそうな場所だった。小劇場演劇ってどうしても貧乏くささがあるものだから、都心のキラキラの夜景を見下ろせるような、こんな場所で上演されるのは新鮮だった。
二本立ての短い作品『厩火事』と『常時裏』を通しで観たが、表舞台と舞台裏の進行を同時に見せていくメタな仕掛けがとても良かった。

諏訪大社

昨夜は雨だったがきれいに晴れた。
諏訪大社に行ってみようとコミュニティバスに乗ると、隣に座っていたおばあさん(元学校の先生)が話しかけてきて、湖のことや町のことをいろいろ教えてくれた。今年はとても暖かく、おかげで紅葉がまだ残っているのだそうだ。
偶然出会った人とおしゃべりするのが、一人旅のいちばんの醍醐味だ。
おばあさんが降りた後、どこで降りればいいのかバスの運転手さんに聞いてみた。
よく知らなかったんだけど、諏訪大社は上諏訪に2箇所、下諏訪に2箇所もあるんだそうで、このコミュニティバスで行けるのは「上社本宮」。少し離れたところにある「上社前宮」に行くには、本宮から少し歩かなくてはいけない。せっかくなら両方行きたいと言うと、効率のいい歩き方や帰りのバスの時間まで、丁寧に教えてくれた。

本宮の前でバスを降り、まず前宮へ歩く。ちょっと離れているけど場所はわかりやすかった。とても素朴なところで、お宮への坂の両脇には畑や民家が点在していて、どこまでが神社の敷地なのかよくわからない感じだった。
お宮はなんとも言えない清らかな雰囲気で、売店などもなく、今にも自然に還ってしまいそうな不思議な場所だった。パワースポットってほんとにあるんだなと思った。建物のまわりには御柱が立てられていて、その間をちょろちょろと湧水が流れていた。裏山に小さな社があったが、その周りにも小さな柱が立てられていた。

遊歩道を歩いていくと住宅地に出た。信州の秋の風景は、原田泰治の世界そのものだった。写真だと見づらいけど、柿の木には真っ赤な実がなっていた。

本宮は前宮より豪華で見所が多い凝った建物だった。短い参道があって、道端にいくつかお土産屋さんもあり、少し人間的な感じがした。お腹が空いて、お焼きの蒸したのを二つ買って食べた(焼いたもののほうが好きだけど、蒸したのも悪くない)。

バス停に戻り、居合わせた観光客の夫婦とバスのルートについて話していると、またコミュニティバスがきた。
なんと、今朝と同じ運転手さんだった。市民が利用するバスなので、さっきはふつうに運転していたのだけど、今度は観光客が多めということで、なんとなんと、街の見所をいろいろガイドしてくれた(もしかしたら元バスガイドさんなのだろうか?)。八ヶ岳の山の名前、富士山とアルプスが同時に見えるスポット、御柱祭のことなどなど。。。おかげさまでとても楽しい時間を過ごせた。
上諏訪駅前のホームには足湯があった。たくさん歩いて足がパンパンだったので最高に気持ち良かった。

一駅戻って下諏訪に着くと、まずレンタサイクル(電動でよかった!)を借りて、「下社秋宮」に向かった。上社には無かった、極太のしめ縄に目を奪われた。前の横浜トリエンナーレで見た、超巨大なしめ縄風の作品を思い出した。
そこから「下社春宮」に向かう途中に立ち寄った「慈雲寺」も素敵だった。木々と、ふかふかの苔で、緑一色のしっとりした空間だった。

秋宮と春宮は似ている気がした。春宮の近くにある「万治の石仏」は、なんともいえない不思議な雰囲気があり、見ることができて良かった。

それから御柱祭の資料館「おんばしら館 よいさ」にあまり期待せずにふらりと入った。御柱祭は亡くなる方も出るというし、怖いイメージがあったんだけど、係の方が熱心に説明してくれたおかげで、いつか本物を見てみたいと思った。
 
ひととおり見終わるともう夕方で、平日のせいかすでに店じまいしているところが多く、食事できそうな店は見つけられなかった。お土産屋さんは営業していたけど、ザ・観光地の土産という感じの物ばかりでピンとこなかった(こじゃれたものは松本で買うべきだった)。いろんな蔵の日本酒の利き酒セットとか欲しかったが、そういうのはなかった(ホテルの売店とかにならあったのかなあ)。
仕方ないのでスーパーでお蕎麦や野沢菜やカップ酒などを買い込んだ。テルコさんちの近くのスーパーには、いかにも信州らしい美味しそうなものがいろいろ売ってたんだけど、ここのスーパーは小さくて品揃えが少なかった。たぶん大きなスーパーは駅の近くじゃなくて車でしか行けないような場所にあるんだろう。
自転車を返して駅に戻り、キヨスクで日本酒の小瓶を買ったら、おツマミもどうですかとすすめられた。いや電車で飲むんじゃなくて、お土産用なんだけどなー。。。
 
下諏訪からは高速バスもあったけど、中央線の各駅停車で帰ることにした。最初のうちたくさん乗っていた人がだんだん減っていき、貸切状態になったのを見計らって、買っておいた長野名物・牛乳パンを食べた。その後またお客さんが増えたので絶妙なタイミングだった。
真っ暗の中、知らない駅ばかりの知らない電車にぽつんとひとりで乗っているのはなんとなく楽しい。
大月で乗り換えると、そこから先はふつうの中央線になってしまい、旅行気分はおしまいになった。