年別アーカイブ: 2020年

帰省

今年は高齢者のいる家への帰省はやめろという社会的圧力がすごかった。
SNSなどでお医者さんや識者たちが「移動するな」とか「帰っても玄関先で挨拶するだけにしろ」とか訴えていた。
でも2週間自主隔離すればいいということなので、19日からずっと家に引きこもっていた(1回だけスーパーに行った)。
そして大晦日に帰省。でも2週間には1日足りないので、わたしの寝る部屋には誰も入らないようにしてもらい、みんなマスクをして、食事は別々の部屋でとることにした。換気しようとすると父が不愉快そうにするので隙をみて襖を開けたり閉めたりしていた。
それでも8月以来に両親の顔を見られてよかった。
数ヶ月の間にすっかりリフォームが終わっていた。キッチンもピカピカ。あちこちの扉を開けまくり、どこに何が入ってるのか確認しているうちに、母が見過ごしていた小さな引き出しを発見してしまったのには笑った。お風呂も現代的になって、とても気持ちよかった。

다섯가지의 의미 五つの意味展

ソウルのZeinxenoギャラリーで展示していただいています。
2020年のラストショー、5人のグループ展で、イナジンさんも一緒です。
事前連絡はなくて笑、館長さんがフェイスブックに載せてくださった写真で知ってびっくりしました。出展作品は、前回の韓国個展のあと、ギャラリーに預けていたもの。
今年はほとんど展示できなかったので、本当にありがたいです。

あー、また韓国に遊びに行きたい。マッコリ飲みたい。
お会いしたいですね!と伝えたら、私たちも会いたいですとお返事がきた。

だれも知らないレオ・レオーニ展

都内の歯医者にメンテナンスしてもらいに行く。いま都内に行くのは心配だけど、先延ばししても、しばらくは感染者が減るとは思えない。帰り、久しぶりに世界堂に行った。とくに買いたいものはなかったが、世界堂に行くと落ち着く。新宿は普段とあまり変わらない印象だった。

それから板橋区立美術館の「だれも知らないレオ・レオーニ展」に足を延ばした。チケット予約制で入場制限していたけど、他の客は数人程度だった。
ほんとによく知らないレオ・レオーニだった。超売れっ子デザイナーだったんだな。しかも母がオペラ歌手で、叔父がアートコレクターで子どもの頃育った家にシャガールの絵があったとか、すごい環境。。。
デザイナー出身だからなのか、ちぎり絵やモノプリントなどいろんな画材や技法を使って、決まった絵柄にとらわれずに自由に制作しているのに感銘を受けた。
紙をちぎってデザインする技法なども、当たり前のように感じてしまうが、じつは画期的な発明だったのだと再確認した。子どもでもできるような単純な技法でもセンス次第で素晴らしい作品になる。難しいことをやればいいってもんじゃないのだ。

用心

妹宅にクリスマスプレゼントを持って訪問した。
みんな家の中でもマスク装着。お昼はハンバーガーを買ってきてもらったけど、窓を開けて、距離をあけてそそくさと食べた(暖かい日で助かった)。
ゲームしたりお絵描きしたり遊んだ後、手土産に買っていったビエネッタ(ずっと憧れだった)を食べる時も、またソーシャルディスタンス。
そして長居しすぎないように帰途についた。

ショッピングモールで前にもらった割引券を使ってしまおうと、洋食屋さんに入りハンバーグを食べた。カウンター席で、誰とも向かい合わずにすんだのだが、コップはテーブルに何個か重ねて置いてあって、自分で水を注いで飲むスタイルだった。これは、、、前の人の飛沫、付いてるかもしれないのでは。。。
ナイフとフォークもテーブルのカゴに入れて置きっぱなしになっていた。今までは当たり前だったことだけど、気持ち悪いのでウエットティッシュで拭いてから使った。
ハンバーグ自体はとてもおいしかったのに、、、なんだかなー。神経質すぎるのかな?

河鍋暁斎の底力/国立劇場12月歌舞伎

歌舞伎の夕方の部の招待券をもらった。いま東京に行くのは罪悪感もあるのだけど、大好きだった福助さんが出るというので見に行くことにした。

国立劇場に行く前に、東京ステーションギャラリーで「河鍋暁斎の底力」展を見た。暁斎の浮世絵の完成品ではなく、下絵や、即興で描いた絵を集めた地味な展示。でも、彫り師や刷り師の手が入る浮世絵と違い、これなら暁斎本人が描いた生々しい線を堪能できる。すごく上手い。弟子のために描いた見本の絵とかでも、手抜きとか一切ない。なんでも描けるようになりたいという、執念なんだろうか?とにかくすごいパワーだった。

建て替え前の歌舞伎座のさよなら公演を幕見席で観て以来、歌舞伎からは遠ざかっていて、調べたら10年ぶりだった。その間に、先代の芝翫も雀右衛門も、勘三郎も団十郎も三津五郎も、それに最近は藤十郎も、みんな死んでしまった。福助さんも倒れてしまった。。。

客席はガラガラで、1割も入っていたかどうか。席は一つおきの使用という決まりになっているけど、それどころか、同じ列に座っている人が1人か2人という状況。もともと歌舞伎の客は高齢者が多いし、国立劇場は歌舞伎座よりも学問寄りだから、今は控えるという人が多いんだろう。
客席からの掛け声は禁止。唄や楽器の人たちはみんな口元に黒い布をかけていたし、出入り口も開け放たれていて、上演時間も短め。これなら絶対安全だなと思った。

10年も見ていないと、若い役者はもう誰が誰だかよくわからない。
福助さんはほとんど座ったまま、扇を動かすだけだった。それでも素敵だったけど、、、あのコメディエンヌっぷりをまた見たいなあ。

帰り、アートラボに寄り、地場賢太郎さんと河野あさみさんの個展を拝見。
今年はもう忘年会もないだろうし、「良いお年で」と挨拶して帰った。

名和晃平展/吉田稔美展

3ヶ月ぶりに東京に出た。
コロナがまた急拡大する中、おそるおそる行ったのだけど、街の感じは思ってたよりふつうで拍子抜け。地下鉄の乗り換えを2回も間違えたのには自分でも驚いたけど、、、やっぱり都会は華やかで、気分が上がる。

まず表参道のGYRE GALLERYの名和晃平展「Oracle」へ。いろんなテクノロジーを駆使した作品。平面作品も良かったけど、でもやっぱりトレードマークの透明球体PixCellの彫刻の強度は凄すぎた。適当に写真撮ってもなんとなく絵になってしまうほどの強さ。

そしてギャラリーハウスマヤで開催中の吉田稔美さんの個展『ピープショー のぞきからくり展』へ。ピープショーは絵がレイヤー状に重ねられていて、小さなのぞき穴から見ると立体的に見えるおもちゃ。手のひらサイズの小さな作品だけでなく、中に人間が入れる大きな作品も展示されていた。
専門書を出版されたほどの、吉田さんのピープショーへの愛と、研究の深さに感嘆。ご自分の作品だけではなく、ピープショー関連の資料がたくさん用意されていて、先人たちのアナログ3Dへの情熱と工夫の積み重ねの歴史を垣間見ることができた。
たわいない遊びのようでいて、生半可な気持ちで手出しすることはできないなと思わされる。

魔法の手 ロッカクアヤコ作品展/千葉みなと散歩

千葉県立美術館で開催中のロッカクアヤコ展を見にいく。
建物の構造上、千葉県ゆかりの画家やバルビゾン派の重厚な西洋美術コレクションの展示室を通りぬけないと目当ての展示にたどりつけない。別にいいんだけどあまりにもジャンルが違いすぎて戸惑う。

ロッカクアヤコさんの展示はとてもパワフルで素晴らしかった。小さい作品しか見たことがなかったので、今回たくさん見られて良かった。これだけの数を、ほぼ全部今年になってから描いているのか。。。でも勢いで描いているように見えて、ていねいで完成度が高い。
最近の自分は守りに入ってるなあと身につまされた。

その展示を抜けると、また全くジャンルが変わって、今度は千葉県高等学校総合文化祭の作品展だった。高校美術部の生徒の作品が高校ごとに展示されていた。
贔屓目なしに、自分の母校の美術部が一番青春らしいパワーがあって、しかも良くまとまっていたので驚いた。
千葉県じゅうの美術が得意な高校生が集まってるわけだから、何人か有望そうな人もいた。でもどうしても全体に学校臭くて古い感じがある。もっと今の若者にしか描けない時代を映した作品を見たかったけど、高校生だとむしろまだ若すぎるのかな?

美術館は千葉市の港湾地区にあって、すぐ裏手は大きな倉庫やコンテナが立ち並ぶハードな場所だ。海が見たくなって歩いていったが、フェンスに囲まれていてなかなか近寄れなかった。広くてまっすぐな道が延々と続いていて遠近感が狂う。とぼとぼと歩いていると、なんだか旅人になったような気分になった。
公園の近くまで来てようやく海を見ることができた。けっこうな数の釣り人たちが気持ちよさそうに釣り糸を投げていた。

ポートタワーの公園の人工浜で、焼きそばパンとコーヒー牛乳で一服。
夏に来た時はアオコだらけだったけど、今は匂いもなくきれいで穏やかな海だった。

幸せな日

妹一家のお祝い事に、カメラ係として同席。
みんなで一緒にお参りに行き、その後お寿司をご馳走になった。
天気も良く、とても気持ち良かった。
ゲームをしたり、野球ごっこをしたり、
手土産のアイスクリームも喜んでくれたし、完璧な1日だった。
わたしも幸せな気持ちになった。

スマホケース新作

ひさしぶりにグッズを作りました。手帳型スマホケースです。
今までのはちょっと主張が強くて持つ人を選ぶ感じでしたが、もっとシンプルなものがあってもいいかなと、今回はわりと控えめな柄にしてみました。
「タテジマ」「レンガ」「石畳」「こんぺいとう」「麦チョコ」の5柄×各2色で計10種です。
いつものキャラクターは無しですが、わたしが絵を描くときに実はいちばん気を使っている「線のゆらぎ」を前面に出したものが中心になってます。
下記リンクのWEBショップで、iPhone用、Android用各種取り揃えています。

Sayaka’s FANCY SHOP
minne SHOP
Creema SHOP
BASE SHOP

アンデルセン公園

久々の晴れ。再びアンデルセン公園へ、7月に作った陶芸の作品の引き取りに行った。作品の引換券があれば、なんと入場券なしで入れる(なんてお得なんだ…!)

焼く前はこんな感じ。乾燥&焼きはスタッフにお任せ。1.5時間くらいで作ったから、まあこんなものか。お皿の縁とかもう少しきれいに磨きたかったな(茶色の焼き色が入らなければもっと良かったな〜)。

前回来たときは陶芸と染色の体験だけで時間切れで散策できなかったが、今回はのんびりと園内を一周した。地形に高低差があってとても景色がいい。ハロウィンの装飾と、いたるところに植えられた花々が見事だった。前回はほとんどお客さんがいなかったけど、きょうは遠足の幼稚園児がたくさんいたりして、平日のわりに賑わっていた。

ショップやレストランは素朴で商売っ気が無い。でも、ソフトクリーム¥300が本格的でなかなか美味しかった。
お昼はデンマークランチ¥900というのを食べた。北欧料理って初めてだったけど、どうやらオープンサンドが名物らしい(ショップに置いてあった、北欧レシピの本に載っていた)。ブルーベリージャムが添えられていたので、サンド(具はサーモンとエビとチーズ)にのっけて食べてみた。美味しかったけど正解だったかどうかは謎。でも他にジャムを合わせそうなものって。。。ミートボールじゃないよね? ミートボールはかなりのボリュームで、お腹いっぱいになった。
とても気持ちよい1日だった。

特製カレー

カレーのニンジンが好きすぎて、、、特製ニンジン6本入りカレー。
というかニンジンのカレー煮込み。

カレーはレトルトでも美味しいのがいろいろあるけど、このニンジンカレーは自分で作らないと食べられないのでたま〜に作る。
(と言っても具はニンジンだけじゃなくて、玉ねぎと、鳥手羽元も入ってる。チキンの味がニンジンに染みて美味しいと思うんだけど。。。)
スパイスは市販のルーだし、玉ねぎをあめ色に炒めたりもしない。そういうとこにはこだわらない。

ご飯はコシヒカリの新米なので当然美味しい。
でも、あくまでもニンジンがメインなので、ご飯無しでもいける。

性差(ジェンダー)の日本史展

佐倉の歴史民俗博物館の企画展「性差の日本史」を見に行った。
埴輪の並び方から当時のジェンダーの情報を読み取ることができるのには驚いた。そういう目でいろんな資料を見ると、気が付かなかったことがどんどん見えてくる。
資料も多かったけどそれ以上に説明文の内容が濃くて、時間が足りず読みきれなかったのが残念。

古代には女性の王や官僚も当たり前だった一方、売春は職業としては成立していなかった。しかし、時代が進んで文明が発達していくにつれ、逆に女性の社会的地位は徐々に下がっていく。
ひらがなが女の文字とされていたり、御簾で顔を隠したりしていた平安時代はもっと抑圧されていたイメージだったが、女房という役職は女性官僚だと書いてあった。そうか紫式部も清少納言も官僚だったのか。江戸時代には家と政治が結びついていたから大奥の女性も政治活動をしていた。しかし明治以降はほぼ排除されてしまう。
でも明治ってたかだか150年くらい前のことなので、明治以降のほうが異常なんだなということもわかる。

ジェンダーというのは時代によってこんなに変わるものなのだと思うと、そんな実体のないものに自分という人間の生き方が左右されるのは馬鹿らしくなる。

売買春についての資料もまとめられていた。国内でこんな非人道的なことしてたんだから、外国との戦争の時なんかもっとひどかったんだろうなと容易に類推できる。
戦争と売春には強い関係がある。でも戦争がなくても売春もレイプも無くならない。

今回の展示は日本史のみだったけど、仏教がインド〜中国朝鮮経由で伝来したり、明治政府が欧米を模倣した、その同時代の外国のジェンダー観も合わせて知りたいと思った。
たとえば仏教の、女は罪深いから成仏できないという考えは、どういう理由で始まったんだろう。

今までの歴史は「強い」男性中心に編まれてきたわけだけど、この展示は歴史の表に出てこなかった女性というジェンダー中心の視点からだった。歴史の影に隠れた「弱い」男性や、性的マイノリティ視点の歴史というのも知りたいと思った。

小籠包

妹と二人でランチ。妹が好きな小籠包屋さんへ。
1年半も前から行こうって言ってたのに、なかなか行けなかった。
最近話題のGo To Eatの対象のお店ではなかったけど(Go To Eatのお店は飲み屋とかチェーン店ばかりで、行ってみたいと思える店が少ない)、けっこう賑わっていた。
わたしは猫舌だし、それほど小籠包が好きなわけではないのだが、久しぶりに食べてみたら、ほどよい温度で、でもジューシィで、すごく美味しかった。
それから、少しデパートをぶらぶら。わたしはともかく、妹はたまには息抜きしたほうがいいと思うので、行けてよかったんじゃないかな。

子供たちにはなごみの米屋の「なごみるく」をお土産に持っていった。
「博多通りもん」にほぼほぼそっくりのお菓子。通りもんほどの強烈さはなく、やや大ぶりで、皮の食感が少し違うのと、微妙に塩気が多いような気はする(食べ比べたわけじゃないが)けど、まあ美味しい。
お取り寄せしたり九州物産展に行ったりしなくても千葉で買えるのはありがたい。
思った通り、子供たちかなり気に入ったみたい。

検診

コロナの流行が小康状態になったのをみはからって、健康診断に行く。
はじめてバリウム検査をやった。
本当は胃カメラ検査のほうがいいんだろうけど、去年やったときあまりにも苦しくて、数日間痛みが残ったので、怖くなってしまった。
それに一度バリウムを飲んでみたかったのもある。
想像してたほど飲みにくくはなかった。ちょっとオエッとなったくらいで。
それよりも台がグリングリンと回転する検査がおもしろすぎた。
でももし次回受ける時は、検査着の下にTシャツとスパッツを着ておこうと思う。
 
最近、採血するとき、血がなかなか出てこなくてやたらと時間がかかる。
血がドロドロなんですか?と聞いたら、そんなことはないんですけど…と言われた。