N・S・ハルシャ展 チャーミングな旅

渋谷のヒカリエでアートラボ・トーキョー/サテライトアートラボの展示中だったのでちょっと顔を出す。
 
それから六本木に移動、森美術館の「N・S・ハルシャ展 チャーミングな旅」。
森美術館のアジアのアーティストのシリーズはいつもとてもエキサイティングだ。
ハルシャは南インドの画家。
1969年生まれというから年代が近く、ポップな感覚はなんとなく通じるものがある。
インドのこと、よく知らないけど、インドらしい宇宙観というべきなのか、死生観というべきなのか、全体的にとてもおおらかで、雄大な感じがした。
人口の多い国らしく、ものすごくたくさんの人物が画面いっぱいに並べられた絵は、素朴でもあり、現代的でもあり、可愛らしさもある。
とくに、初期の、人がずらーっと並んで寝ている絵が、のんきな感じで好きだったな。
うずまく宇宙の巨大な作品は、とにかく圧巻。木枠を使わず、帆のようにロープで引っぱる形で展示されていた。
ポップな明るさと、暗く底知れない恐ろしさが両方あり、どちらもとても魅力的だった。
絵だけにこだわらず、インスタレーションなどいろんな表現を使っていて、自由で力強い展示だった。