作成者別アーカイブ: anokonotomodachi

九重

子どもの頃、たまに親戚から送られてきて何度か飲んだことのある、アラレみたいな小さなつぶつぶがたくさんうかんだ甘ーいお茶、なんか雅で夢っぽい味がして、すごく好きだったんだけど、その後ずっとお目にかかる機会がなく、時々思い出しては、また飲んでみたいなあ、、、と思ってた。でも母に聞いてみても、どこで手に入るのかよくわからないようだった。

先日実家に帰ったときに、ふと思いついて、母に、あのお茶の名前は何だったのか?とちょっと具体的に聞いてみた。
すると「たぶん、ここのえだったような、、、」という。
それで名前で検索してみたら、あっけなく、簡単にヒットした。
仙台のお菓子「九重」なのだった。お茶じゃなくてお菓子扱いだった。(萩の月が有名になる前は、仙台銘菓といえば九重だったらしい)

宮城県外に店舗はないけど、デパートとかで扱ってることもあるらしい。池袋にある宮城県のアンテナショップに行ってみたらあっさり見つかった。(しかしなんで函館の親戚から送られてきていたのだろうか?笑)

子どものころの味覚だから、今でも美味しく感じるとは限らないと用心しながら飲んだけど、やっぱり相変わらずぽわぽわと夢っぽくて、飲むとほんのり乙女な気分になる素敵な飲みものだった。
わからないと思って放置していたことでも、きちんと調べれば意外と簡単にわかるものなんだよね。。。

Girly 2013 #1

昨日から、グループ展「Girly 2013 #1」はじまってます。

今回は、小さな額の作品8点と、アクアリウムを描いた連作3点、ぜんぶで11点も出品しています。(アクアリウムのうち1点は、売約済みなので今週中だけの展示になります)

小さな額のほうは、切り抜きした紙を何層か重ねて、少し立体感を出してみました。
設計図なしで行き当たりばったりで作ったので、出来上がりのイメージがつかみにくくて頭がごちゃごちゃになりました。(色の組み合わせがよくわからなくなったり、切り抜いたパーツを無くしたり…)
でもなんとか可愛く仕上がってほっとしてます。

写真だと立体感がよくわからないので、ぜひ実物を見ていただきたいです。

日本橋 アートラボ・トーキョー
5月7日(火)~18日(土)15:00~20:00 最終日18:00まで 日曜日休廊
レセプション 11日(土)17:00~
(19:00より村田いづ実さんのパフォーマンスがあります)

【参加作家】内田佳那/平岡佐和子/樋口裕子/みさ子/岩清水さやか/李奈珍/夢島スイ/菱沼美香/近藤智美/増山麗奈/村田いづ実
http://art-lab.jp/alab_053.htm

怪ダレ第9巻「怪奇の授業」

怪異伝説ダレカラキイタ?シリーズ、最新刊が出ました!
表紙のイラストは、巻が増えるごとに派手になっていましたが、今回はぐっと抑えて、シンプルにまとめてみました。

怪ダレには、いつもたくさんの執筆者さんが参加されていて、バラエティに富んだお話を読めるのが魅力のひとつですが、今回はいつもよりさらにたくさんの方が執筆されていて、なんと、2冊出版できるほどたくさんのお話の中から、よりすぐりのものを集めたのだそうです。
すごい贅沢ですねー。


↑このモヤモヤする感じがお気に入り。

お次はなんと10巻ですよ!ひえぇ~~~

怪異伝説ダレカラキイタ?〈9〉怪奇の授業 (怪異伝説ダレカラキイタ? 9)

怪異伝説ダレカラキイタ?〈9〉怪奇の授業 (怪異伝説ダレカラキイタ? 9)

  • 作者: 加藤一,岩清水さやか
  • 出版社/メーカー: あかね書房
  • 発売日: 2013/05
  • メディア: 単行本

切ないペットボトルの話

近所に甲州街道があって、どこに行くにもたいていそこを通るのだけど、いまの季節はけやき並木のちっちゃな若葉がとてもきれいで、とくに夜、オレンジ色の街灯がともったときの、光があたるところと影になるところのコントラストには見とれてしまう。

甲州街道は交通量が多いので、歩道には頑丈なガードレールが作られている。
そしてよくみると、ガードレールの内側にひっそりと花が飾られていたりする。
わたしがよく通る範囲にも、一カ所、そういう場所があって、毎年春先になると、誰かの手で、半分に切ったペットボトルに花が飾られる。

そこを通る人は、その花がだんだん枯れて、排気ガスにまみれながら腐っていき、いつしか得体の知れない真っ黒な煤が入ったペットボトルだけになって、次の春までそこにそのままぽつんと残されているのを、毎年見届けることになる。

横を通るたびにやりきれない気持ちになるけれど、無視することもできない。はっきりいって汚いけれど、捨ててしまうこともはばかられる。春になり新しい花が活けられても、その花のたどる運命を知っているので切ない。

近くに住んでもう8年になるけど、どんな事故があったのか知らないから、事故はそれよりも前のことだったのだろう。
亡くなったのがいったいどんな人だったのか知るすべもないのに、ただ空しい。
ガードレールが補修された跡はないから、事故は車道側で起きたのだと思われる。なのに歩道の内側を歩く人だけがペットボトルの存在に気づくのだ。

わたしにはあのペットボトルが亡くなった人そのものみたいな感じさえしている。

「光」っていう字、星みたいな形で可愛いけど、象形文字じゃなくて会意文字なんだって。ほんとかなあ。

メモ2つ

昨日見た夢。梅の垣根に囲まれたローカル線に乗って、西日本の果ての果てまで行くと、岩場の奥に海がぽっかり広がっていて、青くて透明でなまぬるい水に手をひたしたら、急に雷が鳴り大嵐がやってきたので、あわてて逃げだした。メモ

近所の垣根に星みたいにいっぱい咲いてた黄色くていい匂いの花、カロライナジャスミンというらしい。でも猛毒だそうな、、、メモメモ

美容院であたまがくらくらした話

こないだ美容院に行って髪を切ってもらってるあいだ、ちょっとウキウキ気分で、なんか非日常的な感じの雑誌でも読みたいなと思った。
近くのテーブルに載っていたのは30代ミセス向けのファッション誌だった。読みたいのとは違うけど、ふだん読むことのない雑誌なので手に取った。

そしたら、載ってる記事やアイテムは、みんなそれなりにおしゃれなんだけど、家庭や育児や生活に役に立つお得感が、さらりと、しかし必ず、プラスされている。なんか夢がないというか、豊かなようでケチくさいんだなあと思った。

あまりにも興味がわかない内容ばかりで、戸惑ってしまった。
同年代の女性の気持ちに共感できないのは、昔からずっとそうだったけどさ。。。

おしゃれでもなんでもない、淡々としたわたしの日常のほうが、じつは日常ではなく非日常なのかもしれないと思って、あたまがくらくらした。

水彩の国

こうして水彩絵の具が使えるのも水が豊富な国にいるからだなー。
もしも砂漠の国に生まれてたらいまごろモザイクとかやってたんだろうか。。。

桜のカテドラル

「花見展#3」昨日でおわりました。おいで下さった方、どうもありがとうございました。

先日、まだ五分咲きくらいのころに、井の頭公園にお花見に行ったら、うねうねと絡み合った桜の木のシルエットが夕焼け空に浮かび上がって、すごく面白かった(花はあまりよく見えなかった)ので、その印象をもとに描きました。

『オルゴォル』文庫版

『オルゴォル』の文庫版(朱川湊人さん/講談社文庫)発売です。
新聞連載の挿絵、単行本装丁オブジェ制作に続き、文庫版のカバー画を描きました。

それでこの機会に挿絵(246点)のスライドショーを公開しました。
2010年の単行本発売のときに途中までアップしかけたのですが、見返すと手直ししたいところがたくさんありすぎて間に合わなくなり、結局タイミングを逃してそのままになっていました。
かなりの部分を修正しましたが、それでもきりがないです。

自分のヘタクソさ加減を痛感したり、でもヘタクソさがわかるということはこの数年で進歩したということでもあるのかもなと思ったり、ここは昔の描き方のほうが面白いなとか、いろいろ気づくことがありました。
でも、ヘタクソなりに、物語の気持ちの流れに寄り添うことだけはできていたのではないかと思います。

文庫のカバー画は、筆で描いて原画で納品しました。
ふだんイラストは全部Macで描いているので、勝手がちがってアワアワしました。
展示用の絵とは違って、なんか派手だし、、、いままでにこんな明るい絵を描いたことってあったかなあ?絵画とイラストレーションはやっぱり全然違うなあ、とあらためて思いました。

オルゴォル (講談社文庫)

オルゴォル (講談社文庫)

オルゴォル

オルゴォル

  • 作者: 朱川湊人
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/10/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

星舟庭ライブ「チジキンクツ」

アートトレイスギャラリーで、赤松ネロさんのインスタレーション、「チジキンクツ」を使ってライブをしました。

「チジキンクツ」は、水と針を入れた瓶の表面にくっつけたコイルに電流を通して、磁力で針を動かして、針先がこつんと瓶にぶつかる小さな音を使ったものすごく繊細な作品です。
昨日はわたしも設営の最後の追い込みのお手伝いをしていました。
4面の広い壁いっぱいに並べられた、たくさんの瓶やらコップやらに、ひとつひとつ細い銅線をつないだり確認したり養生したり、気が遠くなるような果てしない作業。。。
間にあうのかハラハラしましたが、今日は無事に完成していました。
展示期間が2週間だけなのがもったいない、大掛かりな展示です。こういうのが大人の遊びっていうんだろうなーと思いました。

実際に楽器を使って練習できなかったのが不安でしたが、とにかくできることはやりました。
でも、ほんとうは人が集まるライブよりも、ひとりきりでぜいたくに独占したい、不思議な音の空間でした。

演奏した曲目リスト

花見展#3

グループ展『花見展#3』(日本橋・Art Lab TOKYO)に出展します。

2013年4月3日(水)~13日(土)15:00~20:00 最終日18時まで
オープニング・パーティー4月3日(水)17:00~

【参加作家】伊藤典子/菅間圭子/小島マリエ/斗星堂萬里/撫子凛/宮鼓/樋口裕子/片桐直樹/本田千昭/きりさき/横田美晴/桜井貴/大和田登/三友周太/地場賢太郎/みさ子/岩清水さやか/河野さおり/コウノユキトシ/森下泰輔

自家中毒

絵描きには毒があったほうがいい、なんて言う人がよくいるんだけど、そんなこと軽々しく言っちゃいかんよなあと思う。
わたしなんかその毒が全身にまわっちゃって、自家中毒みたいになってる。

絵の仕事をはじめたのが2002年の暮れだから、ちょうど10年たった。
10年前、わたしは毎日毎日ふらふらしながら、すごく自信がなく、不安だった。
それから絵の仕事が少しずつ増えていくごとに、絵以外の仕事は自分にはできない、だからこの道でいくしかないと覚悟を決めて、少しずつ気持ちが落ち着いていった。

そしてこのままずっと行くのだと思っていたのだけど。今のわたしの心境は、10年前とすごく似ている。