こんどインドネシア・ジャカルタでのアートフェアに出品するというRáykaさんに誘われ、森美術館と国立新美術館で同時開催の「サンシャワー 東南アジアの現代美術展 1980年代から現在まで」を見に行く。
今日が初日。まだ作品リストの印刷ができてなくて、もらえなかった。
お客さん少ないだろうな〜とは思っていたけど、本当に少なく、その少ないお客さんも外国の人だったりして、なんだかなと思った。ゆっくり見られるのはうれしいけどさ。
先に森美に行ったら、こちらのほうがより若手の作品を集めていたようで、ポップで新鮮でパワフルで、とてもわくわくした。マレーシアのリュウ・クンユウの作品とか、タイのコラクリット・アルナーノンチャイのビデオインスタとか、すごく良かった。
まず、彼らは美術というものの存在意義を社会に認めてもらわなければならない、というところから戦いを始めている。また、急速な社会の発展とそれに反比例して失われて行くものを、現在進行形で強烈に感じている。
だから非常に現代というものに対する問題意識がはっきりしていて、そのぶん勢いがあって若々しい表現だと思う。
なにかと停滞してあいまいな日本からするとうらやましく感じるほどだった。
六本木ヒルズの中華料理屋でパッタイみたいな焼きそばを食べてから、オープンしたばかりのギャラリーペロタン東京をちょろっと覗いた後、新美術館へ。
新美のほうは、少し古い年代の作品中心で、戦争、植民地支配からの独立問題や、民主主義への渇望、民族のアイデンティティなどを問う、ちょっと重く、暗い作品が多かった。順番としては本当はこちらから回るのがよさそう。
東南アジアと一口に言っても、たくさんいろんな国があるので、ものすごい展示のボリューム感だった。
プレビューと初日限定だったインドネシアのムラティ・スルヨダルモのパフォーマンスにも遭遇できた(ビデオを回してるのに気づかずうろうろしてしまったので、映り込んじゃったかもしれない。。)
部屋の床一面にカラフルな毛糸を山盛りにしたインスタレーション(スラシー・クソンウォン、タイ)では、作品の中に入ることが出来た。こういうの大好きなので、ずんずん分け入ってゴロゴロ寝っ転がったりしていたら、毛糸の中にケータイを落とした。
幸い、会場を出る前に気がついたので、Ráykaさんに着信音を鳴らしてもらって、なんとか見つけ出したけど、これがお財布とかだったら見つけられなかったかもしれないな。。。
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