現代のお宝

先日、地元のお寺の住職さんが、お寺の伝承をまとめた絵本を作るので、絵を描ける人をさがしている、という話を人づてに聞いた。
それで思い出したのは「石山寺縁起」や「信貴山縁起」などの絵巻物だった。
住職さんも現代人なので、絵本を印刷して世に出したいとか、子どもたちに配りたいとか考えるのは、当然と言えば当然だし、わたしの絵にしても大量に印刷されてなんぼの商売物なのだけども、現代だからこそ、絵巻みたいに、手描きで豪華な1点ものとして作って奉納して、宝物として誰にも見せずに大切にしまっておくのもまたカッコイイと思う。(わたしが絵巻を描くなら白描絵巻がいいなあ…。)