真夏のご近所探検

ネットで、自宅から歩いてすぐのところにギャラリーがあるのをみつけた。
このあたりは、ごくふつうの、庶民的な住宅地である。
どっちかといえばあんまりアートな雰囲気の場所ではない。

半信半疑だったが、夕方、少し涼しさがついてから、とことこ出かけてみた。家からほんの数分なのに、なかなか見つけられず、いったりきたりした。
夕日のオレンジ色が、高圧線の鉄柱や家々の壁やうっそうとした雑草に強く反射して、妙に静かで、なんだか狐につままれたみたいなへんな気分になった。

どうやらその住所にあった建物は現在工事中のようだった。
シートの下から、いかにもアートっぽくペイントされた壁が見えていた。
工事が終わったらまたオープンするんだろうか。