パンダと運命

わたしだってパンダは好きだし、そりゃあ、見られるものなら見たいけど、なにも無理に日本で飼わなくてもいいと思う。
どうしても見たかったら中国に見に行けばいい。国際化社会というのならば。(わたしには飛行機という鬼門があるけれど。)

旅行するにはそれなりのお金がかかるかもしれないが、それを目標にしてがんばれば、日々の仕事のはりあいが出るってものだ。と、前向きに考えたほうが、たのしく生きて行けるだろう。
そもそも、なんでもお手軽に見物できるほうが、ありがたくも異常な状況なのだ。
簡単に見られないほうが、見られたときのうれしさだって大きくなる。

それに、たとえ一生パンダが見られなくても、困るかというとそんなことはない。ちょっと探す手間をおしまなければ、お金なんかかけなくたって、面白いことは、ほかにいくらでもあるし、たくさんありすぎて、目が届かなくてがっかりしてしまうくらいだ。
その中のどれに出会えてどれに出会えないかは、運命みたいなものだと思う。