志奈ちゃんのこと

大学時代の友人で、信越放送の記者だった三好志奈ちゃんは、取材中にヘリコプターの事故で亡くなった。あれからもう4年たつ。
今日、損害賠償の裁判の判決が出たとの報道を見た。ご遺族は今も戦っている。がんばり屋だった志奈ちゃんとよく似ていると思った。
航空取材のあり方について(ご家族のホームページ)

志奈ちゃんは、わたしなどから見ると不思議なくらい屈託がなく、可愛くて、彼女が最初にサークルに入ったときには、男子連中が色めき立っていた覚えがある。
最後に会ったのは、卒業する前に、志奈ちゃんの住んでいたマンションで、同期たち何人かとお泊まり会をしたときだった。

たしかそのときに、就職が決まったという話を聞いたのだったと思う。
あの就職難の時期、文学部女子は最初から就活はあきらめムードだった中で、志奈ちゃんはいくつも内定をもらって、その中から信越放送を選んだのだった。
それからみんなそれぞれ忙しくなり、ほとんど連絡も取れないままになってしまった。

取材ヘリの墜落事故はあの後も無くならない。なんでそんな危険を冒してまで取材しなきゃならなかったのかと思ってしまうけど、亡くなったときも彼女のことだからきっと熱心に取材していたんだろう。
でも、あんなにあっけなく死んでしまったらだめだ。
事故が誰のせいであろうと、とにかく生き延びてほしかった。