ありがとうございました LOVE ∞

きょうでもう展示が終わりなので、夕方、搬出に行った。
クローズの直前に編集者のAさんがきてくださったので、ちゃちゃっと絵を梱包して一緒にギャラリーを出て、ハッと気がついたら、なぜか歌舞伎座の幕見席にいた。
歌舞伎座はけっこう通ったけど、実は幕見はしたことがなかった。
もうすぐ取り壊しだからいまさらだけど、けっこう見やすかったんだなあ。

観たのは、「高杯」と「籠釣瓶花街酔醒」。
勘三郎さんは次郎冠者に次郎左衛門と、出ずっぱり。二月歌舞伎なのに派手!
いやあしかし玉さまの八ツ橋のオーラはすごかったな。。。
籠釣瓶を見るのは3回目で、雀右衛門さんと福助さんの八ツ橋は過去に見たけど、やっぱり玉さまの神々しさは、すっばらしいわ。なんなのあれはー。
壁だか柱だかにもたれてたたずむ仁左衛門さんは宝塚顔負けの麗しさだったし、二人の並びがそりゃもう錦絵のようでしたよ。眼福眼福。

玉さまは明治時代の演目が似合うなあ。
明治の歌舞伎は、江戸時代に対するオタク的な憧れや理想化が強すぎて、美しいのに陰湿で壮絶な感じなので、わたしはあんまり好きじゃないんだけど。
意識は近代化してるから、主人公がコンプレックスをかかえてたりとか、この話も、最終的に誰も幸せにならないし、ほんとに後味が悪くて嫌い。
ま、それでも面白いから3回も観てるんだけど。

でも遊んだだけじゃなくて、終演後に多少は仕事の話もしましたよ、念のため。

期間中、展示においでくださったみなさま、どうもありがとうございました。
やっぱり6日間は短すぎだなー。みなさんともっともっとたくさんお話したいのに。
グループ展は他の出品者のお客様にも見ていただけるのが一番の利点だけど、出版関係のみなさまには、今回、他の出品者と作品の質的にかなり違っていたので、足をお運びいただいて、ちょっと申し訳ない気がしました。

絵を描く機会を積極的に作るということで、出品する意味はあるし、気軽にお目にかかれる機会でもあるので、展示はちょくちょくやるべきなのだけど、なんか志向的にちょうどぴったりくるグループに入れてないんだなー、わたし。
誘われたら受けるんじゃなく、そろそろ自分の場所を探していかないといけないか。

でも、個展やるのは面倒だし、絵だけ飾るような展示にはもう興味もないし。それに、個展でお客さん集められる自信があんまりないし(4年前よりはまし?)。
どうしたらいいんだろう。。。

イラストをメインに、カフェとかで展示するようなことも考えてみようかなあ。
…カフェとか似合うと思う?どっちかっていうと喫茶店タイプじゃない?わたしの絵が飾られたカフェって、あんまり落ちつかないのでは。。。