まだ夏

日曜日に、久しぶりに両親が東京に遊びにでて来ることができた。
母は最近テレビで歌川広重の絵を見て浮世絵に興味を持ったのだそうで、原宿にある、浮世絵専門の太田記念美術館に行くというので付き合った。
花火の風景や、団扇絵など、夏らしい風物の絵を集めた展示で、風景画は広重の絵が多かった。さすがにすてきで、見入った。
小さな美術館だけど、両親も楽しそうにゆっくりと眺めていた。
テーマのせいか、美人画は国貞とか英泉とか少々お行儀の悪い女性を描いたのが多くて、あまり母のお気には召さなかったみたいだけど(わたしは親しみがわいて好きだけど)。
学生の頃読んで面白かった、高橋克彦さんの「浮世絵ミステリーゾーン」という本が最近再刊されていたので、入門編にちょうどいいなと思って母にあげた。

浮世絵ミステリーゾーン (講談社+α文庫)

浮世絵ミステリーゾーン (講談社+α文庫)

  • 作者: 高橋克彦
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/04/20
  • メディア: 文庫

それから妹と合流して新宿のタカシマヤの14階でお昼をたべたら、広い窓からスカイツリーと東京タワーが両方見えた。だいたい同じくらいの高さに見えた。
どのくらい大きくなるのかなーと言ったら、両親が、スカイツリーは634m、東京タワーは333mだと即答したのでびっくりした。それって常識なの?

いままた怖い絵をたくさん描いてます。まだ下描きだけど、いいのができそう。
朝ドラの「ゲゲゲの女房」の影響なのか、この夏は、本屋さんに行くと、妖怪など怖い絵の本のフェアをよく見かけた。江戸時代の読本の挿絵とか。
見るとたしかに怖いんだけど、けっこうずばりと怖いものそのものを描いていて、好奇心丸出しで細密に描写されているので、かえってちょっと笑っちゃう感じがあって、あんまりわたしの絵の参考にはならないなあと思った。(だいたいあんな細かい絵は描けないし、怖いの苦手だからマニアックにもなれないし)
江戸時代には今よりもわからないことが多かっただろうし、夜に行灯の光で眺めたら、同じ絵でも、きっとずっと怖さを感じただろうなと思う。
ただ、葛飾北斎の百物語の絵は今みても本当に怖い。意外にシンプルなのに。
でも参考にしようにも、どうしようもない。構図や細かい部分を真似しても仕方ないので、こんな怖い絵が存在するのだ、ってことだけ心に刻んでおくしかない。

このごろ、肉じゃがのじゃがをかぼちゃに変えて作るのがお気に入り。甘いし、皮むきしなくていいからラクちんだし、人参なしでもカロチン摂れるし。
まだ暑いので味濃いめでちょうどいいし。。。