愉快な太鼓持ち

昨日は、楽器屋さんでお買いものしてから、単行本の装幀の打ちあわせのためPHPさんへ。
打ちあわせというと、近所か、新宿あたりの喫茶店で、ということが多いのだけど、こうして出版社に出かけていくのもけっこう好き。お宅訪問みたいで。
会社という場所に慣れていないので、好奇心まるだしできょろきょろしてしまう。
それにしてもPHPさんは、エレベーターを降りたとたん高級ホテルみたいな匂いがするし、「手頃な場所が空いてなくて…」と通された最上階の会議室はやたらと広くて重厚で、大きな窓からは永田町方面が一望でき、入り口にはでかでかと「シンクタンク」と書いてある。
シンクタンクっていうのは、賢い人たちが額を寄せ集めて考え事をする場所だと思う、たぶん。
そんなとこに、太鼓と、マラカスと、カズー(←へんな笛)を持ってやって来てしまった。。。

しかし革張りの大きな椅子は、わたしのお尻と鞄と太鼓を全部乗せてもまだ座面が余ってたし、でっかい楕円形のテーブルは、端っこに3人でちんまりと座っても、あまりにでかすぎて、いちいち中腰にならなければ、デザインのサンプルがよく見えないという愉快な状況。
楽しい打ちあわせだった。いいのが描けるといいな。

ガンホ会の大久保先生に、韓国映画「義兄弟」の試写会にご招待いただいたので観てきた。
ソン・ガンホとカン・ドンウォンがすごくかっこよかった。
わたしは映画もあんまりみないけど、みる時は、その世界にぽかーっと没頭してしまう。
役者さんがイケメンかどうか美人かどうかとかもほとんど気にとめない。(舞台なら目の前に人間がいるから少しはそういうことも考えるんだけど)

外国の映画だと役者さんの顔も名前も知らないのでますますなんにも考えない。
しかし没頭してるわりには見終わった後にストーリーを説明することはできなかったりするし、感動したのにもかかわらず、出てた役者さんのことはきれいさっぱり忘れてしまったりする。
じゃあいったいなにを観てるんだろう?自分でもよくわからん。

でも「義兄弟」は面白かった。途中で気がそれるようなことがなく、気持ちよく集中できた。これはとてもいいことだと思う。見終わった後も爽快だった。
でもいつもなら、ほんとにただ没頭してしまうんだけど、このところちょっと学習したので、ちゃんとカン・ドンウォンのイケメンぶりも鑑賞できてなるほどなあと思ったし、おお、これがいわゆる男の友情か~なんて、うっすらチャクラが開いたような気もするよ。