自家中毒

絵描きには毒があったほうがいい、なんて言う人がよくいるんだけど、そんなこと軽々しく言っちゃいかんよなあと思う。
わたしなんかその毒が全身にまわっちゃって、自家中毒みたいになってる。

絵の仕事をはじめたのが2002年の暮れだから、ちょうど10年たった。
10年前、わたしは毎日毎日ふらふらしながら、すごく自信がなく、不安だった。
それから絵の仕事が少しずつ増えていくごとに、絵以外の仕事は自分にはできない、だからこの道でいくしかないと覚悟を決めて、少しずつ気持ちが落ち着いていった。

そしてこのままずっと行くのだと思っていたのだけど。今のわたしの心境は、10年前とすごく似ている。