ハチ公から太郎へ

わたしは、岡本太郎の彫刻は好きだけど、絵はあんまり好きじゃない。だってなんだかおそろしいんだもの。個人的にあの筆づかいが好きになれないのもある。

「明日の神話」みたいな絵が、あんな渋谷の駅のどまんなかに飾られるってどうなのかなあ。
あのエネルギーが、日常のなかで薄められて、空気のように扱われるのだ。でも毎日通る人々の心のどこかに怖さは沈殿していくだろう。絵を甘く見てはいけない。

それにしても、渋谷駅に貼ってあった、「ハチ公から太郎へ」ってコピーはどうかと思う。
ハチ公は、そりゃあ忠犬だろうけどさ、ちょっと、太郎も犬扱い、みたいな感じしない?
いまは、犬に太郎って名前つけるのは珍しいかも知れないけど、むかし飼ってた犬の名前が「タロ」だったから(南極物語の影響)そう思っちゃうのかなー。