土曜日は、大鹿さんのお絵描き教室に参加。
大鹿さんは何冊も絵本も書かれているし、絵のタイトルも詩的でとても素敵だ。
今日は、身のまわりから感じたことを言葉にする練習をした。
考えてみれば、わたしは、自分の思ったことを言葉にするのはまあまあできるけど、まわりの状況を言葉にすることはほんとに不得意なのだなあ。
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それから、そのまま実家に帰った。タケノコの美味しい季節なので…。
実家の押し入れには、わたしが子どものころ描いた絵や工作がみんな取ってある。
それで日曜日は、押し入れの中を発掘していた。(ほんとは、タケノコより、こっちがメインの目的なのだった。)
幼稚園のころ、お絵描き帳をすごいはやさで消費していたおぼえがある。
でも、幼稚園児なりに、描き方を工夫していた記憶もあって、いまでも、絵を描きながら、この描き方は幼稚園のときと同じだなー、なんて思うことが時々あって、その確認をしたかった。
30年近く前のノートだけど、ペンのインクの色もまだあざやかで、なかなかかわいらしい絵がならんでいた。
もっと小器用な子どもらしくない絵を描いていたような気がしていたが、意外に素直というか、やっぱり幼稚園児は幼稚園児なのだなと思った。
絵本もたくさん出てきたので、宅急便で東京に送ってもらうことにした。
チャイクロとか、すごく良く読んでたなあ。でも、12冊くらいのセットだったなかで、「かたちといろ I、II」「つくってあそぼう」の3冊だけは絵まではっきり覚えてたのに、それ以外の「のりもの」「どうぶつ」などの本の記憶はまったくなく、あきれてしまった。
ほんとに、絵を描いたり工作したりするのが大好きで、そこに興味が集中していたのだ。三つ子の魂百までというけれど、ほんとにこわいくらい、そのとおりのようだ。
小学生のときのノートには、いろいろお話を作ろうと試みた形跡もあり、そんなことは完全にわすれていたので驚いた。
あまりに支離滅裂すぎて、解読するのが困難なわりにあまり面白くなかったけど。
書いたころは自分なりに筋が通っているつもりでいたはずだったのになあ。
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「タタリの学校」の見本を両親に渡したら、うれしそうで、良かった。
こんな稼業をしていると、両親には心配かけっぱなしなので。
「タタリの学校」と同時に出た、シリーズ第2巻「ノロイの怪魔」も読みおえた。
このシリーズは一冊ごとにイラストレーターが違うので、それも面白いところ。
「タタリの学校」は、学校という、閉じた空間のなかの恐怖だけど、「ノロイの怪魔」はちょっと視界が広がって、中学生や大人が出てきて、それはそれで怖い。化け物とかよりも、となりにいる人間が怖い、っていう感じは共通していて、登場人物が1巻と2巻で微妙に重なってるのも面白いので、ご興味のある方はこちらもぜひ。
怪異伝説ダレカラキイタ?〈1〉タタリの学校 (怪異伝説ダレカラキイタ? 1)
- 作者: 加藤一,岩清水さやか
- 出版社/メーカー: あかね書房
- 発売日: 2008/04
- メディア: 単行本
怪異伝説ダレカラキイタ?〈2〉ノロイの怪魔 (怪異伝説ダレカラキイタ? 2)
- 作者: 加藤一,こさささこ
- 出版社/メーカー: あかね書房
- 発売日: 2008/04
- メディア: 単行本
で、今日、おみやげにゆでタケノコを山ほどもらって東京に帰ってきた。
JR京葉線の特急は、すいてるときに乗ると、東京湾や、工場、倉庫の屋根を見下ろしながら、なめらかに空を飛んでるような気分になれる。