北の宿から

ところで函館は温泉地でもあるのだ。泊まったのはもちろん温泉宿(湯の川温泉)。
温泉に入ってちょっと寝てから、終わらずに持ってきてしまった仕事をやっつけた。
やだなあ、文豪みたいじゃん。…しかしノートパソコンがあって助かった。フロントに頼み込んでプリンタを使わせてもらい、確認してから無事送信。
「怪異伝説ダレカラキイタ?」の4巻め、「恐怖の教室」の見返しの絵なのだが、これでここのところずっとかかりきりになってた仕事が片付いて、ほっと一息。

病院に行くと、何日間かICUにいる予定だった叔母が、もう一般病室に移っていた。
かなり順調に回復しているようで、本当に良かった。

親戚みんなと「函太郎」で昼食。回るお寿司なんだけど、すっっっごく美味しかった。
伯父の経営しているレトロな遊園地には日本最古の観覧車があるのだが、その観覧車にまつわる話を聞いたりできて楽しかった。

それから、いとこと一緒にロープウェーで函館山にのぼった。観光もオフシーズンだし、こんな時期にのぼるなんて変らしいのだが。遠くまで見えていた景色が、あっというまに灰色の吹雪にのみこまれたり、しばらくしたらまたくっきりと見えてきたり、ずっと見ていて飽きなかった。

雪のためか家々のつくりがシンプルなうえに、色彩感覚がカラフルで、それがぎっちり密集していて、マッチ箱みたいでいちいち可愛らしいのだ。

それにしても、道ゆく人がみんな両親と同じ言葉を話しているのが面白い。(両親は函館をはなれてもう40年近くになるけど、いまだに函館弁が抜けない。)

わたしはラバーダックのスノーブーツ(←パリス・ヒルトンも愛用…笑)をはいて歩いた。非常に暖かいし滑りにくくて快適だったのだが、歩き方が変だと笑われた。

タクシーがひまそうにたくさん流していて、長距離の移動にはタクシーを使った。運転手さんがみんな話好きで、教えたがりで、それも面白かったけど、帰りは市電に乗った。函館に来たら市電には乗らなきゃね。

夜はお部屋にマッサージさんに来てもらって少しリラックスできた。