たなごころの器

横浜タカシマヤで、大鹿さん、竹村さん、原田さんと、待ち合わせて、大鹿さんのお友達で、去年の合宿でお世話になった鳥山晃さんの陶芸展へ。

釉薬として、樫、林檎、檜、マングローブの木や、椿の花びら(!)などの「灰」を、使っているそうで、それぞれ色も質感もさまざまで、とてもおもしろい。灰が、こんなガラスみたいに透明になって、不思議な色に変わるんだ。。。
焼く温度や釜の中の位置、焼くときに台として使う貝殻の話、染色との関係、灰をあつめる苦労、釉薬をかけるときのテクニック、などなどなどなど、お話を聞いているうちに欲しくなってしまった。
こういう焼き物を使える大人になりたいなあ~、と。。。

お皿も素敵だったけど、使ううちに色や手触りが変化してくるそうなので、それなら毎日使えるもののほうが面白そうだと思い、湯のみを買うことにした。
大きさも色も一個一個違うので、選ぶのにはまたすごく時間がかかって、最初は檜のちょっとマットな色合いの作品にひかれたけど、けっきょく、樫の、やや大振りで高台がなくて表面がざらざらした、素朴な作品に決めた。なんとなく手に持った感じがしっくりとなじむような気がして。

色の変化が気に入らなかったら、焼き直せば元に戻るのだそう。
もしうっかり割ってしまっても、粉々になってさえなければ、金で補修してもっと面白いものに生まれ変わる可能性もあるとか。
これからどんなふうに変わっていくのか、実際に使うのが楽しみだ。
そうだ、使う前に写真撮っておこっと。。。