ゼロ年代の終わり

両親は、ラジオが好きでよく聴いている。昭和歌謡とか、渋いやつ。
実家に来るとすることがないし、わたしも嫌いじゃないのでお茶を飲みのみ聴いてたら、某精神科医が、もうみんな一番をめざすのはやめましょうよ、みたいなことを言っていて、一番になりたい気持ちでいる人を否定しようとしてるように聞こえて、イライラした。

オンリーワンになればいいっていう言い方がはやったりもしたけど、あれは昔、バカの一つ覚えみたいに「個性を大事にしよう」と言われていたのを、ちょっとカッコよく言い換えただけだと思うのだがどうなんだろう。

オンリーワンになるのとナンバーワンになるのとどっちが大変かなんてわかんないし、そんなこと軽々しく言えないと思うんだけどな。
そういう言葉がはやるってこと自体が、そもそも矛盾してる。
ほかのみんなにまで同調を求めたり足並みそろえたりしようとしているわけだから。

オンリーワンになりたい人はそうなれるように頑張ったらいいと思うし、ナンバーワンになりたい人はそうなれるように頑張ったらいいと思うし、ナンバーワンになりたい人を支えるという道だってあるし、肩の力を抜いてのんびり生きたい人はそれもいいし、みんなと同じがいいという選択もありだし、自分の好きなようにすればいいじゃんと思う。

さらに、、、うっかり紅白歌合戦を最初から通しで見てしまった。5時間も。。。
今年わたしがみたテレビは、友人Kがちらっと映ってた某ドキュメンタリーと紅白くらい。
だからタレントとかも知らない人ばっかりなんだけど、けっこう面白かった。今年の歌とかアイドルとか、ざっとまとめて学習できるので有意義といえば有意義。
スーザンボイルの、レ・ミゼラブルのエポニーヌの歌は、普通に感動して泣きそうだった。

今年は紅白の60周年記念だそうで、歌手も60歳前後の人がやけに元気な印象。
アラカンて言葉は、嵐寛寿郎じゃなくてアラウンド還暦のことだったのかー。
うちの両親も還暦だけど、矢沢永吉と同い年なんだな。。。おそるべし24年組。

それにしても、いい年のとりかたしてる歌手と、そうでない歌手の顔つきの差が、あまりにもはっきりでているので大変興味深く、大画面テレビはおそろしいなあと思った。

それにしても、歌で合戦できるなんて、無意味でのんきで幸せなことなんだし、NHKは、視聴率とか余計なこと気にしないで、ただ本気で合戦しつづけてればいいと思う。
思わず赤組に投票してしまいました。白が勝ったけど。