パラ・デ・トーキョー

最近、ある方の紹介で、両国にある「するところ」さんの活動を知った。するところさんは印刷会社で、毎月、子供向けのワークショップを行っている。
それで、23、25、26日の3日間行われた「パラモデル」さんのWSに参加した。

一日目は「水道管ゲーム」のカードに描かれた水道管を、参加者が好きな物(木の枝、電気コード、ジッパーなど)に置き換えて描いた。
同じテーブルにいた男の子の、モチーフ選びの発想がすごく面白かったんだけど、絵を繋げられるようにするというルールにおさめるのがなかなか難しそうだった。

二日目は、まず街に出て好きな建物などを写真に撮ってきて、印刷工場でプリントしてもらい、写ったものを自動車に見立てて落書きした。
これにはまず、元の建物の機能をある程度理解する必要がある。
それが紙の上では全然違った物に見えてくるのを面白がるということなので、出来上がった絵を見れば誰でも楽しめるんだけど、いざ自分でやろうとすると、頭の中でかなり抽象的な価値転換の作業をしなければならない、知的な遊び。単純に写真の上にきれいに落書きをするだけでも楽しいだろうけど、本気でやろうとすると、大人でもかなり頭を使う内容で、脳みそが疲れた。
最初に何の写真を撮るかでほとんど勝負は決まっちゃうなあと思った。そして、最後には、できた絵を壁に張りめぐらして、巨大な駐車場に見立てた。

三日目には、一日目に描いた絵の中から繋げやすそうなのを選んで、印刷&カットして大量のカードにしたものがすでに用意されていたので、みんなでそれをどんどん繋げて、床じゅうに大きなネットワークを作った。
子供たちはこれが一番楽しそうで、あっというまに広い床が埋まっていった。
わたしの描いた絵もカードにしてもらえたので、実際に繋げてみて、もっと繋げやすくするには繋げ方のバリエーションを増やさなければいけないし、連結部分のカードを工夫すればもっと面白く遊べたのになあ、と反省した。
ある単純なルールを決めて、正確に理解し、利用して組み立てていくことで、あれだけ大きなものを短い時間で作っていけるというのがとても面白かった。

水道管ゲーム

水道管ゲーム

  • 出版社/メーカー: トミーダイレクト
  • 発売日: 2003/10/30
  • メディア: おもちゃ&ホビー