お絵描き」カテゴリーアーカイブ

壁画を描いてます

埼玉県は越谷市にあるOPAというファッションビルの3Fに、今週20日の金曜日から来年1月末まで、期間限定のショップがオープンします。
(最寄り駅はJR武蔵野線の南越谷駅または東武伊勢崎線の新越谷駅。遠い…)
いろんなイラストレーターさんのグッズとか置くのだそうです。

で、いま、そこの店内の壁に絵を描いてます(壁は全部で幅18mくらい)。
今日やっと下描きを始めたというのに、あと4日しかないよ。。。?
6月にやった鍾乳洞のオブジェの展示がきっかけで声をかけていただきました。
あの鍾乳洞のオブジェも、もう一度展示します。

本当は、形を手直ししたかったんだけど、ほとんどそのままです。なにしろ急に決まった話なので。。。色は冬バージョンに変えるつもりですが。
壁画はいつものあの子と、丸がいっぱい飛んでる、いつものパターンです。
こんな大きな絵は初めてだし、急にふだんと違ったことやって失敗してもアレだし。でも今回は丸は丸でもちょっとフルーティな感じにしたいなと思ってます。

つい立てとか無しで描いてるので、通りすがりの人たちが立ち止まって見ていく。ちょっとしたライブペインティング状態。。。
今日は日曜だったし、同じフロアに子供服売り場があるので子どもが多くて、自分もお絵描きしたいとだだこねてぎゃあぎゃあ泣いちゃったりして。
ただ丸をいっぱい描いてるだけなのにそんなに見てて面白いとも思えないんだけど。
人はなぜ、絵を描くのを見るのが好きなのだろう?たぶん、出来上がった絵を見るよりも、描いてる途中を見るほうが好きだよね。
小学生のころ休み時間に落書きしてるとまわりに人だかりができてたのを思い出した。

お店のコンセプトはハイティーンの女の子向けのショップということらしいですが、同じビルにアニメイトとかヴィレッジヴァンガードとかダイソーとかも入ってるし、誰でも気軽にお立ち寄りいただけますので、お近くの方はぜひ。

しかしそれにしても、わたしは今までギャル向けのお仕事だけはしたことがなくて、これでようやく最後のピースが埋まりました。
今後は「ゆりかごから墓場まで」をキャッチフレーズにできます。
まあ絵そのものはギャル向けだろうがなんだろうが変わらないけどね。明日はまた赤帽さんにお願いしてオブジェの搬入だ~ わー

以下、告知の文章のコピペです。また「ガーリー」って言葉がでてきたよ。。。

「GIRLS POP ATRIUM|ガールズ・ポップ・アトリウム」
~女の子のためのオリジナル & セレクト・グッズ・ショップ~

ファッションや雑誌などで活躍しているガーリーな人気イラストレーター達のオリジナル・グッズや、かわいらしいアクセサリーやぬいぐるみをクリエイトする手作り作家たちの作品を揃えたコラボレーション・ショップが、南越谷OPAにオープン!
限定品、一点もの、ここでしか手に入らないものがいっぱい。ぜひアナタのお気に入りアイテムを見つけてください!

来店者特典:オリジナル缶バッジ ※ 11月30日まで。無くなり次第配布終了となります。

日時:2009年11月20日(金)~
営業時間 10:00am ~ 8:00pm
場所 南越谷OPA 3F
主催 ディレクションズ
協賛 ワイキキ・レコード、大盛堂書店

■ 参加イラストレーター(敬称略)
茉莉枝、hipBORNtwin、Ra’yka、蛯原あきら、OGAWA KEIKO、玉石佳世、内山ユニコ、NICO、ひらのゆきこ、今井 杏、miri、マロンチック、mayumi、TAMMY、森 宏、高橋由季、小林 晃、岩清水さやか
※ 全イラストレーターさん共通で、限定トートバッグの制作・ 販売が決定しました!

■ 参加グッズ作家(敬称略)
Spilla、ART & CRAFT KOTORI、atelier Bacchus、 ScarolicK、JuJu、ひつじのこや、チェルシィ、capria、LaLa、トリゴエユイ、ku*momo
※ 順次、参加者が増える予定です。

■ 店内壁イラスト+オブジェ:岩清水さやか
エントランス壁・イラスト : Ra’yka、等身大ギャル : 森 宏

■ 楽しいイベントも企画中です!

ピクニック

素晴らしいお天気。きょうは、大鹿さんの声かけで、ピクニックに出かけた。

代々木公園は、ダンスや楽器の練習をする人、フリスビーや長なわとびをする人、水着姿でねそべってる人、とにかくいろんな人であふれかえっていた。
今度なにか練習したくなったら、代々木公園に行けばよいのだな。。。

わたしたちも、大きな木の下に陣取った。
日なたにいるとジリジリ暑いけど、日かげは涼しくてすごしやすかった。

お絵描き教室のお仲間の方々、大鹿さんが専門学校で教えてる生徒さんたち、0歳~4歳の子どもが7人、それにパパママたち、などの大所帯。
まずはみんなでお弁当。昨日は疲れてたけど、わたしもお弁当作って行きましたさ。(お弁当を作るところからが遠足ですからねー)

それから、赤ちゃんたちをモデルに、スケッチ大会。
動き回る子どもを描くのはほんとに難しくて、ほとんど手も足も出なかったけど、どの子もそれぞれの可愛さで面白かったし、のんびりしていい時間をすごせた。

お開きの後、公園で開かれてたジャマイカフェスをちらっと眺めた。おもしろそうだったが、あまりの混雑っぷりに早々に退散。

ママさんたちによれば、最近の赤ちゃんは圧倒的に女の子が多いんだそうな。
少子化のせいで自然にそうなってバランスをとっているらしいとのこと。
真偽のほどはわからないけど、不思議なもんですなあ。

聴講

きょうは、ロフトワークさん主催の現代アート講座に行き、101Tokyo(アートフェア)の裏方のみなさんのお話を聴いてきた。
本業はキュレーターだったりギャラリストだったり様々だけど、それぞれ、すごく真剣にアートについて考えているのが伝わってきた。たくさんの人があつまって組織的にものを作って行くのってカッコいい。

同年代の人たちが社会の中で一定の役割を果たすようになってきている。
わたしひとりでなにやってんだろって思っちゃうけど。。。

聴講者は学生さんが多いようで、さほど目新しい話はなかったが、最後のほうの話に出ていた、将来アートに関わりたいのであれば、アート以外でも自分の得意分野のスペシャリストになって、外から関わるという道もある、そのほうがアート自体の幅も広がるから大歓迎、という話にはすごく同感。こういうことは本気じゃないと言えない。
これなら誰にも負けないってことを持てたら、強いよね。

あと、コレクターの、買った絵との付き合い方についての話も興味深かった。
自分は一時的に預かっているだけで死んだら他の人に渡るのだからと、できるだけ絵が傷まないように大切にする人もいれば、自分の買った物だから一緒に年をとっていくのがいいのだという考えの人、傷んだら新しいのに買い替えてあげるのも作家の利益になるのだと考える人、そりゃあいろんな考え方があるだろう。

わたしとしてはできれば大事に保管してほしいけど、一緒に年をとるというのも素敵な考えだし、何回も買い替えてもらったらありがたいのも確かだし、正しいとか正しくないとかじゃないんだけど。。。うむむ。。。

笑うということ

友人Kから「クウネル」の最新号を読むようにとの指令があったので、買ってきた。
江國香織さん姉妹の往復書簡のページに、カウパレードについて書かれていた。
昨年亡くなられた江國さんのお母様が、たまたまカウパレードを見かけて、なんだかわからないまま、笑いが止まらなくなった、という思い出の話だった。

なるほど…。

牛塗りをした当人でさえわけがわからないイベントではあったが、そんなへんなものがただそこにあったというだけで、知らない誰かの大切な思い出になっていたりするし、思い出を持ったまま死んでいく人もいるのだな。。。

一体一体に描かれた絵がどうこうというのでもなく、こんなのはくだらないイベントだと切り捨てるのでもなく、わけがわからないことそのものを、おおらかに笑ってもらうということもあるんだなあ。

Tonight is ART BIRTHDAY

厳寒の候、支払調書もちらほらと舞い込む今日このごろ。
ここ2、3日は電話にもでられないほど追いつめられてました。なんかもう言い訳も思いつかなくて、、、ごめんなさいっ。

そんなわけでマッチ展もカルタ展も、オープニングはおろかまだ顔出しもできてないのだが、今日は「ジュリエット&ジュリエット」展のレセプションにむりやり出席。
ワイン飲むとそのあと仕事できなくなっちゃうんだけどね。。。

いきなり作品についてスピーチするはめになったりしてたいへん恥ずかしかったが、今回のディレクター・森下泰輔さんたちのノイズミュージックのライブがあったり、お客様の中国系カナダ人の方が本格的な中国茶を淹れてくださったり(すごい強烈な香り)、他の作家さんたちやお客様がたとわりと突っ込んだ話もできてなかなか楽しい会だった。

で、偶然なのかなんなのか、1/17はアートバースディなんですって。
なんだかよくわからないけど、極東からハッピーバースディ。。。

しかし、絵を売るにはやっぱり英語ができなきゃだめらしいよ~。

ジュリエット&ジュリエット展、はじまり

今日から、銀座芸術研究所で、「ジュリエット&ジュリエット」展、はじまりました。
昨日搬入に行ってきたのですが、わたし以外の方たちはアーティストなので、「ジュリエット…」という題名は無視(?)して好きなもの描いてるみたい。
言葉を無視したほうが世界照準になるのかもしれないけど、わたしはイラストレーターなので、言葉はできるだけ大切にしたい。絵を見る側の人は、たいてい言葉からは離れられないものだと思うし。

なのでジュリエットっぽい人物を描きました。ちょっと古典的な感じです。でもジュリエットっていうのはあくまで表面上のモチーフで、本質的にはモチーフなんてなんでもいいのだと思う。
そこの部分で言葉を超えられたら理想的なのだけどね~。

『ジュリエット&ジュリエット』(銀座、銀座芸術研究所)
1月13日(火)~24日(土)15:00~20:00(日曜休廊、最終日18:00まで)
フガワタカシ/本田千昭/山田裕子/河野さおり/菅間圭子/桜井貴/池上夏生/中土井律子/みさ子/FICE/須永つぐみ/岩清水さやか

今回はM60号(130.3×80.3cm)の包み張りキャンバスにアクリルガッシュで、地塗り入れて三日で描きました。つかれた。。。
いつも、つぎは前のよりもっといい絵が描けるんじゃないかと思って、意気込んで新作を出展するんだけど、結局やっつけ仕事になってしまう。そうすると完成度はともかく、人物の表情に、現在進行形の感情がダイレクトに出て、家に帰ってふと鏡を見たらまったく同じ目つきをしていた。
これにはわれながらちょっとあきれた。こわ~…。
パソコンの絵ならたぶん隠せてると思うんだけどなあ。。。
しかし、うーん、やっぱり、わたしはキャンバスより紙のほうが、絵の具の染み込み具合とか、好みに合ってる気はする。

で、今回はギャラリーの方と相談して、絵に値段をつけました。まず売ってみないと見えてこないことがたぶんあるはず。
28万円也。まあこんなもんかな。。。

アートバブルがクラッシュして、絵もだいぶ値崩れしているそうで、今はギャラリーも様子見をしているようです。買ってくれとはいいませんので、ぜひ遊びにおいでください。

今後の指針

本って素晴らしいものだし、出版不況はたしかに困る。
出版はたくさんの人に絵を届けられる素敵な手段なのだから。

でも、こういっちゃなんだが、出版されなくても絵は描ける。

聞きかじった話では、世の中で動いてるお金は、貧乏人のお金で、景気の善し悪しは、主婦のお財布のひものゆるみ具合で決まるらしい。

本物のお金持ちは、景気には左右されない。
本一冊の値段は貧乏人が買ってもお金持ちが買っても一緒で、たいていの人は貧乏なわけだから、貧乏人が買わなかったら本は売れない。
だから絵描きが出版社からお金をいっぱいもらおうとしても、貧乏人のサークルでお金がまわるだけだから、限度がある。
ちっちゃくなったパイを奪い合って心が荒んだら、描く絵も貧乏くさくなると思う。

そんなのやだ。わたしはただ、穏やかな気持ちで絵を描き続けたいのだ。

てことはお金持ちに作品を買ってもらうことを考えねばなるまい。
そんなことができるのは、小説家でも漫画家でもミュージジャンでもなく、画家とか工芸家とか服飾デザイナー、つまりモノを作る人だけだと思う。

わたしはいままで原画は売らない方針できたけれど、それなりの人に買ってもらえれば、自分で絵を保管するより安心かもしれない。

ここ数年のアートバブルもすでにはじけてしまったので、なんでもかんでも売れるわけじゃなくなってしまった。
評価の定まったものでないときびしいだろうけど、要するに、わたしが生き残るためには、いやらしい話だけど、一人でいいからわたしの絵を好きなお金持ちを見つければいいわけだ。

根拠はないが、世界のどこかに絶対にいると思うし、一人いれば二人いるはずだ。

どんな人かわかんないから、さしあたり好きなものを描いててかまわないと思うけど、その人の目に触れ、心を動かすにはどうしたらいいかってことを考えたい。

ただいま~!!!

ここのとこずっとお部屋に閉じこもって遠~いところに行ってて、その間、絶望のふちをさまよったり歓喜の渦に飲み込まれたりと、まあいろいろありましたが、昨日無事に帰還しました。
気がついたらもう年の瀬じゃないか。。。柚子買ってこなきゃ…

それでなにやってたかというと、偕成社さんから出る児童書「放課後の怪談」の挿絵。
児童書だから大きな絵が多くて、これだけ描いたら画集といっていいのでは。(ただ、表紙は別のイラストレーターさんが描くんだけどね~。むーん。)
怪談と言っても読後感はさわやかなので、そういう感じが出てたらいいなあ。

で、これからあかね書房さんの「怪異伝説ダレカラキイタ?」シリーズの続きにかかります。
今年の春に出た第1巻「タタリの学校」を描かせていただいてて、2、3巻の挿絵は他の方の担当だったのだけど、第4巻「恐怖の教室」で再登板ということで、怪談イラストレーターとしての地歩を着々と固めつつある今日この頃であります(笑)。
こちらの読後感はモヤモヤ~っと不条理なのでそういう感じを出せれば。

わたしにはいわゆる霊感はないし、子どものころは幽霊とか信じてなかったのに、むしろ大人になってから、そういうのが見えることはあるだろうなあ、と思えるようになったし、怪談ってなんか人間にとって自然なもののような気がするな。
仕事じゃなかったら読みたくないけどさ。だって怖いもん。

というわけで、教室のみんな、待っててねー!

こもってた途中、なんの脈絡もなくすっごいビジョンが見えて、そのとき走り書きしたメモが、今読むとかなりヤバい。

「さしあたってやりたいことがわかった。お城だ、わたしはお城がつくりたいのだ、、、きっとライフワークかもしんない、、、いまならルートヴィヒ2世とかシュヴァルとかの気持ちがわかる気がする!!!」

って書いてある。パラノイアかわたしは。いや、お城つくりたいけど。

現実には、忘年会もキャンセルし、歌舞伎のチケットも取ってたのに泣く泣く観るのを断念。
福助さんの八ツ橋見たかったな…。
それにしても、こもる前にリンツのオレンジチョコを買い置きしてた自分に拍手。

そして昨日は1月に展示をする銀座芸術研究所の下見に行った。
ずっと前に展示したことのあるギャラリーeシエスタと同じ住所だなあと思っていたが、行ってみたら同じ部屋だった。全然違うギャラリーなのに。縁のある場所なんだろうか。

今展示中の作品はバリバリの現代美術だった。うげげ。
1月の展示は「GIRLY」をキーワードに作家を選んだのだそうで、わたしの絵ってガーリーだったのか…、とちょっと驚いたが、けして嫌ではない。
そういう言葉でくくられてはじめて存在を認知してもらえるということもあるし。
ただ、わたしよりガーリーな絵を描く人はイラスト界には山ほどいるように思う。

そのあと、森流一郎さんの新聞小説の挿絵の個展(ギャラリーハウスMAYA)へ。
絵はもちろん素晴らしかったのだけど、膨大な量の挿絵が掲載紙を切り抜いてきちんとファイリングされてたのが圧巻。あと、絵の女の人が奥様によく似てるなあと思いました。

同時開催の時代小説挿絵のグループ展「江戸絵草紙十八番」も堪能させていだたきました。

帰り、外苑前から千駄ヶ谷に出ようとして歩いてたら道に迷い、原宿についた。
都会はどっちに歩いても駅にたどり着けるから助かる。東京が砂漠でなくて良かった。
でもわたしは時々駅の階段で転んだり、電車とホームとの隙間に落っこちたりするので、ふつうに暮らしているだけでも(幽霊が出なくても)都会は危険がいっぱいだ。
主に自業自得なのだが。。。

どうもありがとうございました&つぎの展示予定

昨日でグループ展終わりました。
けっきょく、水曜日以外は毎日ギャラリーに顔を出していたので、ずうっと寝不足で日に日に顔がむくんでいき、最終日なんかほんとヤバかった。。。(家に帰ってパッタリ倒れて気がついたら夕方。20時間も眠ってしまった。)

壁のあるところで展示するのが久しぶりだったせいか、こんな年末進行の時期なのに、たくさんの方においでいただいて、たくさんお話しできました。どうもありがとうございました。
わたしもギャラリーを出たり入ったりしていたので、お会いできなかった方もいらっしゃって、非常に悔しかったのですが、ほんとうにどうもありがとうございました。

グループ展は他の作家さんの作品を見られたり友達が増えたりと、利点も多いけど、せっかく来ていただいたのに作品の数が7点だけというのも申し訳なく、やっぱりそろそろ個展のことも考えなきゃいけないなあ、、、と思いました。

と言っておいてあれですが、つぎの展示、1月はなんと3つのグループ展に参加します。
今年9つ展示をやって、すごくたくさんやったなー、って感じなので、これはさすがにやり過ぎ。しかも期間が完全に重なってる…。
だけど、声かけてもらったら参加したいし、断るにもエネルギーがいるし。
いま抱えてるあれやこれやは、来年の春にはひと段落つくので、それ以降の時間とお金の使いみちは、また慎重に考えよう。
来年は、今年とは違ったことをしていきたいし、とにかくどっか旅に出たい。

1月9日(金)~26日(月)
『オリジナル燐寸ラベル&マッチ箱アート展 vol.8』(表参道、オーパ・ギャラリー)
11:00~19:00(1/15・22(木)休廊、最終日17:00まで)
去年も参加した、お祭りみたいな、とっても楽しい展示。
今度は111人も参加するそうです。うもれないようにしないとね~。

1月13日(火)~25日(日)
『いろはKARTA展』(外苑前、ギャラリー・ダズル)
12:00~19:00 (19(月)休廊、最終日17:00まで)
48人で、かるたを作ります。わたしの担当は、さやかの「さ」。
読み札の言葉まで考えなきゃならないのですが、うーん、こまったな。。。

1月13日(火)~24日(土)
『ジュリエット&ジュリエット』(銀座、銀座芸術研究所)
15:00~20:00(18(日)休廊)
現代美術の作家さんたちの展示にまぜていただきます。うわあ。
企画画廊での展示は初です。キャンバスにアクリル絵の具という指定です。
しかしジュリエットって?…シェイクスピア? マルキ・ド・サド(読みたくないよ~)?

今後は、表参道でやるときはパソコン、銀座では絵の具と分けようかなー。
というわけで、どうぞよろしくお願いいたします。

搬入&オープニング

今朝、バタバタと展示の搬入をすませた。
部屋でおおあわてで仕上げて梱包したときはかなりがっくりときてたけど、ギャラリーで飾ってみたらまあまあかなという気がしなくもなかった。

以前より良くなったところ、面白いところもあるが、納得いかないところも多い。
しかしあれ以上いじっても、多少はキレイになるだろうけど、本質的には改善できそうにないし、もうどうしていいかわからない。
うーん、うーん、、、まあいつものことなのだけど。。。壁だ。壁がきた。
今回はコンセプト&インパクト勝負の連作なので、鑑賞のコツは、絵からちょっと離れて全体を遠い目で見ることです。

先日からベランダで作ってた干し柿は、あっけなくふつうに美味しいのができて、ふつうすぎてとくになんとも言いようがない。
しいて言えば半分に切らないで丸ごと作ったほうがジューシィにできたかも。でも小さいと気軽に食べられてこれはこれでよい。もっと薄く作ってもいいかもね。

南日本新聞の夕刊が休刊だそうで、今まさに挿絵の連載中なので驚いた。でも小説は最後まで載せていただけるそうで、ひとまずほっとしたけど…。
カラーのきれいな新聞だったのになー。残念です。

『素晴らしき、この世界~What a Wonderful World~展』在廊予定

もう12月ですってよ奥さん!!!
3日から久々の展示です(と言ってもカウパレード終了からまだひと月半か…)。
去年の暮れにもやった、銀座のミレージャギャラリーさんで。
P20号のキャンバス7枚の連作です。現在、例によって必死こいて描いてます。
去年なんか結局描き終わらなくて、ライブペインティングとかうそぶいてギャラリーで描いたりしてたけど(最低~!)、今年はそんなことないようにしますので。。。たぶん。

いまのところ、3日(初日。疲れはててへんなテンションになってるかも)は終日、6日は夕方から、8日(最終日)は14時くらいから、ギャラリーにいる予定です。(途中食事などに出るかもしれませんが、ギャラリーの方に声をかけていただければなるべく急いで戻るようにします。)
お目にかかれればさいわいです。どうぞよろしくお願いいたします。

『素晴らしき、この世界~What a Wonderful World~展』
12月3日(水)~8日(月)11:00~19:00(初日12:00から、最終日17:30まで)

ではでは、おまちしてます!
(あ、あと金曜にも顔を出します。日曜もできれば行きたいんですが、、、)

萌え=キャラ?

わたしのサイトには韓国とか中国とか台湾からのアクセスが意外とある。
でもわたしは英語のサイトは時々見るけどアジアのサイトはめったに見ないのだが、前川さんのプロジェクトのこともあるし、韓国のイラスト事情はどうなってるのかなーとネットで見てみた。

しかしヒットするのは萌え系ばっかり(日本とあまり変わらない気がするが)。
萌えじゃないイラストを見るにはハングル読めなきゃだめだなーと、とりあえず韓国語のテキストを買ってきた。
文字と簡単な文法を覚えれば、検索くらいはできるだろう。。。
いまは模様にしか見えない文字が読めるようになったら、同じ画面でも、まったく違う見え方がするんだろうな。

イラストにもいろいろあるけれど、いちイラストレーターとして、萌えとかキャラというのは避けて通れないキーワードだと思う。日本人が子どもの頃に一番接する機会が多い絵ってたぶんマンガ・アニメ系だから。

萌え=キャラ、つまり、キャラの不完全な情報を脳内で補うのが萌えだそうな。
それだと結局萌える人自身のキャパシティを越えたものは出ない気がする。究極の片思いみたいなものなのかな。。。それなら理解できなくもないか。

でもわたしも小説の挿絵でキャラクターっぽいもの描いてるし、脳内補完もするけど、子どもとか老人のキャラクターに萌えてるわけじゃない。

萌えってもっとなんかむきだしの欲望みたいなものだろう。

例えばラファエル前派は、直接的すぎて下品な気がしてわたしは好きじゃないが、欲望のおもむくままに描いてるようで、あれは萌えなんだろうなと思う。(関係ないけどウィリアム・モリスの自画像って宮崎駿監督の自画像に妙に似てる。)

マンガやアニメの絵がすべて萌えだとも思わないが、マンガの絵の一番の特徴は、本物の人間を観察しないで、過去のマンガをまねるとこから新たな絵柄を作りだしていることだと思う。
だから目とかおっぱいとかが異常に大きくなっていく。

わたしの絵も、目なんかありえないくらい大きいし、モデルも使わないし、意識的にマンガ的な記号を描き込むことも多い(汗とか、フキだしとか)。
かなりマンガに近いので、気になってモヤモヤしてしまうんだろうな。

外国の人は日本のマンガの絵をみて目が大きいのを不思議に思うようだけど、目が大きいのは、それだけ日本人が目に関心があるからだと思う。
関心のあるものを大きく描くのはごく自然なことなんじゃないだろうか。

日本人は目玉が黒いから顔をぱっと見たときに目玉が一番目立つし、アイコンタクトで意思疎通してるから、目に対する興味が強いのだろう。
目を合わさないようにするマナーも、目を意識してることの表れだし。(わたしは視力がいいのでわからないけど、近視の人が多いせいもあるかな?)

外国のイラストだと鼻がすごく大きくて目は点だけだったりする。
白人は目の色素が薄い人も多いし、小説なんか読んでも鼻についての言及が多いし、たぶん彼らは鼻で意思表示できるんじゃないかなあ。(それに加えて、異文化に触れる機会が多いと表情だけではコンタクトできないから、あの大げさな身振り手振りが必要になってくるんだろうけど。)
そうすると鼻に陰影をつけて立体表現しようと考えるのは当然の流れで、つまり持って生まれた顔かたちによって、描く絵も大きく変わってしまうってことだ。

もちろん、描く人の現実の顔と理想の顔かたちには開きがあるけど、それでも現実からあまりにもかけ離れた絵ってそう簡単には生まれてこないものだ。
(ちなみにわたしのイラストの人物はみんなわたしになんとなく似てるんだけど、どこが似てるかというと、実は目ではなくて鼻の穴の形だと思う。なにしろみーんな同じ。)

そうなると興味深いのは黒人の描く人物画だけど、これがなかなか見る機会がない。
やっぱり彫刻か染色に向かいやすいんだろうか?

素晴らしき、この世界~What a Wonderful World~展

来月、またグループ展に参加します。
場所は去年の暮れにも展示をやった、銀座のミレージャギャラリーさんです。
去年は立体を展示しましたが、今回は絵だけを展示します。
立体やると確実に受けるんだけど、そういう飛び道具はなしで、ちゃんと絵だけでも見せられるようにしないといけないなあと。
最近はやたらとこまかく描き込んだ絵が多かったので、なるべくシンプルに描こうと思っています。ミレージャさんは広いから準備がたいへん~。

『素晴らしき、この世界~What a Wonderful World~展』
12月3日(水)~8日(月)11:00~19:00(初日12:00から、最終日17:30まで)

浅川慎一郎/朝森ゆき/atom/岩清水さやか/榎原直人/くぼたまなぶ/さかきくみこ/塚本光/氷見ユウタ/平林枝里子

***

ところで。。。
先日、わたしと生年月日と血液型が同じだというSさんからメールをいただいた。偶然このブログを発見されたとのこと。
Sさんはプロの占い師(!)なので、同じ誕生日の人にとても興味があるが、今まで会ったことはなかったそうだ。mixiの誕生日コミュにも同い年はいないらしい。
そういえばわたしも会ったことないな。人数の多い年代なのに。

Sさんは、早稲田の文学部の哲学科出身で、学生時代は演劇に熱中してたそうな。なんか経歴まで似てるし。。。双子!? 朝ドラ!? ………ロスジェネ?

さっそく、今度の展示の最終日にお会いすることになった。で、まさかとは思いますが、もしかしてこのブログ読んでる方で、1975年6月19日生まれ(B型だとなお結構)の方、ほかにいらっしゃいましたら、ぜひともご連絡ください。哲学科だったら笑えるけど、そうじゃなくてもいいですから。

わたしたちは来年は運気があがるので、積極的にチャンスを作っていくと良いそうですよ~。

音羽屋!

カウパレードの最終日なので、牛におわかれを言いにいった。
せつない。(オークションはいつのまにか締め切りが一週間延びてたけど)

それから、あきさんと歌舞伎座(夜の部)。
十種香は、玉さまの八重垣姫に福助さんの濡衣、菊之助さんの勝頼。
もう~…きれいできれいで、夢をみてるよう。刺客の松緑さんも良かった。
福助さんの英執着獅子も良かったなあー。わたしは福助さんの女形なのに健康的で強そうな感じがとても好き。
雪暮夜入谷畦道の菊五郎さんの直侍も、すっっっごくカッコ良かった。装置も小道具もまるで広重の浮世絵のように清冽ですてきだった。

あああー歌舞伎ってすばらしい。わたしもかけ声かけたいよー。
ただ芝居とはいえ父と息子による濡れ場にはちょっと引いたかも。。。
しかし何度も観てる演目なのに話をすっかり忘れてた(あほだ)。前のときは国立劇場で観たせいか、印象が全然違った。
いろいろ問題点はあってもやっぱり歌舞伎は歌舞伎座で観るのが一番だ。

歌舞伎座は再来年には取り壊し&建て替えだそうで、ついにきたかって感じだけど、うーん、残念なの半分、期待半分ってとこかな。(建て替えでチケットが値上がりしないといいのだけど。。。)

観劇後は「串の坊」で串揚げおまかせコース。美味しかったー。また食べ過ぎた。

牛の反響

イラストの仕事をしていて、この絵はどうだこうだと批評されることはほぼない。
仕事相手だと、気に入らなくても何も言われずに、ただ次の仕事がこないだけだし、展示を見た人にここが良くないからこうしろとか言われることもない。
それは、絵を言葉にするのが難しいからだと思っていた。小難しいことを考えずただ好きか嫌いかですむのがイラストのいいところでもある。

ところが、例のカウパレード、あちこちのブログであれこれ書かれている。
批判めいたことを書かれたりするのはほんとに初めて(褒めてくれた人もいたが)。
「アート」を批判するのは、わかってないと思われるのが怖くてできないけど、カウパレードだったらちょっとゆるいから誰でも突っ込みを入れやすいし、それに何か言うことに意義がありそうに思えるような、規模の大きなイベントだった。

でもその批判というのは、ようするに、その人の持っている理想のイメージにわたしの絵が合わないということだった。
うーん、それは、わたしにはどうにもできないことだ。。。

自分なりの理想を持っている人にとっては、このズレがさぞかし不快なのだろうし、その不快さはわたしにもよ~くわかる。
そういう人こそ、自分の作品の創作に向かうべきだと思うな。
その人とわたしは別の人間で、どうにもできない部分こそがわたしらしさで、もちろん欠点もあるのだが、それも含めていまそこにある作品がすべてなのだ。

まあ、わたしらしさを消したほうが普遍的な作品といえるかもしれないけど、、、どうにもならんものはどうにもならん。
開き直ってるわけではなくて、欠点をつぶすよりいいところを伸ばしたいので、せっかく指摘してくれるのであれば、欠点より長所を教えてもらえると助かるのだけど、とか言ったらずうずうしいかなあ。