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3分の1の魔法

去年の暮れに2週間部屋にひきこもって描いてた児童書、放課後の怪談の第二期、『3分の1の魔法』が発売になってるようですね。まだ実物は見てないけど、そういえば先週、そろそろ出ると聞いたような。

これ、昨年出た第一期の『暗闇からのびる手』より描き込んでます。たぶん出来はいいはず!どうぞよろしくおねがいします。

放課後の怪談〈8〉3分の1の魔法

  • 作者: 日本児童文学者協会,今井ヨージ・岩清水さやか
  • 出版社/メーカー: 偕成社
  • 発売日: 2010/02/17
  • メディア: ハードカバー

放課後の怪談〈1〉暗闇からのびる手

放課後の怪談〈1〉暗闇からのびる手

  • 作者: 田部智子,朽木祥,正道かほる,たからしげる,佐々木赫子,横山充男,日本児童文学者協会,岩清水さやか,今井ヨージ
  • 出版社/メーカー: 偕成社
  • 発売日: 2009/03
  • メディア: 単行本

新しい扉

ポプラ社さんのPR誌「asta*」で挿絵を隔月連載させていただくことになった。
文蔵さんの連載が来月発売分で最終回なので、ちょうど良いタイミング。

きょうは打ち合わせ。雪が止んで、晴れてよかった。
またまた怪談ですよ(笑)。児童書じゃないけど。
でも読んだ感じでは、怪談というよりは、幻想的で不思議な美しいお話。
美しすぎてつかみどころがないというか、どう手をつけたらいいかわからない。
作者の五十嵐貴久さんは、今回新しい引き出しを開けようとしているそうだけど、これは、、、わたしも新しい扉を開けるかも(うまく描ければの話)。

今回考えたことと、思わぬ展開

きょうは、予定の時間から1時間も遅れてギャラリーに到着。
もしその間においでの方がいらっしゃったら、ほんとに申し訳ありません。。。

それでギャラリーにいた時間は短かったのだけど、デザイナーSさんや、いつもきてくださるお客様にもお会いできたし、アートコレクターの方とお話しして、どういう絵なら買いたいかとか、買った絵の保存についてとか、いろいろ教えていただくこともできた。他の出品者の方にも、わたしの絵について貴重な意見をいただいた。
自分だとなかなか気づけないこともあるので、ありがたいことです。
ちゃんと絵になっていると言っていただけたのはうれしかった。

2枚描いて縦に並べて展示した上のほう、草原の絵が、圧倒的に好評のようだ。
まあそうかも。こっちの絵のイメージはテーマを聞いて自然に思いついたけど、もう一つのほうはギリギリまで考えて考えて無理矢理ひねりだしたものだから。

下の絵のほうがちょっと不自然さがあるのと(ある意味イラスト的ともいえる)、はじめてやったことなので、色バランス等、しっくり馴染んでない部分がある。(ただ人物の顔色が暗めなのを直すだけでもかなり印象を変えられると思う)
自分としてはあの2枚はやっぱりセットで気に入ってるんだけどなあ。

でも、イラストってとても素晴らしいものなので、こうしてタブロー的な作品を描く時にも、その要素をうまく残せたらと思う。
イラストは注文を受けて描く絵だから、自由に描けないと言われることがある。
それはたしかにそういう部分もあるのだけれど、人間として生まれてきた以上、言葉から完全に自由にはなることは難しいし、たとえばタイトルを「無題」としたとしても、無題という言葉自体が、見る人にある印象をあたえてしまう。

言葉からなるべく離れよう離れようとして描いていく方向性もあるだろうけど、「言葉」と対峙するための方法として積極的に「絵」を使うのがイラストだと思う。

そう考えると、イラストってすごく哲学的だし、イラストがアートより下だと言う考え方は俗物的だと思う。
わたしが描いたイラストが変だったとしたら、それはわたしが悪いのであって、イラストレーションのせいではない。

で、そのあと、肩書きいろいろのTさんが来てくださって、こんど上海で展示をやらないかというお話をいただいた。
話を聞けば聞くほどうさんくさいんだけど、それも中国っぽくて、大変面白そう。
ただ日程が、11月のアートコンプレックスセンターでの展示と完全にかぶってた。どっちもむやみにスケールがでかい話な上に、詳細がよくわからないので、はてさて、困ったな。。。
両方やりたいんだけど、なんかいい方法はないだろうか???

ちょこっとスイーツ

昼からギャラリーへ。
行く途中にプランタン銀座があるので、ついふらりと中に入り、試食バレンタインチョコなどつまみつつ。ベルアメールのが美味しかったなー。やっぱチョコは国産のが好き。
で、きょうは両親が見にきてくれたので、ここぞとばかり、ギャラリーのすぐ近くのアンリ・シャルパンティエでケーキ&お茶。おほほ。

あんまりお洒落なお店すぎて、父は落ちつかなそうだった。
お手洗いが本棚の後ろの隠し部屋になってるのが気に入ってたみたいだけど。

3時すぎから今回の展示に参加したギャラリー合同のパーティに出て、2時間ほどでお開きになった後は、渋谷駅前の大盛堂書店さんへ。
先月からレジ横でポストカードを無料配布していただいてるのに、ぼんやりしていて、まだ顔をだせていなかったのだ。
ほんとにあのポストカードとわたしのお薦め本が並んでいたよ。もうそろそろ次の方にバトンタッチするんじゃないかなと思うので、ご興味のある方はお早めにお立ち寄りくださいませ~。

早川良雄 ー“顔”と“形状”ー

国立近代美術館・ギャラリー4で、昨年亡くなられた早川良雄さんの回顧展を見た。

ポスター、雑誌の表紙などのデザインとイラストレーション。
それほど大規模な展示ではなかったけど、どの作品もさすがのクオリティで、特に、顔のイラストのインパクトの強さには圧倒された。
すごくお洒落で、力強くて、洗練されていて、大人っぽくて、自立した感じ。
百貨店のポスターとか、あまりにもカッコ良過ぎて、このイラストを見てお買いものに出かけた昭和の人々は、どんなに大人っぽい感覚を持っていたのだろうかと驚いてしまった。

すいせん図書

きょうは、絵本を読もうと思って、近所の図書館に行った。
こないだAさんにもらった、すいせん図書リストを持って、300冊くらいの定番絵本をかたっぱしから読むつもりで。(子供の頃けっこう読んでたつもりだったけど、知らないのも多かった。読んでたものも内容は忘れてしまってるので読み返そうと思った)

でも、この図書館の子供コーナーの棚の並べ方がどうにもよくわからない。
まず並び順が、書名ではなく著者名順になっているのはいいとして、その著者名が、文と絵のふたりいる場合、絵描きの名前の順番になっていた。
おお。。。絵本の世界では、絵>文なのか。そりゃそうか?でもすごいなあ。
他の図書館や本屋さんではどうなのか知らないけど。(不勉強で、まったく意識したことがなかった)

さらに大型の本と小型の本に分けられていて、昔話コーナーとか読み聞かせコーナーとかもあり、あちこちに本が分散してて、しかも本棚が低いから(しかたないけどね)非常に探しにくい。
リスト通りに読んでいくのはとても無理だとわかったので、とりあえず気になったものから手当たり次第に読んでメモしておいて、あとでリストと見比べて読んだものは消すことにした。嫌いな絵のものは開くのもイヤなので、そのほうが都合がいいような気もした。

で、2時間くらい図書館にいて、読んだのは40冊くらい。
わたしは本でも絵本でもとにかく読むのが遅いので、これでもがんばったのだ。
面白かったのは10冊。これ最低だ、と思ったのが1冊。あとは印象に残らず。リストに載ってたのは2冊だけ。選ぶセンスがないのかな。
これじゃ、リストをぜんぶ消すには6000冊も読まなきゃいかんではないか~。

寒中見舞い

やっとこさ、年賀状、というか寒中見舞いを出せました。きょうはそれほど寒くなかったけど。

渋谷駅前の大盛堂書店さんと、南越谷のガールズポップがタイアップして、店頭で無料配布するポストカードに絵を使っていただけることになったので、ついでにそれを年賀状にも流用することにしたのだったけど、去年の暮れからラフが3回くらいボツになって、画材も変えて、焦って仕上げた絵もボツになり、描き直してやっとOKがでたのが7日頃だったかな。
それで入稿したら世間は連休で、さらに印刷屋さんのミスで刷り直しになったり、てんやわんやの果てに、手元にハガキが届いたのがこの土日。いやあ大変でした。

でも、ボツにしてくれたデザイナーさん(ガールズポップの店長)には感謝してます。
あんな焦ってわけわかんなくなって描いた中途半端な絵が世に出なくて良かった。
最終的な絵がすごく気に入っているというわけでもないんだけど、及第点ではあるし、ただ好きなものを描くのではなく、お客さんに一歩あゆみよれたような気はする。
…イラストレーターってそういうお仕事なんだよなあ(←なにをいまさら。。。)焦ってしまったのも、お客さんを意識しようとしたせいなんだけど。
店長さんが「ポップ」とか「ファニー」とか表現する感覚がなかなかつかめなくて、ボツになった絵は、無理にいつもと違うものを描こうとしたせいで、描いてる人物に心が寄り添わず、描いててもなんだか気恥ずかしかった。
これじゃあだめだよね。ぜひともやるべき無理と、絶対やっちゃいけない無理がある。
でも描いてるときって、自分でそういうことよくわからなくなっちゃうんだよね。

ポストカードの絵のタイトルは「あの子のフリー・スケーティング」。やっぱりあの子を描きましょうよ、と説得されて描いたので、タイトルにも「あの子」って言葉を入れたかった。

あの子の絵は壁画とかでたくさん描いたから、正直言うといいかげんに飽きてきてた。でもあの子を描くと、なぜか不思議としっくりくる。あの子≠わたしなのに。
イラストイラストと意識しすぎると、こぎれいに小さくまとまってしまいそうだし、加減が難しいところだけど、しっくりくる感覚だけはなくしてはいけないと思った。
いつもはじっとしてるあの子が微妙に動いているのが鑑賞ポイントです。

ポストカードは大盛堂書店さんとガールズポップアトリウムで無料配布してます。
岩清水さやか祭りだそうです(なんだそりゃ)。まあとにかくばんばん持ってっちゃってください!
あと、本屋さんなので、3冊ほど、わたしの好きな本を推薦させていただきました。
いちおう渋谷あたりにいる女の子たちがターゲットということで、そんな感じで。(自分の装幀した本ではあまりその層に合うものがなかったのが残念ですが。)

それにあわせて、トップページのイラストもさしかえました。
ついでに、おまけフリー素材のページの、「スタバのタンブラーの中に入れるための紙」の種類を増やしてみました。
まさか使ってくれてる人がいるとは思ってなかったんだけど、いるらしいので。
サイズも三種類ずつ用意しました。もしよろしければ使ってみてください。

仕事始め

東京に戻ってきました。明日〆切があるので。
そしたらポストにいっぱい年賀状が届いててあせった。

じつは明日は、渋谷の大盛堂書店さんで無料配布される絵ハガキ用の絵の〆切で、ほんとは年内に作らなきゃいけなかったんだけど、わたしもデザイナーさんもいっぱいいっぱいで、気づけば印刷屋さんがしまってた。

で、どうせならそのハガキを年賀状にも使いたいではないですか。
でも明日までに仕上げて4日に入稿しても、印刷の出来上がりは10日くらい。
松の内に出すのはちょっと無理かな。。。

まあ「余寒見舞い」とかなんとかいって3月に年賀状を出した年もあったけど、今年はお年玉つき切手を購入してしまったので、抽選日より前には出さなければね。

有言実行

あけましておめでとうございます。

いきなりですが、わたしの今年の目標は、社交辞令を言わないこと。
というか、言ったことは全部責任を持って実行したい。

よろしくお願いしますと言ったらよろしくお願いするし、お世話になっておりますと言ったらしっかりお世話になる。

つまり、言った相手も巻き込むかたちになるんだけど。反対に、お世話になっておりますと言われたら、わたしもきっちりお世話するし、相手の言ったことも全部真に受ける構えですので、そこのとこよろしくお願いします。

今度飲みに行きたいねといったら飲みに行くんだし、今度いっしょに仕事しましょうと言われたら仕事するんだ、なにがなんでも。
なのでわたしにうかつなことを言わないように気をつけてください。

せっかく自由業やってるんだから、やりたいと思ったことはやり遂げないと。
忙しいとかなんとか言ってないで、会いたい人には会って、もっと遊んで、もっと楽しまないといけないなと思ったわけです。

あと、不景気だとか言わない。言霊って、ほんとにあるような気がするから。
それに不景気なんて一個人にはどうにもできないんだから愚痴ったって仕方ないし、そんなこと言ってるヒマがあったらできることからやってったほうがましだと思う。

雑誌とか、新聞とか、たくさん廃刊になっているけど、人間が、絵や文章をまったく書かなくなることはないだろうし、伝統芸能やら骨董やら音楽やらラジオやら映画やら、古いもの好きは確実にいるし、出版物の良さは絶対にあるのだから、完全になくなるということはないはずだ。

わたしは、挿絵というのは、小説とすごく相性がいいんだと思う。
小説を映像化したらそれは別の作品だけど、小説に挿絵がついていても、挿絵の面積と文字の面積では文字のほうがずっと多いんだから、小説は小説のままだ。
だから挿絵はなくならないと思うけど、生き残るのはやっぱり質のいいものなんだろうか。

出版物がすごく少なくなっても、そこでずっとやって行きたい人はやって行けばいいし、ほかの可能性を探したい人は探して行けばいいし、絵そのものは洞窟の壁にだって描けるんだから、怖いことなんてなにもないと思う。

缶詰について

ホットカーペットの上に、ポトフを一皿ぶちまけてしまった。。。

わたしが「引きこもり」と呼ぶところの状況を、世間では「缶詰」と言うらしい。。。
そんなお洒落なもんではないのだけどなあ。自分ちだし。

引きこもってるあいだは、ただ、外に出られないというだけで、意外とちゃんと食事も(簡単なものだけど)作って食べてるし、早寝早起きで最低限の睡眠はとってるし、けっこう規則正しい生活をしている。そうでないと、さすがに2週間はもたない。
寝るのと食べるのだけが楽しみだし、食物繊維はちゃんと摂らないとホラね~。

でもなんか知らないけど、とにかくすごく神経が冴えているので、作業のあいまにちょっと息抜きに「数独」とかやったりとかすると、異様に速く解けてしまったりして拍子抜けしてしまう。

外に出られないのも、ほんとは、料理とかできるくらいなんだから、むりやり時間を作って、近所のジムにサッと行って、ちょこっと走って帰ってくるくらいならできないこともない気もするんだけど、精神的に追いつめられてくると、罪悪感もあるし、頭の切り替えができなくなり、部屋から出ようにも出られなくなって、自分から閉じこもってしまうのだ。

そんな状態になる前に早めにとりかかればいいかっていうと、こういう集中状態にならないと出てこないものもあるからなあ。

でも以前は挿絵一枚描くのでも、かなり追いつめられた気分になってたけど、いまは、2~3枚くらいならわりと平常心でこなせるようになったし、それでクオリティが落ちたということもないと思う。
まとまった数の絵を描かなければいけない単行本の仕事も、今後もっと数をこなしていけば少しは気楽にできるようになるんだろうか。まだそういうお仕事は6冊くらいしかやってないからわかんないけど。。。

山と山のあいだ

昨日は、部屋を片付けたり、たまってたメールの返信をしたりしてから、お店で販売するための、小さいお人形(限定20個)を生産。
大きいと売れないことを(やっと)理解したので、今回のはヤクルトくらいの大きさにしてみました。

きょうの昼すぎに例によって大あわてで仕上げて、それを運んで越谷へ。もう疲れてしまって、埼京線で立ってつり革につかまってたんだけど、目の前の席が空いても、そこに座るために動くのが億劫、というありさま。
でもお店に着けばそれなりに気力も出てきて、無理しないように作業した。

じつは、お店が入ってるデパート自体が1月末で閉店なので、この土日から閉店セールがはじまり、お客さんもだいぶ増えた。
お店の商品も増えてきていて、壁にもいろいろベタベタと貼られてるので、もう描き直そうにもどうしようもなくなってる部分もある。

きょうは編集者のAさんがわざわざ遠くまで出かけてきてくださった。
それでお茶しながら、絵本の企画についていろいろ相談したのだけど、なんだか話がかみ合わず、すぐ話がそれてしまう(わたしがそらしてる)。

Aさんはプロットについて話してるのに、わたしはずーっと、ディテールのことばかりを話してた。
「なんかこう、、、キラキラとか、ワクワクとか、、、」だめだなこりゃわたしは興味がないことにはまったく頭が働かない。
ストーリーになったものを読めばいろいろ言えるんだけど、プロットってなんのことだかいまいちわからないし、それだけ聞いても面白いんだかつまらないんだか、とんと判断がつかない。
わたしの頭の構造は微分方式だから、全体的なことはよくわからんのだ。で、Aさんには、わたしがなにをわかってないかがわからなかったのだった。
でも根気よく順番に説明してくれたので、最後のほうになってやっと、話がかみあわない理由だけはわかった。

ふだん編集者と打ち合わせのときはなにを話してるんですかと聞かれ、よく考えてみたけど、、、名刺交換して納期を聞いて、あとは雑談だけだなあ。挿絵にしても装幀にしても、プロットについて話す必要はたぶんないし。
だいたいいつも岩清水さんの好きなように描いてくださいって言われてるし。
ああっ、でも単にわたしが話を聞けてないだけって可能性もあるなあ。

来週はもうひと山。それを越せば、年末進行も少し落ちつくかな。
昨日ひと山越えて、次の山越えの間に「越谷」で壁塗りって、、、面白くないですか?

わたしの生きすだま

やっと、やっと、ひと山越えた。ううう~
ずっと引きこもってなにをやってたかというと、偕成社さんから春に出る、児童書「放課後の怪談」の2冊目の挿絵。

もー、、、死ぬかと思った。
というか、死んで化けて出るかと思った。
というか、死んでないけどどっかに化けて出てたかもな。六条御息所みたいに。

だってさー、こもってた間の記憶があいまいなんだもん。。。(壁塗りしてた時期を含めて、ここひと月半ほどの記憶が飛んでる)

化けて出たとしたらどこかなあ~。
この2週間、一度郵便局に行った以外、ずっと部屋にこもってたはずなんだけど、どっかでわたしを見かけたという方、いませんかね?

あっ、でも、挿絵はすごくいいのが描けました。出版されるのが楽しみ。

電動消しゴム

前回の日記を書いてすぐ、ネット通販で電動消しゴムを買った。
さっそく、下書きのシャーペンの線を大量に消しまくってみた。
…なんというか、この感覚は、コ○クリさんに似ている。。。

電動消しゴムは太いペンみたいな形になっていて、線に沿って動かすのは自分でやるんだけど、先についてる消しゴムが高速回転するので、うっかり気を抜くと、勝手な方向にするすると動いて行ってしまうのだ。
なんかへんなお告げとか浮かびあがっちゃったりしたらやだなー。

けっこう重さもあるし、振動がひびくので、持つ手がちょっと疲れた。
消しゴム自体が小さいから一気に消せる面積も小さくて、意外と時間がかかる。ずーーーーっと消してると、本体が熱くなってくるのが気になった。

まあ、今回ほんとに大量に消したからしょうがないのかもしれない。
消しカスは砂のように細かいけど、量は少ないのでそれほど散らからなかった。普通の消しゴムとどっちがいいかは、けっこう微妙なとこかも。。。
しばらくは面白半分に使ってみようと思うけど、慣れたら便利になるかなあ。

人生相談始まりました

本日から、WEB文蔵(PHP研究所さんのHPのコンテンツです)上で、蒼井上鷹さんの小説「人生相談始めました」の連載が始まり、そのタイトル画像を描かせていただきました。
とあるショットバーのマスターが主人公の、渋いんだけど、どことなくユーモラスなミステリです。

小説は毎月更新ですが、絵はずっと同じです。
WEB用の絵で、しかもかなり縮小して表示されたりもするので、いつもより線を太めにして、色も強くして、シンプルな構図を意識しました。

ところで最近のわたしの悩みごとは、下絵を描いたあとに、鉛筆の線を消しゴムで消すのが面倒くさくて、それがイヤなあまりに、作業が止まってしまったりすることです。
やはり、電動消しゴムを買うべきでしょうか。
でも消しゴムのカスを掃除するのもうんざり。すごい量なんだもん。。。

愚者たちの楽園

装幀イラストを描かせていただいた「マローディープ 愚者たちの楽園」(森福都さん著/講談社ノベルス)の見本を受け取った。
ここ数日郵便受けを開けてなかったので、いつ届いたのかわからないけど。

今回はちょっと難しい色を使ってしまったようで、(夜の情景なんだけど、空と海の部分なんかシアン100%なのだ)色みのバランスがとりにくくて、印刷所でもなかなかいい色が出ないし、わたし自身も迷いまくってしまい(これはほんとによくない)、ギリギリまで何度もやり直しさせてもらった。

いつも色はなりゆきまかせで、こんなにいじったことはないんだけど。
出来上がりは、まあこんなかな…って感じ。思ってたより良かった。初校にくらべたらずっと改善されてるので、いじったかいはあった。

小説は、モルディブのリゾートが舞台の、コミカルなミステリです。
わたしは、このお仕事するまでこういうリゾートにはまったく関心がなく、ああそうか、こういう遊びもあるんだなとはじめて認識した次第です。
なので、ガイドブックとかパンフレットとか熟読しても、他のリゾート地との違いがなかなか理解できなくてけっこう困りました。
取材に行けたら行きたいです。もう遅いか。

マローディープ 愚者たちの楽園 (講談社ノベルス)

マローディープ 愚者たちの楽園 (講談社ノベルス)

    • 作者: 森福都
    • 出版社/メーカー: 講談社
    • 発売日: 2009/10/22
  • メディア: 単行本