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今後の指針

本って素晴らしいものだし、出版不況はたしかに困る。
出版はたくさんの人に絵を届けられる素敵な手段なのだから。

でも、こういっちゃなんだが、出版されなくても絵は描ける。

聞きかじった話では、世の中で動いてるお金は、貧乏人のお金で、景気の善し悪しは、主婦のお財布のひものゆるみ具合で決まるらしい。

本物のお金持ちは、景気には左右されない。
本一冊の値段は貧乏人が買ってもお金持ちが買っても一緒で、たいていの人は貧乏なわけだから、貧乏人が買わなかったら本は売れない。
だから絵描きが出版社からお金をいっぱいもらおうとしても、貧乏人のサークルでお金がまわるだけだから、限度がある。
ちっちゃくなったパイを奪い合って心が荒んだら、描く絵も貧乏くさくなると思う。

そんなのやだ。わたしはただ、穏やかな気持ちで絵を描き続けたいのだ。

てことはお金持ちに作品を買ってもらうことを考えねばなるまい。
そんなことができるのは、小説家でも漫画家でもミュージジャンでもなく、画家とか工芸家とか服飾デザイナー、つまりモノを作る人だけだと思う。

わたしはいままで原画は売らない方針できたけれど、それなりの人に買ってもらえれば、自分で絵を保管するより安心かもしれない。

ここ数年のアートバブルもすでにはじけてしまったので、なんでもかんでも売れるわけじゃなくなってしまった。
評価の定まったものでないときびしいだろうけど、要するに、わたしが生き残るためには、いやらしい話だけど、一人でいいからわたしの絵を好きなお金持ちを見つければいいわけだ。

根拠はないが、世界のどこかに絶対にいると思うし、一人いれば二人いるはずだ。

どんな人かわかんないから、さしあたり好きなものを描いててかまわないと思うけど、その人の目に触れ、心を動かすにはどうしたらいいかってことを考えたい。

ただいま~!!!

ここのとこずっとお部屋に閉じこもって遠~いところに行ってて、その間、絶望のふちをさまよったり歓喜の渦に飲み込まれたりと、まあいろいろありましたが、昨日無事に帰還しました。
気がついたらもう年の瀬じゃないか。。。柚子買ってこなきゃ…

それでなにやってたかというと、偕成社さんから出る児童書「放課後の怪談」の挿絵。
児童書だから大きな絵が多くて、これだけ描いたら画集といっていいのでは。(ただ、表紙は別のイラストレーターさんが描くんだけどね~。むーん。)
怪談と言っても読後感はさわやかなので、そういう感じが出てたらいいなあ。

で、これからあかね書房さんの「怪異伝説ダレカラキイタ?」シリーズの続きにかかります。
今年の春に出た第1巻「タタリの学校」を描かせていただいてて、2、3巻の挿絵は他の方の担当だったのだけど、第4巻「恐怖の教室」で再登板ということで、怪談イラストレーターとしての地歩を着々と固めつつある今日この頃であります(笑)。
こちらの読後感はモヤモヤ~っと不条理なのでそういう感じを出せれば。

わたしにはいわゆる霊感はないし、子どものころは幽霊とか信じてなかったのに、むしろ大人になってから、そういうのが見えることはあるだろうなあ、と思えるようになったし、怪談ってなんか人間にとって自然なもののような気がするな。
仕事じゃなかったら読みたくないけどさ。だって怖いもん。

というわけで、教室のみんな、待っててねー!

こもってた途中、なんの脈絡もなくすっごいビジョンが見えて、そのとき走り書きしたメモが、今読むとかなりヤバい。

「さしあたってやりたいことがわかった。お城だ、わたしはお城がつくりたいのだ、、、きっとライフワークかもしんない、、、いまならルートヴィヒ2世とかシュヴァルとかの気持ちがわかる気がする!!!」

って書いてある。パラノイアかわたしは。いや、お城つくりたいけど。

現実には、忘年会もキャンセルし、歌舞伎のチケットも取ってたのに泣く泣く観るのを断念。
福助さんの八ツ橋見たかったな…。
それにしても、こもる前にリンツのオレンジチョコを買い置きしてた自分に拍手。

そして昨日は1月に展示をする銀座芸術研究所の下見に行った。
ずっと前に展示したことのあるギャラリーeシエスタと同じ住所だなあと思っていたが、行ってみたら同じ部屋だった。全然違うギャラリーなのに。縁のある場所なんだろうか。

今展示中の作品はバリバリの現代美術だった。うげげ。
1月の展示は「GIRLY」をキーワードに作家を選んだのだそうで、わたしの絵ってガーリーだったのか…、とちょっと驚いたが、けして嫌ではない。
そういう言葉でくくられてはじめて存在を認知してもらえるということもあるし。
ただ、わたしよりガーリーな絵を描く人はイラスト界には山ほどいるように思う。

そのあと、森流一郎さんの新聞小説の挿絵の個展(ギャラリーハウスMAYA)へ。
絵はもちろん素晴らしかったのだけど、膨大な量の挿絵が掲載紙を切り抜いてきちんとファイリングされてたのが圧巻。あと、絵の女の人が奥様によく似てるなあと思いました。

同時開催の時代小説挿絵のグループ展「江戸絵草紙十八番」も堪能させていだたきました。

帰り、外苑前から千駄ヶ谷に出ようとして歩いてたら道に迷い、原宿についた。
都会はどっちに歩いても駅にたどり着けるから助かる。東京が砂漠でなくて良かった。
でもわたしは時々駅の階段で転んだり、電車とホームとの隙間に落っこちたりするので、ふつうに暮らしているだけでも(幽霊が出なくても)都会は危険がいっぱいだ。
主に自業自得なのだが。。。

どうもありがとうございました&つぎの展示予定

昨日でグループ展終わりました。
けっきょく、水曜日以外は毎日ギャラリーに顔を出していたので、ずうっと寝不足で日に日に顔がむくんでいき、最終日なんかほんとヤバかった。。。(家に帰ってパッタリ倒れて気がついたら夕方。20時間も眠ってしまった。)

壁のあるところで展示するのが久しぶりだったせいか、こんな年末進行の時期なのに、たくさんの方においでいただいて、たくさんお話しできました。どうもありがとうございました。
わたしもギャラリーを出たり入ったりしていたので、お会いできなかった方もいらっしゃって、非常に悔しかったのですが、ほんとうにどうもありがとうございました。

グループ展は他の作家さんの作品を見られたり友達が増えたりと、利点も多いけど、せっかく来ていただいたのに作品の数が7点だけというのも申し訳なく、やっぱりそろそろ個展のことも考えなきゃいけないなあ、、、と思いました。

と言っておいてあれですが、つぎの展示、1月はなんと3つのグループ展に参加します。
今年9つ展示をやって、すごくたくさんやったなー、って感じなので、これはさすがにやり過ぎ。しかも期間が完全に重なってる…。
だけど、声かけてもらったら参加したいし、断るにもエネルギーがいるし。
いま抱えてるあれやこれやは、来年の春にはひと段落つくので、それ以降の時間とお金の使いみちは、また慎重に考えよう。
来年は、今年とは違ったことをしていきたいし、とにかくどっか旅に出たい。

1月9日(金)~26日(月)
『オリジナル燐寸ラベル&マッチ箱アート展 vol.8』(表参道、オーパ・ギャラリー)
11:00~19:00(1/15・22(木)休廊、最終日17:00まで)
去年も参加した、お祭りみたいな、とっても楽しい展示。
今度は111人も参加するそうです。うもれないようにしないとね~。

1月13日(火)~25日(日)
『いろはKARTA展』(外苑前、ギャラリー・ダズル)
12:00~19:00 (19(月)休廊、最終日17:00まで)
48人で、かるたを作ります。わたしの担当は、さやかの「さ」。
読み札の言葉まで考えなきゃならないのですが、うーん、こまったな。。。

1月13日(火)~24日(土)
『ジュリエット&ジュリエット』(銀座、銀座芸術研究所)
15:00~20:00(18(日)休廊)
現代美術の作家さんたちの展示にまぜていただきます。うわあ。
企画画廊での展示は初です。キャンバスにアクリル絵の具という指定です。
しかしジュリエットって?…シェイクスピア? マルキ・ド・サド(読みたくないよ~)?

今後は、表参道でやるときはパソコン、銀座では絵の具と分けようかなー。
というわけで、どうぞよろしくお願いいたします。

底なし沼

イラストレーターになりたいという人に相談されることがたまにあって、なんでわたしなんかに聞くんだ、って思ったりするのだけども、そういうとき、わたしは、ほんのちょっと前までは、イラストレーターというのは人として最低の職業だから、いろいろ他の仕事を試してみて、どうしてもこれしかできないとわかったら、それから目指しても遅くはないですよ、と答えていたし、心の底からそう思っていた。

でも最近はちょっと考えが変わった。
なりたいならば、そう言ってるだけじゃなくて、さっさとなってみればいい。
自称でいいので、なるだけならほんとに簡単。
それで合わなかったらやめればいいし、やめられるならやめたほうがいい。

それに、イラストレーターやっているうちに、それよりさらにどん底のヤバい人たちがいるのがみえてきた。

だからイラストは通過点としてそっちに行くケースもあるだろうし、このまま踏みとどまれるなら踏みとどまったほうがいいし。
ああ、底ってないものなんだなあと。。。思うわけです。

こないだ世界堂の絵の具売り場にいたら、某・超有名芸能人が隣で買い物してた。
そりゃ芸能人と言えども画材買うなら画材屋にいくだろうし、わたしは絵の具を物色するのに夢中で隣なんか見てなかったので、はじめは全く気がつかなかったのだけど、わざわざその人、口笛吹いて自分の存在をアピールしてきたのだ。(その通路にはわたしとその人しかいなかった)
単に、休日でウキウキしてただけかもしれないけど、ふつうあんなホコリくさい画材屋で口笛は吹かないだろう。

びっくりして思わず二度見してしまった。
業が深いと言うか、なんというか、、、ばかなやつだなあと思った。
同時に、あれだけ有名になるにはこれくらい目立ちたがりじゃなきゃいかんのかもな、やっぱり、すごい人なんだろうなあと、うっすらと尊敬した。

アーティストって言葉がなんかイヤな感じがするのは、あれは差別語だからだと思う。
一方ではすごいすごいと持ち上げつつ、ほんとは最低なのはみんなわかってるのだ。
アーティストたるものはピュアであることを期待されがちだけど、ピュアってのはバカってことじゃん。
河原乞食とか昔から言うし、おバカタレントが流行ったりとかするのも、根っこは同じことなんだろうなと思う。

搬入&オープニング

今朝、バタバタと展示の搬入をすませた。
部屋でおおあわてで仕上げて梱包したときはかなりがっくりときてたけど、ギャラリーで飾ってみたらまあまあかなという気がしなくもなかった。

以前より良くなったところ、面白いところもあるが、納得いかないところも多い。
しかしあれ以上いじっても、多少はキレイになるだろうけど、本質的には改善できそうにないし、もうどうしていいかわからない。
うーん、うーん、、、まあいつものことなのだけど。。。壁だ。壁がきた。
今回はコンセプト&インパクト勝負の連作なので、鑑賞のコツは、絵からちょっと離れて全体を遠い目で見ることです。

先日からベランダで作ってた干し柿は、あっけなくふつうに美味しいのができて、ふつうすぎてとくになんとも言いようがない。
しいて言えば半分に切らないで丸ごと作ったほうがジューシィにできたかも。でも小さいと気軽に食べられてこれはこれでよい。もっと薄く作ってもいいかもね。

南日本新聞の夕刊が休刊だそうで、今まさに挿絵の連載中なので驚いた。でも小説は最後まで載せていただけるそうで、ひとまずほっとしたけど…。
カラーのきれいな新聞だったのになー。残念です。

メトロにのって一周年

「CREA」さんで、酒井順子さんの地下鉄エッセイ「メトロにのって」の挿絵を描かせていただいていて、今月でちょうど一周年ということで、きょうは、酒井さんと、編集部の方々と、新宿御苑「礼華」で、記念のランチ。
とっても上品できれいなお料理で、さすがにたいへんおいしゅうございました。が…、あー緊張した~!うっかりへんなこと口走らなかったか心配だ。。。

女性誌っていうとちょっとアウェイ感覚なもので。ついこう、露悪的に。。。
でもごあいさつできてうれしかった。どうもごちそうさまでした!

萌え=キャラ?

わたしのサイトには韓国とか中国とか台湾からのアクセスが意外とある。
でもわたしは英語のサイトは時々見るけどアジアのサイトはめったに見ないのだが、前川さんのプロジェクトのこともあるし、韓国のイラスト事情はどうなってるのかなーとネットで見てみた。

しかしヒットするのは萌え系ばっかり(日本とあまり変わらない気がするが)。
萌えじゃないイラストを見るにはハングル読めなきゃだめだなーと、とりあえず韓国語のテキストを買ってきた。
文字と簡単な文法を覚えれば、検索くらいはできるだろう。。。
いまは模様にしか見えない文字が読めるようになったら、同じ画面でも、まったく違う見え方がするんだろうな。

イラストにもいろいろあるけれど、いちイラストレーターとして、萌えとかキャラというのは避けて通れないキーワードだと思う。日本人が子どもの頃に一番接する機会が多い絵ってたぶんマンガ・アニメ系だから。

萌え=キャラ、つまり、キャラの不完全な情報を脳内で補うのが萌えだそうな。
それだと結局萌える人自身のキャパシティを越えたものは出ない気がする。究極の片思いみたいなものなのかな。。。それなら理解できなくもないか。

でもわたしも小説の挿絵でキャラクターっぽいもの描いてるし、脳内補完もするけど、子どもとか老人のキャラクターに萌えてるわけじゃない。

萌えってもっとなんかむきだしの欲望みたいなものだろう。

例えばラファエル前派は、直接的すぎて下品な気がしてわたしは好きじゃないが、欲望のおもむくままに描いてるようで、あれは萌えなんだろうなと思う。(関係ないけどウィリアム・モリスの自画像って宮崎駿監督の自画像に妙に似てる。)

マンガやアニメの絵がすべて萌えだとも思わないが、マンガの絵の一番の特徴は、本物の人間を観察しないで、過去のマンガをまねるとこから新たな絵柄を作りだしていることだと思う。
だから目とかおっぱいとかが異常に大きくなっていく。

わたしの絵も、目なんかありえないくらい大きいし、モデルも使わないし、意識的にマンガ的な記号を描き込むことも多い(汗とか、フキだしとか)。
かなりマンガに近いので、気になってモヤモヤしてしまうんだろうな。

外国の人は日本のマンガの絵をみて目が大きいのを不思議に思うようだけど、目が大きいのは、それだけ日本人が目に関心があるからだと思う。
関心のあるものを大きく描くのはごく自然なことなんじゃないだろうか。

日本人は目玉が黒いから顔をぱっと見たときに目玉が一番目立つし、アイコンタクトで意思疎通してるから、目に対する興味が強いのだろう。
目を合わさないようにするマナーも、目を意識してることの表れだし。(わたしは視力がいいのでわからないけど、近視の人が多いせいもあるかな?)

外国のイラストだと鼻がすごく大きくて目は点だけだったりする。
白人は目の色素が薄い人も多いし、小説なんか読んでも鼻についての言及が多いし、たぶん彼らは鼻で意思表示できるんじゃないかなあ。(それに加えて、異文化に触れる機会が多いと表情だけではコンタクトできないから、あの大げさな身振り手振りが必要になってくるんだろうけど。)
そうすると鼻に陰影をつけて立体表現しようと考えるのは当然の流れで、つまり持って生まれた顔かたちによって、描く絵も大きく変わってしまうってことだ。

もちろん、描く人の現実の顔と理想の顔かたちには開きがあるけど、それでも現実からあまりにもかけ離れた絵ってそう簡単には生まれてこないものだ。
(ちなみにわたしのイラストの人物はみんなわたしになんとなく似てるんだけど、どこが似てるかというと、実は目ではなくて鼻の穴の形だと思う。なにしろみーんな同じ。)

そうなると興味深いのは黒人の描く人物画だけど、これがなかなか見る機会がない。
やっぱり彫刻か染色に向かいやすいんだろうか?

ブレーメン

わたしはくるりがとても好きで、こないだなんかの拍子にふっと、このさき老人になってもずっとくるりを聴いてるという幻が見えた。(サザン好きの人が一生サザンを聴き続けるみたいに。)

で、わたしは気分にあった曲を何百回もリピートして聴く癖があって、このごろは「ブレーメン」って曲ばっかり、繰り返し繰り返しかけている。
いまオルゴォルって小説の挿絵を毎日毎日毎日毎日描いていて、この曲の歌詞にオルゴールが出てくるのでなんとなく。

オルゴォルは12月中旬から苫小牧民報さんにも掲載されるそうです。
苫小牧には学生のころに行ったことがあるなあ。通りすぎただけだけど。
あのときは苫小牧から仙台に向かうフェリーに乗った。旅の音楽隊と相部屋だったっけ。。。

ワルツを踊れ Tanz Walzer

ワルツを踊れ Tanz Walzer

    • アーティスト: くるり
    • 出版社/メーカー: Viictor Entertainment,Inc.(V)(M)
    • 発売日: 2007/06/27
  • メディア: CD

趣味ってなに?

今日は、マルプギャラリーさんでの西山亜紀さんの個展にお邪魔して、ゆっくりのんびりさせていただいた。入り口のところにどーんとあった、真っ黒な女の子の絵が好きだった。

それからお茶の水の楽器街をうろつく。
いまの住宅事情ではふつうの楽器は弾けないので、ずっとサイレントバイオリンが欲しいなあと思っていて、でもきっかけがなくて、ただ思ってるだけだったのだけど、先日、Iさんのピアノの発表会のことを聞いて、影響されてしまった。
絵と全然関係ない趣味があってもいいよなあと。

子どもの頃練習がつまらなかった理由も今ならわかる。
わたしは最初に理屈で納得しないとだめで、繰り返し練習して体で覚えるような方法では、興味を失ってしまうのだ。納得してさえいれば何度でも練習するんだけど。

それに発表会とか、目標がなかったせいもある。
弾くのは好きだったが、本格的にやろうという気も、趣味って感覚もなかった。
というか、趣味ってなんなのか、いまだによくわからない。わたしは純然たる趣味というものを持つことができるのだろうか。

まあ今さらバイオリニストになろうったって無理だけど(笑)、例えばお芝居観てる時でも、どっか仕事に役立てようと考えてるとこがある。
趣味を持つっていうのは大人である証拠なのかも、という気もする。

しかし、楽器屋さんでふつうのバイオリンとくらべると、(結局は別の楽器なわけだから弾いた感じが違うのはしかたないにしても)サイレントバイオリンの見た目はどうにもあんまり好きじゃない。使ってたら見慣れるかなあ。うーんどうしよう。。。

最近「牛のイラスト」って検索ワードで見に来る方が多いのだけど、年賀状用の絵を探してるのかなあ?もうちょっとしたらホームページにフリー素材をアップする予定ですが。。。
(11/8 ホームページに年賀状素材をアップしました。いちおう牛の絵。。。バッファローだけど。もし良かったらどうぞ~)

ダニ・カラヴァン展

きょうは世田谷美術館「ダニ・カラヴァン展」に行った。

まず入り口の梯子とお米のインスタレーションにびっくり。
次の、背景に砧公園が広々と見える部屋のインスタレーションも清々しかった。あの展示室に、あんなすてきな窓があったんだなあ。

他は設計図や模型や映像での紹介だった。
作品の性質上仕方ないけど、もっと大きいやつを観たかったな。(わたしは映像による展示を見るのはどうにも苦手なのだ。)

それにしてもあの大がかりな環境彫刻を作る人が、なんと挿絵描きからスタートしたっていうんだからすごいよなあ。(そりゃあ確かにいきなりあんな大きなものを作れるわけないけど。)
ダンスなどの舞台装置もたくさん手がけたのに、結局、舞台は後に残らないから彫刻の道にすすんだというのには共感できる。

あれだけ変化しているのに、初期から現在まではっきり一貫したものがあった。
初期のイラストも良かったが、彫刻と同じ風景の、海のコラージュが良かったなあ。
彫刻を先に作ったのか、コラージュが先だったのか。

頭の中にある夢みたいな風景を、紙に写すだけじゃなくて、建築みたいに実用性があるわけじゃないのに、実際に作っちゃうなんてすごすぎる。スケールの大きさに脱帽。

こういうのが千年後くらいには謎の古代遺跡になるんだろうか。
「平和」みたいに大きなテーマを持つと作品スケールも大きくなるのかも。

常設展の「アウトサイダー・アートの作家たち/大地の歌を描く人々」も面白かった。障害を持った作家たちの作品展(どういう障害なのかわからなかったが)。
じつはこっちのほうがわたしにはヒントになる感じだった。すごい自由さに参ってしまった。

キャンバス地を木枠に張らずに描いたり、油性ペンで描きなぐってあったり。
わたしもふだん下絵はマジックで描いてるので、かなり刺激的な展示だった。

挿絵描きみょうり

また、山本幸久さんの連載小説(PHP研究所『文蔵』で、12月号~)の挿絵をさせていただくことになった。今回で3作目。
これまででもう2年くらいは山本さんの小説の挿絵を描いてることになる。こういうのってとてもうれしい。挿絵描きみょうりに尽きる。
きょうは編集さんと打ち合わせだった。また面白くなりそうだ。
それで打ち合わせがおわって自宅に帰って郵便受けを開けたら、なんと山本さんの分厚い新刊がどーんと入っていて、たまげた。
いつもどうもありがとうございます!

ある日、アヒルバス

ある日、アヒルバス

    • 作者: 山本幸久
    • 出版社/メーカー: 実業之日本社
    • 発売日: 2008/10/17
  • メディア: 単行本

シュールな気分

最近どうも時間のすすみ方がへんだ。
わたしの体内時計のみならず、家中の時計が勝手な時間をさしていて、なおしてもすぐまた狂う。すごくシュールな気分だ。
日が短くなったせいか、ゴミの収集日が変わったせいか。。。

まだくわしいことは書けないのですが、12月のわたしは身柄を拘束されてしまった模様。
忙しいのはありがたいことです。

そろそろ連載100回めを越えた「オルゴォル」、11月末から、愛知県瀬戸市の「とうめい新聞」さんでも新たに掲載されることが決まりました!
透明新聞かと思ったら東名新聞かあー(そりゃそうだよね)。
でも透明新聞ってなんかちょっとクリスタルで素敵~な感じだけど。

なんだかいろいろ

昨晩、友人Kから電話がきて、決意表明を拝聴。
やっと腹を決めて開き直ったようでわたしもとてもうれしい。

ミクシィの岩清水同好会で盛岡の親戚(?)発見!やっぱり石清水八幡宮にはなんらかの縁があるらしい。年内はもう無理だけど、来年春になって暖かくなったらぜひ盛岡に遊びにいかねば!
ああでも九州にも行ってみたいんだよなあ。

こないだ「オルゴォル」連載がはじまったばかりの南日本新聞の掲載誌が届いた。
カラーで大きく載ってて、自分でいうのもなんだが、キレイだ~。
鹿児島らしくやっぱり篤姫押しの記事が載ってる。
日本海新聞も鳥取のローカルネタが載ってて面白いし、ほんとは掲載されてる4誌全部見たいけど置き場所がないので残念。

GEISAIのときのわたしの作品、テレビで映ってたそうでたいへん恥ずかしい。このままスルーしようと思ってたんだけど。

今日は久々に歯のメンテナンスに行ったら、歯医者さんはヒマのようで、銀歯をきれいな真っ白の歯に替えませんかとすすめられた。
こないだ発泡スチロール買ったお金で歯を2本白くできる値段。
そりゃあキレイにしたいさ、でも、でも、、、
画材を買うお金はポンと払ってしまうけどそれ以外にはかなり迷ってしまう。

それから、たまには洋服でも買おうかと新宿に出たが、けっきょく服は何も買えずに世界堂でまた筆やらボードやら買い込んでしまった。Tさんとちょこっとお茶して、なんとなく落ち込む。いろいろ面白い話を聞いたのだけど。あーもっとがんばろう。
Tさんはサンパウロでカウパレードを見たそうな。
問題小説の編集Nさんはミラノとオデッサでカウパレードを見たという。オデッサってどこ?たしかガンダムに出てきたとこだよね…。

ううう、牛なんかに負けるもんか!ちなみに牛、オークション始まってます。5万円からです。安いっちゃあ安い(でも送料と置き場所がね。。。)
売れてもユニセフに寄付だからわたしには一銭も入らないけど、どなたか買ってください。。。売れ残って処分されちゃったら悲しすぎなので。(展示後の修復は行わないって書いてありますが、わたし出張して修復します!)

ストリートビュー

ちょっと話題遅いですが。
グーグルストリートビュー、ふつうはながめて楽しむくらいのものだろうけど、わたしは挿絵の資料として、グーグルアースと合わせ技でけっこう活用している。
そりゃあできれば取材に行きたいけど、なかなかそういうわけにもいかないので。

でもほんとに必要な場所のデータは無かったりする。わたしの住んでるアパートでさえ(庶民的な住宅地で道路も細いのに)映ってるのに、意外に駅前の広い道路のとことかが途中で切れていたり、映ってても道路が広すぎると肝心なところがはっきり見えなかったり。

あと、駅の構内とか歩道橋の上とか神社の境内とかも映してもらえないもんだろうか。
車の入れないとこはだめなんだよねえ。。。

(両親の出身地、函館のストリートビューがすでに出来ていたのには驚いた。名古屋より福岡より先。そりゃ函館はいいとこだし眺めるのも楽しいけどなんで?)

新・新本格もどき

もう一つお知らせ。「ジャーロ」さんで連載はじまりました。霧舎巧さんのミステリ「新・新本格もどき」シリーズの挿絵です。
なんか世界観や登場人物が過去の作品にリンクしてたりするから、いろいろ調べたりしなきゃいけなくてけっこうたいへん。

季刊の雑誌なので、アクシデントさえなければ、少なくともあと2年先くらいまでは、イラストレーターを名乗っていられることが確定してよかったよかった。